ベンチマークにありえぬ大敗、ダイワ・US-REIT・オープン


非常に高額な手数料を要求するアクティブ運用型のファンドだがベンチマークに対して腰を抜かす程の大敗、投資価値が全くない金融商品。と感じるのだが既に6000億円を超える資金が急激に集まる。異常な分配金利回りに心奪われた大衆が資金を投入しているようだが、実際は過剰分配によって粉飾された詐欺的な商品だと思わざるを得ない。
(2015年4月時点)

●銀行がお勧めする商品には、手を出してはならない。それが投資のスタート地点。



 

値上がりで「全て良し」となっているダイワ・US-REIT・オープン

※2014/3~2015/3の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回り約43%に対して、現時点の分配金利回りは15%
・チャートのみで判断すると、分配金は健全な状態に見えてる
・運用報告書で分配原資の内訳を調べてみると、4割近くしか安定収益で補えない
・そういう意味でかなりの過剰分配により、現在の分配金利回りの水準を維持している
・15%近い分配金を手に入れても、相当程度は自分の元本を取り崩しているだけか


ダイワ・US-REIT・オープン


ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)は、米国のREITに投資する投資信託です。ま、ファンド名見ればすぐに分かりますね。で、当ファンドのベンチマークは、「FTSE NAREIT エクイティREIT・インデックス(配当金込み、円ベース指数)」で、これを上回るパフォーマンスを目指すアクティブ運用型です。

ですが、月次報告書を見てベンチマークとの成績を調べてみると、予想を遥かに超える破廉恥な運用成績です。設立来まで遡ってみると、なんとマイナス70%も、運用成績が目標より劣っています。

ダイワ・US-REIT・オープンの基準価額とベンチマークとの差異、及び純資産総額の推移


ここまでベンチマークに徹底的に負けている投資信託を見たのは、初めてのような気が致します。どの程度の酷さかと言うと、運用開始時に1000万円投資していた場合に、700万円もの利益を取り逃がした事と同じですからからね。

さて上述のチャートを見て、もう1点驚くべき点があります。当ファンドは2004年に設立していますが、設立以降の7年間は、まったく資金が集まっていませんでした。

しかし2011年以降から急激に純資産総額が増えています。6000億円を軽く超える水準まで膨れ上がっている非常に人気の高い投資信託に成長しています。

庶民の人気が高まっている理由は、非常に高い水準の分配金利回りでしょう。記事執筆の2015年3月末時点では、15%を超える利回りです。銀行のセールスマンから、「15%の利回りですから、年金の補てんが出来ますよ!」と言われた日には、何も考えずに購入してしまいそうです。

当ファンドは購入時に3%近い手数料を支払った挙句に、毎年2%近いコストを支払う訳ですから、過剰分配の上にベンチマークに大負けしているアクティブ運用の当ファンドを購入するメリットが、まったく見いだせないですね。



ダイワ・US-REIT・オープンの概要

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6416%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 平成16年7月21日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社



ダイワ・US-REIT・オープンの購入先

それでもダイワ・US-REIT・オープンが欲しい人は、金融機関によって手数料が異なりますから、極力コストの安いところから購入しましょう。下記以外は、上限の手数料を取られる可能性が大です。

手数料1.08%カブドットコム証券
手数料2.16%SBI証券楽天証券フィデリティ証券マネックス証券
手数料2.7%:みずほ銀行

※フィデリティ証券を利用の場合は、キャンペーンが適用になって、手数料無料で購入できます。もし買うのであれば、フィデリティ証券で決まりです。

それにしてもこの投資信託が急に売りまくっている背景には、みずほ銀行が猛烈に売っているからだと思いますね。いまどき投資信託を買うのに手数料を2.7%も差し出すなんて、どうにかしています。



投資の基本は分散投資、リートだって同じ

ところであなたは、なぜダイワ・US-REIT・オープンを購入したのでしょうか? おそらく銀行の窓口で、「今ならこのようなファンドが売れ筋で、実際に価格も上昇していておススメです」などと言われたことと思います。

ですが、アメリカのリートに対して、しっかりと勉強したり、あるいは特別な思い入れがある訳ではないと思います。そういう場合は、ぜひ分散投資を行ってください。

下記は、世界各国のリートに分散投資を行う投資信託(再投資型)と、ダイワ・US-REIT・オープンの比較です。ダイワ・US-REIT・オープンは毎月分配型ですが、分配金が出ないものと仮定して、さらに税金も一切差し引かれないとした、あり得ない状態での比較です。

ダイワ・US-REIT・オープンとインデックスファンドの基準価額比較


かなりダイワ・US-REIT・オープンに有利な条件で比べているにもかかわらず、分散投資したファンドのほうが運用成績が勝っています。しかもダイワ・US-REIT・オープンは購入時に手数料がかかりますので、その分さらに、グラフよりも成績が落ちます。

集中投資は、「当たれば」儲かりますが、学んでいない素人が何となく購入して儲かるようなことは一切ありません。その点を十分に念頭に置いて投資をしましょう。

なお、上記の図のSMTグローバルREITインデックスは、購入手数料無料で、大和のファンドよりも毎年のコストが半分以下に下がります。その分、あなたの手取りが増えます。

毎月、一定額の資金を手元に取り崩したい場合は、SBI証券で購入して、「投資信託・定期売却サービス」を使うと良いでしょう。



 続き:ダイワ・US-REIT・オープンの基準価額をチェック
   (やや上級者向けとなります


 

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