アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースの評価

(2014/9~2015/9の成績を元に算出、2015年9月時点)

米国の株式市場に投資するスタンス自体は問題ないと感じるのだが、アクティブファンドとしての腕前に疑問を感じる。姉妹ファンドがベンチマークに大負けしている状況を見ると、当ファンドの先行きも暗い。加えて過剰分配を行う方針を宣言しているようなものであるから、投資する価値はまったくないと断言できる。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約21.5%に対して、現時点の分配金利回りは18%
  • 価格上昇も含めてチャートで判断すると、分配金は健全な状態に見える
  • 分配原資の詳細をチェックしてみると明らかな過剰分配状態であり、我々の資金の取り崩しが知らないうちに行われている

 

まず、運用目標に勝てるとはとても思えない状況を確認しよう

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型、下記のように偉そうな写真を使っていますね。

銘柄の選定には非常に力を入れており、高い利益成長がある企業、若しくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断される企業を選別して投資しているようです。・・・果たしてそんなお題目が上手く行くのかどうか、想像してみましょうか。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配提示型


S&P500株価指数(配当金込み)をベンチマークとするアクティブ運用型の投資信託なのですが、気になるのはこの投資信託の腕前です。

設立間もない為に、下記のように1年ちょっとの成績だとベンチマークを凌駕しており、一見優秀なファンドに見えます。しかし、たった1年では正直よく分からないのです。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配提示型」のベンチマークとの差異


そこで、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型の姉妹ファンドである、年2回決算タイプBコースの運用成績を見ることで、当ファンドの未来を予測することにします。

毎月決算とか年2回決算とか、為替ヘッジだとか予想分配金提示型とか、細かいところでゴチャゴチャとネーミングが付いていますけれども、大本のマザーファンドが同一なので、姉妹ファンドの長期の運用成績を見れば、Dコース毎月決算型の将来も分かります。


「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース年2回決算型の基準価額とベンチマークとの差異


どうでしょうか? 2006年からの設定来で、なんと目標よりも17%近くも運用成績の劣る、下手くそな運用しかできていないのが分かります

年率換算で2%弱、平均して毎年ベンチマークよりも劣る成績となっていますから、ベンチマークの「配当分」程度を負けているのでしょう。いずれにせよ、この時点で投資する価値は無いな、と言うのが理解できます。



予想分配提示型、というこれまた何とも言えない仕組み

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型・・・気持ち悪くなるくらい長いファンド名ですね。

予想分配提示型とは、1万口当たりの分配金額を、基準価額の変動に応じて下記のようにあらかじめ決めておきますよ、と言う仕組みです。

分配金がいくら出るのか最初から決まっているなんて、良いファンドじゃないか!」と思うような人は、金融機関の格好の餌食、良いカモになる恐れ大なので、要注意です。

予想分配提示型という仕組みについて


上記の表に従うと、現在の基準価額は11000円以上12000円未満ですから、毎月下記のように200円の分配金が出ています。でもよく見ると、例えば直近9月などは上記のレンジにあるにもかかわらず、中国発の世界的な株の暴落の影響から、分配金はゼロにされれいます。

お客様にとってお受け取りいただく分配金額が分かりやすい仕組みです」なんて書いてありますが、しょせんはこんなもんだ、という事になりますね。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配提示型」の分配金履歴


ただし今回の暴落の直前までは200円などという大盤振る舞いの分配金を出していた関係から、分配金利回りは驚きの18%に達します。こんな多額の分配金は、投資先企業の配当金から賄えるはずはなく、当然、以下のように過剰分配されているのが分かります。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配提示型」の分配原資の内訳


まあ、株価が好調な場合は、「当期の収益」で「当期分配金」が賄えなくても、保有する株を売却すれば売買益で分配金が賄えるので、過去1年間のトータルリターンを見ると、問題はそれほどあるわけではないです。

しかし下げ相場がきつくなると、売買益などは見込めませんから、分配金なんて月に200円も出していたら破綻してしまいます。現に2015年9月度は、顧客に提示しているのとは全く違う行動、いきなり分配金をゼロにするという反則技を繰り出していますし。

以上より、毎月の分配金の出し方も過剰すぎる、&不透明な部分が多すぎるという事で、とても大切な資金を託す先にはならないと判断します



アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースの概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6956%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回の毎月決算のタイプです。
償還日:平成36年6月17日(平成26年5月25日)
運用:三井住友信託銀行株式会社

明らかにコストが高すぎます。コストというのは極言すれば「損失」と同じです。買った瞬間に約5%も損失が生じる投資信託など、投資に値するとはとても言えません。



アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースの購入先

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配提示型」を購入したい場合、下記のみの取り扱いになります。残念ながら、コストを抑えて購入する先は有りません。買う必要なども無いですけど。

手数料3.24%野村證券、高木証券


 


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