ダイワ米国MLPファンド・・・深手を負った個人投資家が多数か


(2017年5月時点)

内容をチェックすると恐ろしさで背筋が凍り付く投信。デリバティブ取引であるオプション取引、バブル的な状況であるMLPへの投資・・・。このような商品を投資の素人に薦めるのは、人としてどうかとさえ思ってしまう。設立時は200億円近くあった資産は62億円まで減少。多大な含み損を抱えた人が多数生み出された模様だ。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコース

  • トータルの運用成績が設定来の大暴落状態
  • 分配金の出どころは理解できるが、オプション取引は大損する可能性が有り
  • そもそも、素人個人投資家が手を出すような代物ではない


 


ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの恐怖ポイント

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースは、米国のMLP(エネルギーや天然資源の施設を保有して利用料金を徴収する)に投資する事で得られる安定した配当収入と、為替のオプション取引による、プレミアム収入が2本柱です。

全体像を見てみると、複雑な投資信託である事が分かります。通貨αコースでは、通貨を利用したオプション取引を利用しており、この部分が通貨カバードコール戦略と呼ばれるものです。簡単に言えば、危険きわまりないデリバティブ取引を組み込んでいるという事です

参考MLP投資はリスク大でメリット小

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの投資イメージ


当サイトでは、通貨カバードコール戦略と呼ばれるオプション取引を組み込んだ投資信託を、多数チェックしてきました。しかしどれも運用成績が優れている訳ではなく、代替できそうなインデックス運用型の投資信託にボロ負けしている状況です。

MLPに関してもリスクが大きい投資対象であると感じています。特に株式と比較すると流動性が無いために、有事の際の価格変動が大きい事が一番の懸念点です。

実際に、過去3年間の値動きを確認したところ、2015年には猛烈な暴落が発生しており、最大で50%もの損失を被った時期もあります。先進国株式に投資するインデックス型投資信託の価格動向と比べてみると、そのリスクのあまりの大きさに、驚きを禁じえません。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの暴落ぶり


付け加えると、この投資信託はアクティブ運用ですが、ベンチマークが存在しません。運用が始まったとしても成績の評価が出来ませんから、買うに値しません。




分配金の利回りが魅力的で資産が200億円集まったその後・・・

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースは、設立時から月70円の分配金を出しており、分配金利回りは15%前後で推移しています。定期預金の金利が0.01%の時代に、年15%の利回りは超魅力的です。と、そのような説明をすると、簡単に200億円程度のお金が集まるのでしょうね。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの分配金


では分配金利回り15%は妥当な水準なのか、調べてみましょう。月次レポートを見ると、MLPからの配当利回りが6.9%、カバードコール戦略と呼ばれるオプション取引から得られる定期収益が年率6.4%です。机上の計算では、合計13.3%の利回りを実現できるようです。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの利回りを高める設計


分配金利回りは15%でしたので、机上の計算の値とほぼ同一になります。念のため、分配原資の内訳をチェックしてみると、分配金(青線)は当期の収益(赤枠)で補えているようです。ただ直観的に、15%の利回りを実現できる金融商品が存在する事が、疑わしいです。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの分配原資の内訳


その疑いは下記のチャートを見れば一発で分かるでしょう。仮に分配金を再投資したとしても、1万円の投資資金が7000円に値下がりしており、トータルリターンとしてはマイナス30%になっています。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの基準価額の推移


つまり、金融機関から甘い言葉で誘われて投資をしていたとしても、完膚なきまでにあなたは相場に叩きつけられた状態になったわけで、分配金をもらいながらもトータルで30%も価格が下落したら、半端ではないダメージを負った事でしょう

猛烈な基準価額の下落と共に、資産の流失も続いています。泡食って ダイワ米国MLPファンドから逃げ出している素人投資家たちの慌てぶりが、目に浮かぶようです。

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコース




ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの概要

購入手数料上限3.24%(税込み)
信託報酬年率1.969%(税込み)
信託財産留保額:0.1%
償還日:平成31年10月18日(設定日:平成26年10月21日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社

こんなにボロカスな運用成績に加えて、猛烈に高いコストが投資家を苦しめる投資信託です。たったの5年間保有で、元本の1割強がコストで抜き取られる勘定です。阿保らしいとはこの事です。




ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースの購入先

ダイワ米国MLPファンド(毎月分配型)通貨αコースで分配金を得たい場合、大和証券にて手数料を3.24%も取られて、購入することができます。


 


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