ブラジルボンドオープン・・・貴様をアマゾンの奥地に送り込む投資信託


(2017年9月時点)

超過剰分配で実力以上の分配金を出しまくって8000億円もの資金を集めた投資信託。当然、身の丈に合わない分配金の影響で、基準価額は猛烈に下落した。今では純資産も1000億円台にまで低下してしまった残念な投資信託で、売り時を逃した個人投資家が死屍累々だと思われる。コストが恐ろしく高い割に運用成績はイマイチ。運用目標も設定しておらず、投資家軽視の呆れた投資信託の代表選手。

ブラジルボンドオープン


  • 現時点での分配状況は、健全である
  • しかし、数年前まで投資家を欺くような分配を続けていたので信用できない
  • リスク水準が極めて高い投資信託なので、本来、素人向きではない
  • ファンドマネージャーの腕前を判断する指標が無く、欠陥品だと思える


 


こんな投資信託は絶対に止めておいたほうが良いチャートの形


ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)は、ブラジルのレアル建て債券(政府、政府関係機関、国債機関等が発行するもの)に集中投資を行い、債券からの安定した利子を収入源にしています。

アクティブ運用の投資信託のくせにベンチマークや参考指数などが存在せず、運用成績の評価がまったく出来ないので困ります。そもそも運用成績の評価ができないのですから、本来であれば判断不能という事で、売買対象からは外すべきです。

それなのに設立後数年で8000億円近くの資金が集まったという事は、中身を理解していない個人投資家が多いという事でしょうね。(現在の純資産総額は1378億円。現時点でも巨大な投資信託ではあります。)

チャートを見て頂くと、純資産残高が富士山のような形をしています。このような、「急に資金が集まり、急に金が出ていく」投資信託は、証券会社が投資のカモ集めをした痕跡と見ることができるので、決して買ってはなりません。(赤い矢印の部分

また、分配金再投資後の基準価額と、分配後の基準価額が大きく乖離しているものも、カモ集めのためにタコ足分配しまくって強引に分配した形跡ですから、同じく決して近寄ってはなりません。(青い矢印

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の価格の下落と純資産残高の下落


それにしても分配後の基準準価がほぼ一貫して下落していて、数年で純資産総額が半分以下になるなど大問題です。分配金を純粋な利益だと勘違いしているような人は、これを売却しても残りカスのような資金にしかならないという事に気が付いたら、気を失うかもしれません。

こんな投資信託を買っている個人投資家は損切りなどできないでしょうから、資金が流出したのは過剰な分配金を出し過ぎた影響と、金融関係者の勧めで他の投資信託に回転売買させられたという事ではないかなと思います。(金融関係者は、「売り時」とか言って他の投資信託を買わせたんでしょうね)



ブラジルのジャングルに裸で突入するようなリスクがあると認識せよ


実はブラジル・ボンド・オープンには、非常に大きなリスクが2つ存在します。1つは、為替ヘッジをしていないために変動が激しいブラジル・レアルの為替の影響を、モロに受けてしまうという事です。(為替ヘッジを付けるべし、と言う意味ではなくて、大きな変動がある事を知った上で投資していますか、と言う意味)

2つ目として、債券の格付は、一番信用度が低いBBBのランクである点。投資適格ではあるのですが、さすがにBBB格付に100%投資する事は、かなり大きなリスクになります。その証拠に、投資先の債券の利回りは、9.6%を見込んでいます。これはかなり大きな利回りです。

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の投資先の格付けや利回り


一体、どのくらいのリスクを内在しているのか、恐らく利回りを見ただけでは、リスクの大きさを分からない人が大半でしょうから、2017年6月末時点の、様々な債券の平均的な利回りと比べてみてください。

債券の利回りの比較


ブラジル・ボンド・オープンの利回りは9.6%ですから、様々なハイ・イールド債券を凌駕するリスクが存在する可能性があるという事ですね。信用格付ではハイ・イールド債券よりもマシとは言え、ブラジル債券に集中投資する事はかなりリスクを取っている事になります。

利回り=リスクの大きさ」ですから、ブラジル・ボンド・オープンに大きな資金を投入する事は、「武装」していない素人投資家にとっては、アマゾンのジャングルに裸で突入するようなものです。有事の際には、為替と債券のリスクが顕著に表面化するだろうと想像できます。



過剰な分配により、実力以上になった利回りが人気の秘密だった


ブラジル・ボンド・オープンの問題点は、投資先のリスクだけではありません。運用会社の分配方針にも、問題があります。2014年に分配履歴をチェックしていた当時、下記のようなコメントをしていました。

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の見通しを予言


今、再び分配金の履歴をチェックしたところ、予想通り分配金の減額が続いています。実力以上の分配金を出し続けたことで無理が生じて、減額を続けているような雰囲気を感じますね。

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の分配金の下落


分配金の減額によって、ブラジル・ボンド・オープンの分配金利回りも実力相当の水準に低下してきました。2017年9月時点の分配金利回りは7%台です。投資先の利回りが9%台ですから、経費を差し引くと、この程度の水準になりそうです。

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の分配金利回りの下落


なお、減額以前の分配金利回りは16%近くの水準でしたから、異常に高い利回りだったという事ですね。現在の分配状況に問題はありませんが、以前は猛烈な過剰分配状態だった訳で、今後の運営方針も信用できないのではないかとの疑念は消えません



投資先を分散したほうが、リスクが下がる(結果的にリターンも変わらない)


なお、皆さんはブラジルが儲かりそうだからと言って、ブラジル・ボンド・オープンにお金を突っ込んでるわけですよね??? でも、ブラジル債券に集中投資などせずに、新興国や先進国に広く分散投資をする、インデックス運用型の投資信託を買うほうが、リスクが明らかに下がるので、そのほうが素人投資家向けです。

リスクを測る指標は、標準偏差です。この値が高いほどリスクが高い。ブラジルボンドオープンは猛烈に数値が高くて、これに集中投資をするなど、洗練された投資家以外は愚の骨頂です。

もしも先進国や新興国の国債に投資する投資信託を買えば、リスクの値を半分程度に減らすことができます。素人投資家は、リターンよりもリスクに対して向き合うようにして下さい

ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の代替えになる投資信託


5年スパンで見ると、先進国の国債に投資したほうが儲かったと言う、驚きの結果になっています。ブラジル国債を含む新興国の国債に投資しても、そう大きなリターンの差は付いていません。という事は、リスクとリターンのバランスを取るほうが、はるかに良い投資だと思うのですが、いかがでしょうか。

ちなみに我が家は、先進国債券と新興国債券の同等程度投資して、リスクを意識しながら毎月のように分配金を得ています。インデックスファンドの種類は異なりますが、当サイト管理人が購入しているのは、以下の分配型の上場投資信託(ETF)です。

上場インデックスファンド海外債券
上場インデックスファンド新興国債券


もちろん、上記の図に掲載しているSMTシリーズの投資信託をSBI証券で購入して、その上で分配金が欲しい人は、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを利用しても良いです。純粋に債券の配当の範囲内で分配されるように、自分で自分の分配金額を決める事もできますから、良心的です。

そもそも非常に高いリスクを取ったあげく、先進国の債券に勝てていない状況ですから、あなたは一体、何のためにブラジルのジャングルに裸で突入したかったのかという状況になっています。

次の項で記す通り、購入手数料や信託報酬も最高水準に高額で泣きたくなります。正直言って、何が良いのか全く意味が分からない投資信託だと言えましょう。



ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の概要


購入手数料上限3.24%(税込み)
信託報酬年率1.4472%(税込み)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(平成20年11月26日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社


それにしても、今どき購入手数料がかかる投資信託を選ぶなんて、本当に馬鹿げています。購入手数料がかかる時点で、それを投資信託選びから完全に除外してしまっても、全く問題ありません。



ブラジルボンドオープン(毎月決算型)の購入先


ブラジルボンドオープン(毎月決算型)で分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。証券会社によって手数料が異なりますので、ご注意ください。どうしても買いたいんだという人は、フィデリティ証券を利用すれば、購入手数料が無料になるキャンペーンがあります

手数料2.16% SBI証券楽天証券フィデリティ証券マネックス証券
手数料3.24% :みずほ証券


 


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