大和ラップ口座の投資信託の運用成績は、インデックスファンドに劣る

大和証券のラップ口座の投資信託の運用成績は、平均値以下

大和ラップ口座に採用されているファンドの成績を評価してみた

富裕層向けと宣伝している、大和証券のラップ口座に採用されている投資信託の、実力が気になります。詳細な資料はウェブから探しだせましたので、簡単に整理してみました。

大和証券のファンドラップに採用されている専用投資信託は、下記のように全部で10種類になります。ファンドラップの契約を行うと、下記を保有することになります。

日本株式セレクト
日本債券セレクト
外国株式セレクト
外国株式セレクト エマージングプラス
外国債券セレクト
外国債券セレクト エマージングプラス
J-REITセレクト
外国REITセレクト
・コモディティセレクト
・ヘッジファンドセレクト

(コモディティやヘッジファンドなどは比較以前に、個人投資家にとってほとんど利用価値は無いと考え、比較の検討はしておりません)


大和証券専用の投資信託の特徴は、毎年ひんぱんに、採用銘柄(投資信託)を入れ替えている点です。例えば「日本株式セレクト」自体は、8種類の投資信託を保有しているのですが、運用成績が悪いものを毎年入れ替えているようです。

というか、最初から運用成績が良い投資信託を当てる事は、プロでも難しいという事の裏返しでもありますね。ここまで頻繁に入れ替えるって事は、案外優秀な投資信託を選び切れていないという事かもしれません。

大和証券ラップファンドの過去の入れ替えの事例


では、疑問を晴らすためにも、大和ファンドラップ専用ファンドの実力を、1つずつチェックして参りましょう。


 

日本株式セレクトは優秀だった

日本株に投資する場合には、日本株式セレクトを利用する事になります。平成27年2月時点で、保有している投資信託は下記のようになっています。

FW日本株式セレクトの投資信託


ベンチマークが存在しない銘柄が多数を占めますが、全体としてTOPIX(配当込み)と比較してみる事に致します。その結果がコチラです。

FW日本株式セレクトとTOPIX(配当込み)との比較
黄線:ダイワファンドラップ日本株式セレクト 緑線:TOPIX(配当込み) )


素晴らしいですね。過去5年間の成績を比較したところ、TOPIX(配当込み)にしっかりと勝利しているようです。これならばアクティブ運用として、妥当に感じます。



日本債券セレクトの運用成績はよろしくない

日本債券に投資する場合は、日本債券セレクトを利用します。保有している投資信託は、下記の4種類です。またもやベンチマークの存在しない銘柄も存在しますが、基本的にはベンチマークはNOMURA-BPI(総合)になるでしょう。

FW日本債券セレクトの投資信託


今回は、「NOMURA-BPI(総合)」をベンチマークとするインデックス型投資信託の、SMT国内債券インデックスオープンと運用成績を比較する事に致します。

結果は下記のようになっており、運用成績は若干負けているようです。日本株式セレクトはベンチマークを凌駕していましたが、日本債券セレクトは平凡な成績という事です。

FW日本債券セレクトとインデックス投信との比較



外国株式セレクトの運用成績もよろしくない

先進国株式に投資する場合は、外国株式セレクトを利用する事になります。ベンチマークが複数存在していますが、先進国株式のベンチマークとして有名な、MSCIコクサイ インデックスと比較する事にします。

FW外国株式セレクトの投資信託


今回は、インデックス型投資信託のSMTグローバル株式インデックス・オープンと運用成績を比較してみましょう。結果は下記のようになっており、先進国株式のベンチマークに負けています。

FW外国株式セレクトとインデックス投信の比較



外国株式セレクトエマージングプラスも代替可能

先進国だけではなくて、新興国の株式にも投資を行いたい場合には、外国株式セレクトエマージングプラスを利用する事になります。ポートフォリオをチェックしたところ、20%程度が新興国に投資する投資信託を組み込んでいますね。

FW外国株式セレクトEM+の投資信託


本件では、なかなかスパンと比較できるものが無いので、新興国の割合が12%程度と若干少ないのですが、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークに設定してみましょう。(ベンチマークが異なると、本来は比較対象ではありません)

インデックス型投資信託のeMAXIS 全世界株式インデックスを利用して運用成績を比較します。結果は、下記のように市販のインデックス型投資信託で代替できそうです。

FW外国株式セレクトEM+とインデックス投信との比較



外国債券セレクトのも運用成績もよろしくない

外国債券に投資する場合には、外国債券セレクトを利用する事になります。下記のように6種類の投資信託を保有しています。気になる点としては、ハイ・イールド債券が12%も組み込まれているのは如何なものかなと感じます。

FW外国債券セレクトの投資信託


当ファンドと比較するインデックス型投資信託としては、先進国全体に投資という事で、素直にシティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークに考えます。

インデックスファンドはSMTグローバル債券インデックス・オープンを利用する事にします。その結果はコチラです。ラップ口座はハイ・イールド債券でリスクを取っている割には、運用成績が悪いという、残念な状況です。

FW外国債券セレクトとインデックス投信との比較



外国債券エマージングプラスは運用成績の優劣がつかず

債券クラスに新興国債券も加えたい場合は、外国債券エマージングプラスを利用する事になります。ハイ・イールド債券が10%、新興国債券は合計約20%程度になります。債券としてはリスクを取っている形になりますね。

FW外国債券セレクトEM+の投資信託


ただ、強いて比較できる妥当なベンチマークが存在しないので、インデックスファンドに代替え可能かどうかは、何とも言えません。

ただ管理人は、特に新興国の債券を利用する事も無いと考えているために、無くても困らないかなと個人的には感じます。



J-REITセレクトは、平均よりもやや良好

国内のREITに投資する場合は、J-REITセレクトを利用するのですが、なぜかベンチマークが存在しません。意味が分からんです。東証REIT指数(配当込み)が妥当かと思いますので、SMT J-REITインデックス・オープンと運用成績を比較してみましょう。

FW J-REITセレクトの投資信託


パフォーマンスを見てみると、大和のラップファンドのほうが、インデックスファンドに比べて、やや運用成績は良好のようです。

FW J-REITセレクトとインデックス投信との比較



外国REITセレクトも平均をやや上回る成績

外国REITに投資可能な、外国REITセレクトのベンチマークは、S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)となります。

FW外国REITセレクトの投資信託


インデックスファンドであるSMTグローバルREITインデックス・オープンとパフォーマンスを比較したほぼ同等ですが、大和証券ラップ口座のほうが運用成績が良好です。

FW外国REITセレクトとインデックス投信との比較



大和ラップ口座に採用されたファンドに、大きな魅力は感じない

今回の比較結果をまとめてみると、日本株式以外は至って平凡な運用成績であり、市販のインデックス投資信託で十分に代替可能な運用成績です。

ラップ口座のファンドが決して優秀な訳ではないという、典型的な事例だと思いますね。結局、銘柄を頑張って入れ変えても、運用成績に大差ないって事です。

ファンド名 代替え可能なベンチマーク 勝敗
日本株式セレクト TOPIX(配当込み) 勝ち
日本債券セレクト NOMURA-BPI(総合) 負け
外国株式セレクト MSCIコクサイ インデックス 負け
外国株式セレクト エマージングプラス MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) 負け
外国債券セレクト シティ世界国債インデックス(除く日本) 負け
外国債券セレクト エマージングプラス (比較可能なベンチマーク無し) 不明
J-REITセレクト 東証REIT指数(配当込み) 勝ち
外国REITセレクト S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み) 勝ち


日本株式セレクトだけは、今のところベンチマークを凌駕する運用成績を叩き出しています。優秀そうな日本株セレクトがあるから、大和ファンドラップを利用する価値がありそうと思うかもしれませんね。

しかしながら、大和証券ラップ口座は、実は相当な高コスト体質です。興味のある方は次項を見て頂くと、そこまでコストをかけてまで利用するに値する成績か疑問です。

それに、アクティブ運用だったら、年間1%ほどのコストの「ひふみ投信」を利用すると、圧倒的大差で大和ラップの日本株式セレクトに勝利できます。

大和証券ラップ口座だからと言って、けっしてあなたの運用パフォーマンスを引き上げるものではなくて、そこら辺にある普通のインデックスファンドを使うほうが、逆にメリットが大きいという結論を付ける事が出来そうです。


⇒続き:大和ラップ口座の手数料は非常に高額


 




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