オーストラリア高配当株プレミアム・ご自身の投資のやり方を見つめ直そう

(2018年2月時点)

通貨オプション戦略がある為、優秀な「エリート」に見えるかもしれないが、オーストラリアの市場平均に負けるヘボい運用。そんなものに、購入した年に6%近い手数料を支払い、翌年以降も信託報酬を2%程度も金融機関に支払うのはとても馬鹿らしい。基準価額の下落も激しく、投資してはいけない一品。

オーストラリア高配当株プレミアム

  • 分配金利回り30%という、とても「現実」ではない怪しい数字
  • オプションプレミアム収入のお陰で、ぱっと見では過剰分配には見えない
  • 実際は損失(が発生していると思われる)で基準価額が激しく下落
  • ごく普通のインデックスファンドに大敗している酷い運用成績


 


オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)は、投資に値しません


オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)は、オーストラリア株式の中から高配当が見込める銘柄に投資を行い、更に通貨オプション戦略というオプション取引を採用する投資信託です。

ただ管理人には、なぜデリバティブ取引を抱き合わせるのか、疑問でなりません。価格の値動きが分かりづらくなるだけで、運用成績が上がる訳でもないですし、デメリットしか無いと思うのですが。おそらくオプション取引に手を出した理由は、オプションプレミアムと呼ばれる定期収益が得られるからだと思います。

参考コラム「複雑な仕組みなのに大人気のファンド」の成績を斬る

オーストラリア高配当株プレミアムのオプションプレミアム戦略


通貨オプション戦略(オプション取引)では、豪ドル買い・円売りの権利(オプション)を売却することで、配当金のような利益(オプションプレミアム)を得る事ができます。定期収入が増える訳ですから、メリットしかなさそうに見えますね。

月次資料を見てみると、配当利回りの6%とオプションプレミアムの4.5%の合計で、利回り10%超の金融商品となるようですので、ここだけ見ると超大儲けできそうです。

投資先の平均配当利回り


ただ、オプション取引自体はギャンブルに近い取引(1カ月程度で決済)です。為替変動による損失の方がとても気になりますね。下記コラムでも解説していますが、オプション取引ではプレミアム収入を吹き飛ばす損失が十分に発生する(と思われる)事もありますから、このようなタイプの投資信託については要注意です。

参考コラム投資信託の基準価額の下落要因が不明でアタマにきた件


ちなみに利回り10%の金融商品ならば、7年で2倍になるはず。しかし分配金再投資後の基準価額チャートを見ても、そのような資産の増え方をしていません。5年で1.5倍にもなっていません。

(更にはその価格は、分配金を再投資したと仮定したものであり、利益に対する課税などは考慮しない数字です。したがって、妄想を膨らませた数字のようなものです。)

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の基準価額と純資産残高の推移


上記チャートを見る限りでは、オプション取引で損失が本当に発生していないのか気になります。売却損益などの恒常的に発生する、比較的高額な損失が非常に気になる訳です。

しかも基準価額の下落が続いており、ついに3000円台に到達してしまいました。このようなチャートの投資信託は、身の丈に合わない分配金を出している可能性が高く、資産運用に適していません。



分配金利回りを見ると、本ファンドの不誠実さに気が付いてくる


次に、オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の分配金や分配利回りをチェックしてみます。当初から毎月150円の高額な分配金を出していましたが、基準価額が下がり過ぎたことが原因なのか、減額し始めています。

前回までに、「ここ2年程は毎月150円です(1万口あたり)。・・・常識的に考えて維持出来ない水準です。」と指摘していましたが、やはり維持できなかった模様です・・・ 。

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の分配金履歴


驚くべきは、分配金利回りの高さです。2018年1月時点で30%の利回りです。利回り30%の金融商品が本当に存在するのであれば、管理人ならば、借金してでも全力で買い付けます。金融機関はそんな事をせず、あなたに購入してもらおうと躍起になるのですから、本当にマトモな商品なのか疑った方が良いかと思います。

オーストラリア高配当株プレミアムの分配金利回りの推移


なお、分配金の原資を見見てみると、オプション取引の底上げ効果によって、過剰分配ではないように見えます。凄いですよね、あれほどまでに基準価額が下がる投資信託の分配金が、全く「健全である」と見えてしまうのですから。


オーストラリア高配当株プレミアムの分配原資


ただ、損益の状況まで調べてみると違った景色が見えてきて、5か月連続で売買損失が発生しています。いくら分配金をきちんと受け取ったとしても、その「代償」として裏で毎月のように多額の売却損失を計上していたら、基準価額などは上がる筈がありませんね

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の損益の状況



インデックスファンドへの代替で、すべての問題が解決


以上のように、オーストラリア高配当株プレミアムの不安要素はとても多いです。更に問題なのは、投資信託としてアクティブ運用なのに、残念ながらベンチマークや参考指数がない点です。

何らかの指標が無い事には運用成績のイメージが全く湧きませんから、オーストラリアに投資しているインデックス型投資信託「i-mizuhoオーストラリア株式インデックス」と運用成績を比較しましょう。さぞや、素晴らしい成績かと思いきや・・・。

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)とオーストラリア株式インデックスファンドとのリターン比較


なんだよ!全然ダメじゃん!!!

通貨オプション戦略もあるのに、市場平均に常に負けているようですね。コストもアホみたいに高い(信託報酬なんて2%近い)ですから、まったく存在意義が無いです。

ただ、残念なことにi-mizuhoオーストラリア株式インデックスは繰り上げ償還になるため、これから投資できなくなります。という事で管理人ならば、オーストラリアを含む先進国全体に投資するインデックスファンドに代替します。例えば、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬はたったの0.189%)あたりが、ベストだと考えます。

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)と先進国株インデックスファンドとのリターン比較


そもそも、オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)のような問題点が大アリの投資信託を買うあなたが、分散投資をやらないでオーストラリアに集中投資する意味が分かりません。

集中投資するならば、せめて先進国株全体に投資するよりもリターンの高い投資信託を買わないと、何をやっているのか支離滅裂になる訳です。

以上のように高分配の投資信託や複雑な運用を大々的にアピールしている投資信託には、まず近寄ってはならないという事です。それだけで、あなたの大事な資産が守られます。

もしもどうしても毎月の分配金が欲しいならば、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドをSBI証券で購入して、投資信託・定期売却サービスを使うと良いでしょう。これを使うと、無分配のあらゆる投資信託が、自作の毎月分配型投資信託に早変わりします。



オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の概要

購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.9042%(税込み)
信託財産留保額:0.3%
  ⇒コスト、腰が抜けるほど高いです。こんな成績で、あり得ないっす。

分配金の取扱:年12回
償還日:平成34年7月30日(設定日・平成29年7月18日)
運用:大和住銀投信投資顧問株式会社



オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の購入先

オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)を購入したい場合、下記の証券会社で取り扱っています。

手数料3.78% SBI証券マネックス証券楽天証券、SMBCフレンド証券


 


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