キャピタル・ニューワールド・ファンド・・・期待できそうにない印象

(2018年1月13日追加)

販売資料を読んでも分かりにくいファンドだなとの第一印象。単純に新興国と先進国に分散投資するアクティブ型の投資信託だった。ネーミングがカタカナの中身が推測できないファンドは、カモ向け商品だと管理人は思っている。超高コストでイマイチな運用成績なので、今後に期待はあまりできないような気がする。

キャピタル・ニューワールド・ファンド


  • Aコースの「米ドル売り円買い」なんてのは、私も意味が分からない
  • 過去は立派な成績だと見せているが、お手並み拝見と行こうではないか
  • コストはかなり高いものなので、長期保有するほど投資家には不利


キャピタル・ニューワールド・ファンドには、AコースとBコースありますが、本質的な内容は同じですので、特に明記されていない場合は共通事項と理解して頂いて、本ページを熟読してください。

・Aコース(米ドル売り円買い)
・Bコース(為替ヘッジなし)



 


キャピタル・ニューワールド・ファンドの投資先は、新興国と先進国の株式


キャピタル・ニューワールド・ファンドは、成長著しい新興国でビジネスを展開する企業の株式に投資する運用の投資信託です。ただ、アクティブ型の投資信託なのに、ベンチマークや参考指数を提示していない時点で、先行きに不安を感じてきます。

複数のポートフォリオ・マネジャーが運用に携わることによって、投資対象やアイデアの分散を図り、安定的かつ継続的に運用成果の獲得を目指します」と記されていますけど、平凡な運用成績になるのがオチでしょう。 ・・・というか、ベンチマークが無いのに、どうやってそれを判断すれば良いんでしょうか。




さて、一見すると新興国100%(と管理人は、最初勘違いしました)の投資信託と思いがちですが、実は新興国の株式や債券の組入比率は、純資産総額の35%以上となります。おっと、100%株式でなくて、債券保有の可能性もありそうですね。なんとも分かり難いファンドです。

しかも資料をよく読んでみると、クズ債券でもあるハイ・イールド債券(投資不適格の債券)を保有する可能性もあると書いており、こんなものは初心者が保有するべきではないと感じる管理人です。




最新のポートフォリオを見てみると、超ざっくりですが、新興国の株式と先進国の株式を半分ずつ程度、保有している投資信託との認識でも良いと考えます。やはり注目は、アクティブ型投信に特有の超高コスト体質に見合ったパフォーマンスを出せているのか、という事でしょうか。

キャピタル・ニューワールド・ファンドのポートフォリオ



ところで、Aコース(米ドル売り円買い)とは何??


Bコースが「為替ヘッジなし」となっているのに対して、Aコースは「為替ヘッジあり」に近い存在と言えます。ポートフォリオに為替リスクを極力負いたくない人は、一定程度の為替ヘッジをかけても良いと思います。その場合、キャピタル・ニューワールド・ファンドでは、Aコースを選択する事になります。

しかし、実はAコースは、完全に為替をヘッジできていません。そもそもAコースで保有する通貨配分に関わらず、すべて「米ドル売り円買いの為替取引」を行ないます。よって米ドル建て資産に関しては、為替のリスクを回避できます。しかし米ドル以外の通貨は、対米ドルでの変動の影響を受けることになります。

米ドル以外の通貨が、米ドルに対して下落した場合は基準価額の値下がり要因に、上昇した場合には値上がり要因になります。非常にややこしいですね・・・。

Aコース(米ドル売り円買い)


分かりにくいので、基準価額でご説明します。下記、AコースとBコースの基準価額の変動要因を示した表です。Bコース(為替ヘッジなし)では、為替の影響が▲46円発生しています。しかし、Aコース(米ドル売り円買い)でも、為替の影響が残ってしまうので、+62円変動要因となっています。

Bコースの、円高による為替損失の影響を単純にヘッジするならば、Aコースではかなりプラスマイナスゼロに近い数字になる筈なのに、実際には+62円も変動している訳です。プラスだから嬉しいという事ではなくて、であれば円安になると逆に大きなマイナスになるのかもしれませんね。

キャピタル・ニューワールド・ファンドのAコースとBコースの基準価額変動要因


個人的には、かなり分かりにくい仕組みだと感じますし、為替のリスクがゼロになっている訳ではないので、あまりおススメできないコースだと考えます。なぜ、普通に為替ヘッジありにしないで「米ドル売り円買い」などという、為替ヘッジが効いているようないないような方法にしているのかは、理由は分かりません。



超低コストのインデックスファンドを保有した方がマシだと思う運用状況


そもそも、キャピタル・ニューワールド・ファンドには、ベンチマークや参考指数がないので、代替え可能な投資信託をすんなりと提示する事ができません。

新興国と先進国にザックリと半分ずつ投資して、おまけに日本も6%程度入っているという事であれば、超低コストのインデックスファンドを3つ、買えば良いのではないでしょうか。

キャピタル・ニューワールド・ファンドBコースと低コストインデックスファンドとのリターン比較


これを見ると、為替ヘッジが無いタイプ、キャピタル・ニューワールド・ファンドBコースは、どうもインデックスファンド以上の運用成績を出せそうにない予感で一杯になりますね。

キャピタル・ニューワールド・ファンドの豪華な販売資料では、過去のデータとしてこのような高い運用リターンを上げていますなどと見せていますけれども、こんなことが本当に実現できれば、苦労しません。実際にこの資料には小さな文字で、「ファンドの運用実績ではありません」などと書いてありますしね。

キャピタル・ニューワールド・ファンドの過去のデータ


先進国(日本含む)と新興国におよそ半々の投資割合で投資する投資信託などはなかなか無いので、妥協して全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬0.48%)あたりに投資しておけば良いのではないか、というのが管理人の考えです。

キャピタル・ニューワールド・ファンドと全世界株式インデックスファンドとのリターン比較


こういった、インデックスファンドと同等程度か、恐らくそれよりも劣る成績になるだろうなというのは、為替ヘッジのようなAコースについても本質的には同様です。

現状では、敢えて高コストのキャピタル・ニューワールド・ファンドなどに投資しなくても良さそうだなと思いますし、今後の運用成績に関しても継続してチェックしていきたいと思います。



キャピタル・ニューワールド・ファンドの概要


購入手数料上限3.0%(税抜)
信託報酬年率1.576%(税抜)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定:2017年6月27日)
運用:キャピタル・インターナショナル


別にインデックスファンドでも良いだろうという成績の投資信託に、上記の赤文字のようなコストを支払うのは、実に馬鹿げています。投資信託はコストでリターンがかなり左右されます。もちろん、極限まで低コスト化された投資信託を買うのが、優れた投資家への道でもあります。



キャピタル・ニューワールド・ファンドの購入先


キャピタル・ニューワールド・ファンドは、みずほ証券にて買う事ができます。が、敢えてそんな事をしなくても良いと思いますね。


 


みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方