大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリット・大和の酷さが凝縮

(2018年7月)

ダイワスピリットなる名称に販売元の大和証券の企業体質が反映されており、その運用実態を見ると実に納得できる事になっていて甚だ香ばしい。このような投資信託の世話になっている人がいるとしたら、即刻おさらばする事をお勧めする。もちろん、別れの挨拶を大和証券に言いに行ってはならない。

大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリット

  • 過去のチャートに、大和証券のスピリットが完全に現れている
  • だいぶ分配金を減らしてきたが、未だにタコ足分配気味である
  • 設定来、基準価額が半値に落ち込んでおり、財産を失う事になりかねぬ
  • 単に外国債券に投資するファンドとしては信託報酬が高すぎる


 


典型的な、ダメな「挙動」を示す投資信託


この投資信託は、2009年に設定されて既に9年の運用実績のある、比較的長い歴史を有し始めた投資信託です。このような投資信託は、過去の運用実績を一目で確認する事ができるので、マトモな投資信託なのかそうでないのか、一瞬で分かるところが分かりやすくて良いですね。

そして、以下が、大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットの過去の運用実績です。これを見ると、典型的にダメな投資信託の代表事例と言う事ができます。

設定直後の青枠の部分で純資産総額がぶっ飛んで増えて4000億円に近づき、それ以降は急速に資金が流出して、今や270億円にまで縮小しています。また、赤矢印の基準価額は、強引な分配金がたたって、半値の5000円を割り込むレベルにまで落ち込んでいます。

大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットの基準価額と純資産総額の推移


大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットは分配金を得るための目的の投資信託ですから、無理のない範囲で分配をしてもらって、投資元本はできれば減らないように維持して頂くのであれば、それは素晴らしい事になります。

しかしながら、落ち込んだ基準価額と、分配金を再投資したと仮定した基準価額が上の図のように驚くほど乖離しているというのは、この投資信託が強引なタコ足の分配を過去にやり続けた事の証になります。

いくら多額の分配金を貰っても、元本が半値になってしまっては意味がありません。そんなのは、目前に死が迫った人だけしか喜びません。これから10年20年とシニアライフを満喫しようというのに、9年で一気に元本が半分になるような投資信託など、決して使ってはなりません。

純資産総額がいきなり減少している部分などは、証券会社が(何も知らない不勉強な)投資家連中に、回転売買でもさせた名残でしょうね。そういう投資家は一生、金融機関のカモになり続ける運命にあります。そんな、カモいじめの投資信託というのも、見るからに嫌な気分になります。



株式投資並みのリスクのある投資であることを、認識しておこう


大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットの投資先は、先進国と新興国の債券です。分配金を得るための投資先としては、これは問題ありません。当サイト管理人(の妻)も、これらに投資して、定期的に分配金を受け取っています。

ただし、ダイワスピリットのようなタコ足分配投資信託などには絶対に投資するはずはなく、分配型の「上場投資信託(ETF)」である、上場インデックスファンド海外債券上場インデックスファンド新興国債券を購入しています。安心して一生持っていられます。証券会社から回転売買させられないし。

大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットのポートフォリオ


なお、上記のように先進国と新興国の比率を機動的に変更するようなことになると、ベンチマークや参考指数のような運用目標を設定できなくなるので、運用実績が本当に良いのか悪いのか、投資家が判断できなくなります。したがって、見た目はカッコ良さげですが、こういったものは避けたほうが良いです。

また、投資先を余計にいじくる事によって、運用コストも上昇します。最後の項にコスト情報を掲載した通り、単なる債券ファンドのくせに、信託報酬が1.3%かかるという高コストです。



だいぶ減らした分配金のおかげで、タコ足の状況は改善しているが・・・


分配金の出し方について、チェックしてみます。以下、半年間の分配原資の内訳です。これを見ると、30円の分配金(青線)に対して、配当金等の利益(赤枠)では20円~27円程度しかカバーできていない事が分かります。

大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットの分配原資の内訳


今でこそ1万口あたり30円の分配と「穏便」に分配していますが、過去の分配履歴をチェックしてみると、以下の通りに無茶苦茶な分配を行っていた「前科」があります。

・2012年11月~2016年1月 : 50円
・2012年1月~~2012年10月 : 70円
・2009年6月~2011年12月 : 100円



もう一度上の図を見ると、毎月この投資信託が得られる定期収益は20円から27円くらいですから、50円の分配でその倍、100円の分配では実力値の4倍もの分配金を無理矢理出していたわけで、猛烈なタコ足分配によって投資元本が傷つけられ、基準価額が著しく下落して行くことになりました

分配金は多いほど凄いという、やはり不勉強でアホな投資家の声に押される形で、証券会社はこんな酷い投資信託を売りまくっていたわけですね。・・・いや、証券会社も金融のプロなのであれば、間違った認識の投資家を正さなければなりません。

そういう「プロとしての矜持」を捨て去って、投資家の犠牲の上に成り立つ自社の利益を最大化するために、このような悪辣な投資信託を組成し、販売し、数年ごとにそれらを乗り換えさせていたわけですから、実に不誠実で最悪な企業なのだと断定したい気分です。

そんな投資信託の名称が「ダイワスピリット」ですから、大和証券グループの企業体質が、実に分かりやすく表現されている投資信託ですね。悪い意味で感動すら覚えるネーミングです。



大和外国債券ファンド(毎月分配型)ダイワスピリットのコストや販売先


購入手数料上限2.5%(税抜き)
信託報酬年率1.3%(税抜き)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日・2009年3月12日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社


購入は、大和証券のみで可能です。ご自分がカモになる事で大和証券を喜ばせたいという人がいたら、ぜひ投資してあげると良いでしょう。

なお、この投資信託は毎月分配型ですが、分配金再投資型もラインナップされています。しかし、毎月分配型投資信託として売りに出されているものを再投資型として活用するなどと言うのも、意味の分からない投資の代表例のようなものです。投資の勉強をしっかりとされる事をお勧めします。


 



みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方