アジア・エクイティ・インカム・ファンドの評価・解説

(2014/9~2015/9の成績を元に算出、2015年10月1日更新)

スイス企業に集中投資を試みるアクティブ運用型の投資信託だが、ベンチマークを設定していないために投資判断が出来ない。多額の分配金を出して分配金利回りを意図的に急上昇させた形跡がみられるので、信用できない金融商品である。このような投資信託がファンド賞を受賞している事に納得がいかない。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲4.8%に対して、現時点の分配金利回りは28%
  • 価格上昇も含めてチャートで判断すると、分配金は健全な状態に見える
  • なぜか、「分配原資の内訳」を見ると問題なく見えるが、理由は分からない
  • 基準価額の下落ぶりが激しすぎて、とても「まとも」な金融商品とは思えない


 


オプション取引と言う「投機的取引」が入っている時点でNO!

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の投資対象は、日本を除くアジア諸国の株式です。株式の値上がり益や配当金を収益源にする事は、いたって普通の事であり、問題ありません。(アジアに集中投資する、と言う意味での問題はありますが)

気になる点はインカムプラス戦略と言われるものです。パッとイメージが沸かないと思いますが、デリバティブ取引であるオプション取引で利益を嵩上げしようと企んでいる訳ですね。

デリバティブとは何?と思う方は勉強不足ですので本ファンドから逃げ出すべきです。念のため簡単に説明すると、レバレッジ効果があるために、たびたび投機的な運用資産として用いられては多額の損失を生じ、問題となっている投資手法です。

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の「インカムプラス戦略」


交付目論見書には下記のように記載があります。デリバティブ取引の直接利用は行いませんと記載がありますが、間接的にやっているという事ですね。記載する意味あるんですかね?

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の投資制限について


下記のように、「デリバティブ取引のオプション取引を行う」と記載がありますね。投機的な投資に頼っているのです。みんな、目論見書、ちゃんと読んでね?

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の投資リスクについて


リスクの箇所を目を凝らして良く読んでみると、やっぱりちゃんと書いてあります。「時として、多額の損失を被る」と。・・・まさに投機的な投資にありがちなデメリットです。

オプション取引に伴うリスクについて


交付目論見書を読んでいて、いつも怒り心頭になるのですが、メリットの箇所はきれいな絵や文字で説明するのに、デメリットは上記のようにコソッと記すんだよね。

本質を見抜く目がないと、大火傷しちゃいますよ。インカム戦略について、1ページ使ってメリットを記載しており、挙句の果てにこのような事が書かれていて、何度読んでも意味不明です。オプションの「売り」ですから、利益限定の損失無限大です。

インカムプラス戦略の意味不明な説明文


株価の値上がり益は限定されます」と書いてますから、ここは正しい。「株価の推移に関わらずプラスαのインカムが・・・・」とありますが、株価の推移によっては、多額の損失が発生するのが、デリバティブ取引のデメリットです

とてもではありませんが、こんな投資信託は、到底おススメできません。



偉そうな事を言うファンドに限って、投資成績を判断できない欠陥

さて、インカムプラス戦略とか、偉そうな単語を使って投資家をまやかしていますが、実際にこのファンドの運用成績が良いのか悪いのか、全く判断できない欠陥ファンドです。

株価の割安度、配当利回り等を考慮して銘柄を選ぶ、アクティブ運用型の投資信託なのですが、ベンチマークや参考指数が存在しないのです。

これまでの経験上、このように目標となる指標を提示しないアクティブ投信の成績は、無残なものです。詳しくは、ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞを、シッカリと読んで頂ければと思います。

参考までに、どうせベンチマークなど無いのですから、同じようにアジア諸国に投資できる低コストインデックスファンドと、運用成績を単純比較してみましょうか。

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)と、SMTアジア新興国インデックスとの、基準価額の比較


SMT アジア新興国株式インデックス・オープンという、コストが9割も!安くなる低コストのインデックスファンドと比べてみました。どうですかね? インカムプラス戦略などをちらつかされて、「いかにも儲かりそうだ」という理由で投資した結果がこれです。

このような投資信託に、果たして存在価値が有るのかどうか、しっかりと考えなおして頂いて、ついでにあなたの投資行動も考え直して頂くとよろしいかと存じます。



分配金が異常過ぎて、見た瞬間に怪しさ満載

さてここで、分配金利回りを見て見ましょうか。直近で見ると、こんな数字が有り得るのかとまったく信じられないような28%です。

1年間のトータルリターンがマイナスなのに、こんなに高額な分配をしていて、このファンドは破たんしないのでしょうか? 

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の分配金利回りの推移


当然、分配金の内訳は酷いものなんだろうなと思って念のためにチェックしてみたところ、ハッキリ言って数字が信用できるのか全く分からない状態でした。

毎月の高額な分配金は、タコ足分配せずにきちんと出せていると言っているのだと思いますが、本当にそんな事が実現できるのか、管理人には全く分かりません。

もっと細かく分析すれば分かるかもしれませんが、そんな事をやっても、そもそも今まで書いてきた通り投資するに値しないファンドとすぐに判断できるので、時間の無駄になるような分析は遠慮させてもらいます・笑。

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の分配原資の内訳


ま、基準価額が猛烈な勢いで下落していますから、余計に分配金利回りが上がってきますよね。流石に3000円台まで下落してきて分配する原資が無くなったのか、2015年に入り、分配金額がかつての半分まで段階的に減額されています。

アジア・エクイティ・インカム・ファンド(毎月分配型)の基準価額や純資産残高の推移


分配金が減ると、純資産も比例するように減っていきます。分配金が多いとか少ないとかだけに着目する投資家が、かなり多いのではないかという事が示唆されます。

どんどんと投資信託を乗り換えていって、資産が減らないように祈るばかりです。投資信託を活用してしまったばかりに、人生が出涸らしになりませんように!



アジア・エクイティ・インカム・ファンドの概要

オプション取引を利用した運用益の向上を目指しているからか、あり得ないくらいの高コスト体質です。購入時には4.32%!!の手数料を支払う必要があります

本ファンドを活用する際には、最初の段階で、あなたの資産の約4%が消えると考えておいてください。かなり大きいですね。また、ランニングコストである信託報酬も毎年約1.8487%も必要になります。高すぎる。。


購入単位:1万円以上1円単位
購入手数料:4.32%(税込み)
信託報酬:年率1.8487%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.5%

分配金の取扱:年12回
償還日:平成32年8月11日まで(設定日 平成22年10月1日)
運用:日本アジア・アセット・マネジメント株式会社



アジア・エクイティ・インカム・ファンドの購入先

購入手数料は証券会社で大きく変わってくるため、注意が必要ですね。下記に、購入できる代表的な証券会社を上げておきます。購入したい人はどうぞ。

手数料3.24%  : SBI証券楽天証券

(上記以外では、4.32%の驚愕・高額手数料を取られる恐れがあります)



 

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