ダイワ新興国ソブリン債券ファンドを評価するとどんな感じか?

(2015年5月時点)

リスクの大きな新興国地域に集中投資を行った上に、利回り操作のためにデリバティブ取引に手を出す始末。恐らく対面販売のセールスマンに表面上の利回りの説明でもされて、中身を理解していない投資家が資金を投入していると思われる悲しい一品。


 


ギャンブル的な投機取引を組み込んでいる時点で、要注意

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)は、新興国(欧州・中東・アフリカ地域、アジア地域、中南米地域の3地域)の現地通貨建債券への投資に加えて、ギャンブル的な取引を無理やり詰め込んだ投機的金融商品です

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)


下記、投資先債券の格付を見ると、投資適格の債券でで占められています。投資不適格のBB格以上を保有するようですが、現状は格付け的にはまずまずです。

保有している通貨の国を見ると、経済状況や為替動向が正直よく分からない、普段から情報に接する事が出来ない地域への投資になりますので、その点は頭に入れておきましょう。

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)の投資先債券の状況


参考指数(運用目標)として、「JPモルガンGBI-EM グローバル・ダイバーシファイド(円換算)」を提示していますが、今のところはそれを凌駕するような運用成績にはなっていないようなので、アクティブ運用の投資信託としては価値は無いと言えます

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)の参考指数と基準価額の推移


さて、このファンドの一番の問題点は、新興国通貨を利用した、投機的な、つまりギャンブル的なオプション取引(デリバティブ取引)です。

目的は、通貨のコール・オプションを売却する事で得られる定期的な収益です。机上の計算では、下記のように債券の収益と合わせる事で、年率で約12%になる計算です。投機的な取引によって、多大な売買損失が発生する、無視できないようなリスクがあるのですけどね。

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)のポートフォリオ特性値と通貨オプションについて


設立時から月に100円の分配金を出し続けており、分配金利回りは約13%(基準価額が9,400円と仮定)になる水準という事ですから、庶民の人気は高まる訳ですよね。

分配金の内訳を見ると、オプション取引で強引に収益を増やそうとはしているものの、分配金額の100円にコンスタントに到達するのは難しいようです。

ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)の分配原資の内訳


これほどの利回りを、表面的に維持する事が継続できるのか、よく考えた方がよろしいんじゃないかと思いますね。当サイトのコラムや、他の投資信託の様々なコンテンツを見ていただいて、毎月分配型投資信託の負の部分を、しっかりと認識していただきたいと思います。



ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.736%(税込み)
信託財産留保額:0.2%
分配金の取扱:年12回
償還日:平成31年1月17日(設定日 平成26年1月24日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社

そもそも、コストが上記のように猛烈に高い時点で、投資価値など無いですけね。



ダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)の購入先

それでもダイワ新興国ソブリン債券ファンド(通貨Αコース)で分配金が欲しい場合、大和証券にて、手数料3.24%も支払った上で、購入してください。



 

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