初心者のための基礎知識、投資信託のしくみについてです


投資信託のメリット

投資信託にも当然、メリットやデメリットがあります。デメリットを理解しつつ、良い部分をしっかりと享受したいですね。まずはメリットから見ていきましょう。



①資産を分散して投資・運用できる

正しい資産運用とは本来、保有する資金を分散して運用、キチンとリスクヘッジをしてゆく事にあります。その意味からすると、投資信託は資産の分散運用に最適です。

主に、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、国内不動産、海外不動産の6つに分けて、資産運用が可能です。

どれかが落ち込んでも他でカバーできますので、株の現物取引のように、大きなリスクがありません。



②運用をプロに任せることで、負担が減る

よく株の現物取引で、大きく儲けた人の話を耳にする事があると思いますが、実際個人が株取引を通じて資産の増大を図ろうとすると、相当な勉強、研究と、かなりの時間が必要となります。

また、実は個人投資家の7割~8割の人が、運用に負けて損失を計上しているというのは公然の秘密となっています。所詮、素人が株を運用した所で、成功を収める事が出来るのは、ごく一握りの人たちです。

それに対し、投資信託の活用は、知識に乏しく、普段の仕事が忙しくて、とても毎日株のチェックなどできない、と言う人のかなりの負担減につながります。

しかも素人が自分で投資するのに比べ、プロの運用ですから、はるかに損失をこうむるリスクが小さい! この点も、投資信託の大きなメリットです。



③知識・情報量の少ない外国株、債券などの運用も可能

前項と少し関連がありますが、日本株の現物取引をするだけでも相当な知識を必要としますので、ましてや外国株なんて、ちんぷんかんぷん、と言う時も、運用のプロに任せることで、取引が出来るようになります。

しかし、個人で海外投資をしようにも、情報が不足しているだけに、リスクも大きいし、何よりやはり時間もありません。中国の一部の株式やインド株は外国人の個人投資は認められていないといった状況もあります。

株式だけでなく、海外債券や海外不動産に、個人が投資することは非現実的でもあります。

その点、投資信託であれば、プロに任せることが出来るので、これは非常に大きなメリットと言えます。



④少額から取引できる、積み立ても出来る

現物株の投資では、ミニ株投資でも1万円前後から、普通は数十万円の金額を投資しなくてはなりません。

それに対して投資信託であれば、わずか1000円程度から投資が可能です。しかも、設定しておけば投資信託の自動積み立てをする事が出来ます。

自動積み立てはドルコスト平均法と言って、投資信託商品の基準価格が高い時は少なめ に、低い時は多めに購入(つまり積み立て)する事が出来ますので、自分の感情をはさまずに機械的に効率的な積み立てが出来ます。

ただしこのメリットは、毎月分配型投資信託を購入する時にはあまり関係はありません。


 


投資信託のデメリット

①資産が減るリスクもある

当然、元本保証の商品でないため、購入した価格よりも値下がりして、元本割れ(損失)をこうむる可能性もあります。

特に欲を出して、資産のかなりの割合を新興国への株式投資に当ててしまったり、IT株や店頭公開株など、偏ったポートフォリオの商品に集中投資してしまった場合に、大きな損失をこうむる可能性があります。

(ITバブルの崩壊の時は、IT株ファンドは軒並み大きなロスを抱えました。未だに価格は大きく下がったままです)



②株の現物取引に比べて、手数料が割高

資産運用をプロ(ファンドマネージャー)に委託するのですから、当然、彼らに支払う手数料が発生します。

また、投資信託を購入する際にも手数料が発生します。下記は、投資信託と個別株の現物取引を行った際の手数料体系の比較です。

  投資信託 個別株の取引
購入時 購入手数料0~3.5%程度
(10万円購入の場合1回につき0~3500円)
購入手数料
(10万円購入の場合1回につき0~1050円くらい)
保有時 信託報酬年1~3%程度
(10万円購入の場合、毎年1000~3000円)
無し
売却時 ほとんどの場合、売却時の手数料は無し 売却手数料
(10万円購入の場合1回につき0~1050円くらい)
トータル 初年度で1000円から6500円くらい、信託報酬は毎年かかる 1年で売却したとして2100円くらい


個別株の取引に比べ、手数量が割高ですので、投資信託は長期保有型の商品と言う事ができます。


⇒次:投資信託のコストを知る


 

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