アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)を購入するメリットなんて、何一つない事を書こう

(2014/11~2015/11の成績を元に算出、2015年11月時点)

分配金を上げると簡単に資金が集まる事を知ってしまった金融機関が、金儲けに邁進している事を証明しているかのような投信。3年で利回りが3倍になる投資信託を売りつけるのは、投資詐欺に近い。知名度が高い金融機関に相談すれば問題ないと思った瞬間、あなたはカモになる。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲7%に対して、現時点の分配金利回りは38%
  • 分配原資の内訳をチェックすると、過剰分配が止まっていない事が判明
  • 3年間で分配金利回りが3倍になっているので、詐欺的な金融商品と認定したい誘惑に駆られる


 


まず、ギャンブル的な債券に全力で投資するファンドだと認識せよ

本ファンドのは、欧州のハイ・イールド債から利子収入を主な収益源としており、さらにトルコリラの為替取引を通じた金利収入を主な収益源にしています。

まず、真っ先に注意を促したいのは、メインの投資先が欧州のハイイールド債である事です。資産の95%程度(ほぼ全てと言って良い)をブッコんでいます




交付目論見書をしっかりとご確認されましたか? 下記を見ると、確かに安全と言われる米国などの国債(1.32%)に比べて、欧州ハイイールド債の利回りは3.86%で高い。

しかし、2%ちょっとのプラスの利回りを稼ぐために、かなりのリスクを取るのはどうなのかなと管理人は感じてしまいます。




下記にも記載ある通り、ハイイールド債は投機的格付債です。もう一度言います。投機的な投資対象ですからね! 投資ではなく、ギャンブルに近いという事です




ハイイールド債の格付けは、次のようにも記載されていますね。これでは少々イメージ出来ないかもしれないですね。記号だけの表現だと、「なるほど~」止まりでしょうね。




下記に日本証券業協会に、もう少し分かり易い図があったので転載してみます。デフォルトの陥る可能性が高い、絶えず注意が必要な債券ばかりに全力投球している訳ですね。これを理解して、投機しても良いと思っているならば、それはそれでOKです。




アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)投資先の格付け情報は、次のように記載されています。確かに、かなり投機的・・・ 。

「CCC」なんて、債務不履行(デフォルト)に陥っているか、その可能性が高い債券であり、それにも4%近い資産を投入してます。 ちなみに、NRは格付けされていない意味不明な債券で、そこにも資金が投入されている・・・

こうやって世界のクズ債券に知識のないおバカな投資家のお金が流れ込み、踏み倒される運命になっている訳ですね。リーマンショックであれほど痛い目にあったのに歴史は繰り返す・・・。




デフォルト率が10%とか、20%になるような投機的な相手にお金を託しているという事実をもう少し認識してください。現実に、そんな人にお金貸せます?貸せないですよね? 管理人なら、どんなに利子貰っても嫌ですよ。




本来、ハイイールド債券投資は、投資の中上級者が取り扱う資産クラスです。債券と言いながら、株式と同程度の大きな値動きがあるからです。という事は、投資の成果を決定づける大きな要素が、売買タイミングをしっかり読めるかどうかです。

株は怖いからと言っているような人に、売買タイミングを読むのは不可能です。そのような人は、決してハイイールド債券投資など、やってはなりません。

なお、今回は詳しく書きませんでしたが、冒頭に記した通り、トルコリラの為替取引も混じった複雑な金融商品です。非常に大きなリスクを2つも抱え込んでいることになるので、投資の素人(略称:トーシロ)は決して買ってはならないタイプの投資信託になります。

ここ1年程度の運用成績を見ると▲8%となっており、トルコリラの▲17%の暴落の影響が非常に大きいようです。新興国通貨にを手を出すのは、本当にリスクが高いですね。あなたが意識しているかどうか、分かりませんが・・・。



野村證券が、カモ投資家をかき集めたと思われる痕跡について

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の、2014年半ば時点での分配金の実績を確認しましょう。本ファンドの直近1年間は、毎月250円の分配を行っています。非常に高水準です。

上記の履歴を見て気づいた方もいらっしゃると思いますが、2013年の中旬に分配金を突然2倍にしています。なぜに?

 


この時の分配金利回りの状況を確認しましょう。2014年度7月時点の分配金利回りは約31%です! 今まで数十種類の毎月分配型の投資信託みてきましたが30%台の利回りは初めてでした。

そして、1年リターンが右肩下がりに激しく減少しているのに関わらず、この利回りの上昇は、怪しい意外の言葉が出ません・・・

  


上記の点を頭に入れつつも設定来からのチャートを見ると、庶民が本ファンドに群がるさまが見て取れます。2013年の5月に分配金を2倍にすることで利回りが急上昇。(当然、基準価額も激しく下落)

で、高利回りに目を奪われた庶民が殺到した事で、純資産が過去2年と比べられないスピードで増加しています。庶民が殺到したというのは、野村證券が激しく営業したという事だと思います(怒)




そういえば、ランキング1位(2014年6月1日~25日)の「ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型」も同じような時期に同じような事が起きていますね。3位以下も別途見ていきますが、かなりアコギな商売してますね!

野村證券の投資信託買い付けランキング2014年夏


このように、表面的な数字で巨額の資金が集まるという点で、世の中には投資信託の中身を良く理解せず、将来どのような事が起こりえるかイメージもできない状態で、言われるがままに購入している人が多いという事が、何となく分かります。



2015年11月時点で、分配金の状況が変化して・・・

さて、さんざんお客を集めてから、今度は分配金の減額ステージに突入したようです。2015年11月時点での、アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の分配金額が、以下の通り。

2013年初旬に分配金額を2倍にして以降、巨額分配が継続して基準価額の下落スピードが速すぎる事を懸念した金融機関側が、減額方針に切り替えたのかもしれません。

もちろん、世界的にハイイールド債券が非常に下落傾向にある事も理由の一つかもしれませんが、今の状態でも、分配金は過剰すぎるのです(後述)。

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の分配金の減少


次に、分配金の利回りとリターンの傾向を調べてみましょう。2013年の12%から2015年の36%まで、3年で利回り3倍です。ありえません。

1年間のリターンがマイナスに落ち込んでいるのに、分配金を出しまくる投資信託が健全なのかどうか、あなたに常識的な判断能力が備わっているのか試されるところです。

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の分配金利回りの推移


そして今回は、2014年時点で指摘したのと、逆の現象が起きつつあります。分配金の減額と同時に、純資産が急に減りだしています。これはつまり、分配金は多いほど良いと考えるカモ投資家さんたちが、別のファンドに乗り換え始めたことを示唆していると思います。

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の純資産総額の減少


過剰分配後は順調に資金が集まり、最盛期では4,000億円もの水準にまで達していましたが、現在は純資産総額が2,737億円まで減少しています。

ま、資金が流出したのではなく、相場環境の悪化や資産の取り崩しの影響が大きいのカモしれませんが。そこまで調べている時間もないし、このようなクダラナイ投資信託に必要以上の時間をかけるのも、人生の無駄というものです。



分配金が健全ではない、もう1つの事例

分配金利回りの数字を見て、ファンドの良し悪しを判断する人はとてつもなく多いのですが、分配金利回りと配当利回りは全くの別物ですから、注意して下さい。

たとえば下記は、直近の分配原資の内訳です。予想通り過剰分配が継続しており、毎月の収入で分配金を全くカバーできてい無い事が分かります。当然、今後の運用に期待がもてません。

アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の分配原資の内訳



アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラ)の概要

購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.7608%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.1%
償還日:平成33年4月8日(設定日 平成23年10月27日)
運用:アムンディ・ジャパン株式会社

本ページで、アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)の問題点をさんざん指摘してきましたが、もっと良いファンド選びの方法があります。

それは、購入手数料が無料で、信託報酬が1%未満の低コストなものを選ぶという事です。たったこれだけのことで、世の中に跋扈する悪徳投資信託の大半を除去することができますから、覚えておいてください。



アムンディ・欧州ハイイールド債券ファンド(トルコリラ)の購入先

下記に、購入できる証券会社を上げておきます。どうしても購入したい人はお好みでどうぞ。

手数料3.78%  :  野村證券

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