ダイワ高格付カナダドル債オープンに呆れる:初心者向け解説



直近2年で500億円から5500億円と純資産総額が超激増しており、猛烈な販売攻勢が裏で行われた疑いのある投資信託。分配金利回りも14%を超える過激な数字を設定している為に、無知な庶民が尋常でない勢いで群がっている。初年度3.5%近く支払う超高コスト体質も非常に問題。
(2015年4月時点)

●店頭で人気のある分配型投資信託を買っているあなたは、間違いなくカモられている



 


ダイワ高格付カナダドル債オープンについての主なポイント

※2014/2~2015/2の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回り9%に対して、現時点の分配金利回りは14%
・チャートのみで判断すると分配金は不健全な状態
・分配金の内訳を調べると、投資先の債券収益では3割程度しか補えていない事実
・過去の運用益の積立である分配準備積立金がゼロで、投資原資が非常に減っている



ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)は、良いところなんてほとんど皆無に等しい投資信託です。私も様々な投資信託を毎日ひたすら見ていますけれども、これほど残念なファンドがとんでもなく売れている現実に、ガックリ来ますね。

  ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)


ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の唯一の良い点は、投資対象がカナダの信用度が高い、AA格相当以上の公社債に投資をしている事のみです。

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の投資先と投資比率、格付けなど


保有している債券の上位10銘柄を見ると、想像以上に利率が高いですね。これは非常に意外です。良い投資先だなと思いました、

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の投資先債券の利率


しかしながら驚いたのが、下記の通り、直接利回りと最終利回りの差が大きい点です。

最終利回りが1%という事は、債券が償還を迎えるまでの間に売却を行っていて、買った値段よりもかなり安い値段で売っていて、売却損失が発生しているという事を示唆しています。(分配金をむりやり捻出するために、こんなヘボい事をしていると想像)

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の投資先債券の直接利回りと最終利回り


ちなみに、分配金利回りと、配当利回りは違うからね。え??初めてそんなの知った!と言う人は、完全に金融機関のカモにされていますので、そのつもりで。



じゃあ、ダイワ高格付カナダドル債オープンの利回りはいくらなの?

さて上記のようにこの投資信託の本来の利回りは1%チョイだという事が分かったと思いますが、じゃああなたの購入してしまったダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の分配金利回り、いくらになっているのか見てみましょうか。

当ファンドの毎月分配額は、現在のところ毎月80円です(1万口あたり)。10年近く運用を続けている投資信託ですが、設立当初は35円の分配金をいきなり3倍近くの100円に増額して、現在の80円に落ち着いているようです。昔から過剰分配を続けていた常習犯的な存在ですね。

2008年以降、基準価額は下落しているのに関わらず、分配金が高水準ですから、異常な高利回り状態が続いています。現時点の分配金利回りは14%を超えており、明らかに高すぎます

月次レポート見ると、投資先の債券利回りは6%程度である事を考えると、(直接利回りであって、実際は1%台ですが)、現状の水準が維持できる事が非常に不思議ですよね。

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)の分配金利回りの推移


上記のグラフに示したとおり、過去1年間の運用成績は約9%です。債券収益が6%程度あるはずですから、残りの3%は為替の影響と債券価格の変動ですね。

で、ここから14%もの分配金利回りをひねり出しているんですから、そのお金はどこからやってくるのか想像してほしいです。

ハイ、それはあなたの自分のお金が勝手に取り崩されているという事です。つまりタコ足分配であり、利益でも何でもありません。



ところであなた、なんでカナダの債券に投資するのですか?

ここであなたに質問です。どうして、カナダの公社債に投資するファンドに、お金を突っ込もうと思ったんでしょうか? 三菱東京UFJ銀行がやたらおススメしてきたから、という理由もあるでしょうが、一番の理由は、「なんかよく分からないけど、儲かりそうだと思った」からではないでしょうか?

 ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)はどう?


投資の世界は、そんな薄弱な考え方では、決して儲けられるような所ではありません。しかもこの投資信託、成績が良いのか悪いのかを判定する、ベンチマーク(あるいは参考指数)すら存在しません。

これって、口先だけ「頑張ります」と言いながら、何も目標数値を設定しない、いい加減な営業マンと全く同じです。アクティブファンドとしては完全に失格です。投資に値しません。

参考までに、このように運用成績が良いのか悪いのか全く判断できない投資信託に投資するなら、最初から先進各国の国債に投資するインデックスファンドを1本保有していたら、よほど良かったという結果をお見せしましょう。

下記は、ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)と、SMTグローバル債券インデックス・オープンの運用成績の比較です。

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)なんか買って、変に儲けようと邪な心を持たないで、「SMTグローバル債券インデックス・オープン」のように世界中の先進国債券に分散投資しているインデックスファンドを買っていれば、なんと30%も運用成績が良かった事になります

しかもさらに、ダイワのカナダファンドに対して、コストをなんと半分に削減できます。300万円買ったとしたら、初年度で9万円ものコスト差があるという事で、この9万円は金融機関の懐に、ガッポリと転がり込む事になります。

ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型)とグローバル債券インデックスオープンの基準価額の比較


なお、上記のSMTインデックスファンドは分配金再投資型の投資信託です。もしも毎月、分配金のように資金を手元に取り崩したいニーズがあるのでしたら、SBI証券でSMTグローバル債券インデックスファンドを購入して、その上で投資信託・定期売却サービスを利用すると良いでしょう。

このサービスを使う事で、世の中にあるほとんど大半の、高コストボッタクリ毎月分配型投資信託が不要になります。あなたの手元に残る資金が、コスト差分、増えることになりますので、ぜひこのようなメリットの大きいサービスの利用を検討したいところです



ダイワ高格付カナダドル債オープンの概要

購入手数料:上限2.16%(税込み)
信託報酬:年率1.35%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 平成15年年5月20日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社



ダイワ高格付カナダドル債オープンの購入先

ダイワ高格付カナダドル債オープンで分配金を得たい場合、下記の金融機関で購入することができます。金融機関によって、手数料が異なります。

手数料1.26%カブドットコム証券
手数料2.16%三菱東京UFJ銀行SBI証券楽天証券大和証券


 続き:ダイワ高格付カナダドル債オープンの今後の見通しは?
       (やや上級者向けとなります


 

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