BAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンド(愛称:ウィンドミル)、人気は有るが中身は・・・・

(2014/8~2015/8の成績を元に算出、2015年8月時点)

1998年から運用を続けている古株的な存在。純資産総額は現時点で900億円近くある。信頼性の非常に高い債券に投資をしている点は評価できるが、ベンチマークや参考指数が無いために投資判断が出来ない。まっとうな方針で運営していると思ったが、過剰分配状態が続く。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り3%に対して、現時点の分配金利回りは5%
  • 価格上昇を含めてチャートで判断すると、分配金は不健全な状態
  • 投資先の債券利回り以上の分配金利回りであり、実際に分配金の内訳を調べると予想通りに過剰分配が行われている

 


投資先の分散度合いはややいびつだが、許容できる範囲

BAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンド(毎月決算型)(愛称)ウィンドミルは、世界の公社債(投資適格債)に広く分散投資する毎月分配型投資信託です。

投資先の通貨配分を見ると、米国、カナダ、オーストラリア、イギリスで全体の8割強近くを占めており、世界全体というイメージではないです。分散投資の観点から見ると、すこし歪つな配分になるのではないでしょうか?

ウィンドミルの債券通貨別構成比率


地域の分散配分には問題を感じますが、投資先の債券自体の信頼性は非常に高いようです。安全性の高い、上位の格付の債券が全体の9割近くを占めている状況は評価できます。

ウィンドミルの債券の種類別構成比と格付け分布



機動的にに資産配分を変更・・・そんな事できるのか?証拠は??

当ファンドの注目点は、通貨配分を機動的に変更して、投資収益の確保とリスク回避を行う点でしょう。下記の資料を見てもイメージが沸きづらいのですが、通貨の保有配分を積極的に変える方針のようです。

ウィンドミルの通貨配分などの変更


実際に過去15年ほどの通貨配分の推移を見ると、確かに積極的に通貨比率を変更しているようです。リーマンショック以降はフルヘッジ状態ですね。

ウィンドミルの投資先通貨配分の推移


ただ問題は、アクティブに通貨配分を変えた事で現実的にどの程度成績が向上したのか、全く分からない点です。これは、ベンチマークも参考指数も無い事で、個人投資家が運用成果を全く判断できないという欠陥を抱えていることを意味します。

頑張って運用しているのか知りませんが、上記のような結果として、運用成果がどうなったのか証拠で示せないファンドは、買うに値しないのです。

⇒参考:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ


世界中の格付けの高い債券に分散投資するとのたまっているのですから、だったら同じように、先進各国の債券に分散投資できる、超低コストのインデックスファンドと比べてみましょうか。比較するのはSMTグローバル債券インデックス・オープンです。

ウィンドミルと外国債券インデックスファンドとの運用成績比較


いかがでしょうか? 想像を絶するほどの大差で、コストが3分の1しかかからないインデックスファンドにボロ負けしている状況です。

つまり、機動的な資産配分の変更などクソの役にも立たなかったわけで、ウィンドミルというより「泣きを見る」投資結果になっています。

ウィンドミルに長期間投資してしまった人は、このようなクズ投信を二度とつかまされないよう、今後に向けて投資スタイルや心構えを大いに反省すると良いでしょう。



分配金は現在、過剰分配の状態

さて、BAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンド(愛称:ウィンドミル)の分配状況を確認してみましょう。現状の分配金利回りは次のような状況です。

パッと見だけで、1年間のトータルリターン以上に分配金を出していることが想像されて、問題を抱えているのではないかと想定できます。

ウィンドミルの分配金利回りの推移


そもそも下記のように、投資先の債券の利回りを見ると3%程度ですから、5%以上も分配を出すと過剰分配の恐れがありますね。コストを考慮すると、明らかに数字が合いません。

ウィンドミルの投資先の特性値


具体的に分配金の詳細を調べてみると、下記のように、配当収益を凌駕する分配金を出している事が理解頂けるかと思います。過剰な分配金の原資は我々の投資資金である事を考えると、まっとうな資産運用が出来ると思えません。

ウィンドミルの分配原資の内訳


自分自身の元本を勝手に取り崩されるような投資信託など、使う価値はありませんね。既に見て頂いた運用成績の件も含めると、サッサと見限って、良質な投資信託に切り替えたほうが身のためだと言えます。



愛称:ウィンドミルの概要

購入手数料:上限2.7%(税込み)
信託報酬:年率1.566%(税込み)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(1998年4月28日)
運用:ベアリング投信投資顧問株式会社

安全資産の高格付け債券に投資するファンドとして、信託報酬1.5%は致命的です。配当利回りが3%なのに、その半分も金融機関に持っていかれて、資産運用ができるはずがないじゃないですか! コストを軽視する人は、資産運用など成功するはずがありませんね。



愛称:ウィンドミルの購入先

BAMワールド・ボンド&カレンシ-・ファンド(愛称:ウィンドミル)でどうしても分配金を得たい場合、下記の金融機関の手数料が一番安いです。他だと、上限の2.7%を取られる恐れがあります。

フィデリティ証券に限っては、キャンペーンを利用することで販売手数料は無料になります

手数料1.62%SBI証券楽天証券フィデリティ証券


 

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