ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)(毎月分配型)・・・余計なリスクを背負うタコ足分配投資信託

ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)・猛烈タコ足分配

(2017年5月時点)

金融庁が批判したくなるような典型的な毎月分配型投資信託だが、野村証券の販売ランキングに入るなど、全く反省が見られない一品。儲かりそうだと判断したのか、信託期間を5年延長。庶民が群がっており、これから再び一大カモファンドに成長する予感。

ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)

  • 運用(価格の上昇含む)利回り6%に対して、現時点の分配金利回りは4倍の25%
  • 分配金を5倍に増やした事で分配金利回りが3%から25%に急上昇、良心の欠片も感じれない金融機関の行為に呆れる
  • 過剰分配の影響で猛烈な勢いで基準価額が下落、決して相場が悪いからではない


 


世界の不動産に投資すること自体は、全く悪いことではないが

ドイチェ・グローバルREIT投信は、日本を含む世界のREIT(不動産投資信託)に投資する方針です。配当利回りの高い、不動産関連の株式にも投資する可能性があるとの事です。

REITの仕組み


不動産は資産運用の王道です。リーマンショック時にはかなりの損失を出したのですが(赤い矢印のところ)、安定的なパフォーマンスを発揮できる投資対象として人気があります。

世界REIT指数の年間パフォーマンス推移


資産の7割近くがアメリカであり、日本も6%ほど組み込まれています。安定した経済園の先進国を中心に構成されており、投資地域としては何も問題ありません。

ドイチェ・グローバルREIT投信のポートフォリオの状況


先進各国のREIT配当利回りは、3~6%台です。世界のREITに分散投資する事で、リスクを抑えながら一定程度のリターンを狙っています。

先進国REITの配当利回り


なお、リスクの高い優先REITや不動産株の組み入れ比率は、全部で4%程度です。投資先ポートフォリオの平均配当利回りが3.8%で配当利回りの水準は妥当だと感じますし、問題なさそうです。

ドイチェ・グローバルREIT投信のポートフォリオ特性値


以上を見ると、本ファンドに特段の問題点など無いように感じます。しかし本ファンドは、個人投資家にとっては様々な「不利な側面」を、多分に抱え込んだ投資信託です。典型的に、買ってはいけない投資信託です。そしてその理由を、次の項以降で記していきたいと思います。




全く関係の無い国の為替取引をして、不要なリスクを引き受ける運営

まず、先進国のREITとは全く無関係の5つの通貨で為替取引をする運用方針、これは問題ありです。極力、シンプルに実行するのが投資の鉄則。無用なリスクは不要ですし、為替取引の影響で基準価額の変動要因が分かりにくくなります。

本ページでは「米ドルコース」にて説明しておりますが、これ以外にブラジルレアル、南アフリカランドのような金利の高い通貨を取り揃えている時点で、投資のカモを一網打尽にしようと企んでいる金融機関の不誠実な姿を想像できます。

為替取引を組み込む目的は、定期収益源の確保です。と書くとマトモな事かと思うでしょうが、毎月分配型投資信託として、ただ単に多くの分配金を出したいだけです。米ドルの金利差収益は1%を切る水準ですが、その他の通貨は6~15%と凄まじいです。

為替取引による金利収入のイメージ


この金利差収益は、「打出の小づち」ではありません。定期的なインカムゲインの代わりに、凄まじいキャピタルロス(売買損失)の可能性を抱えています。実際に、過去の為替の変動幅を見て下さい。

通貨別の月次変化率


米ドルは▲5%程度の損失ですが、他の高金利通貨は▲20%を軽く超えています。2~3年保有している間に、全てのインカムゲインを吹き飛ばす可能性が大いにあるという事です。




基準価額の凄まじい下落は、猛烈なタコ足分配が原因か

次に、本ファドの基準価額の推移をチャートでご覧ください。分配金込みの基準価額に対して、凄まじい勢いで「実際の基準価額」が下落しています。このような下落になる理由は、たった一つ。猛烈な勢いで分配金を出して、資産を取り崩しているからです。

ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)の基準価額の推移


実は、2015年初までは月50円の分配だったのに、その後に分配額を5倍の月250円に増額して、それを2年近く続けています。突然、分配金が5倍になる金融商品がまともだとは、到底思えません。分配金を盛大に放出したことから、分配金利回りもすっ飛んで上昇を続けています。変すぎます。

ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)の分配金履歴


最初の項で見たとおり、ドイチェ・グローバルREIT投信の投資先REITの配当利回りは、4%にも満たない数字でしたよね。なのに上記では25%もの分配金利回りになる訳で、ここに何か「誤魔化し」のようなものが潜んでいます。

と言ってもその誤魔化しは簡単なからくりで、単なるタコ足分配をやっている疑いが濃厚です。

分配原資の内訳をご覧ください。月に250円の分配金の8割が「当期の収益」以外、つまり投資原資を取り崩して支払っているという事です。金融機関にお金を託して購入手数料や経費を抜かれた挙句、勝手に自分のお金が手元に戻ってくる。・・・実にアホらしい事になっています

ドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)の分配原資の内訳


ご自身が受け取っている分配金が普通分配金なのか元本払戻金(特別分配金)なのか、よく確かめてみましょう。おそらくかなりの部分が元本払戻金のはずで、であるならばそんなもんは投資でもなんでもなく、金融機関を一方的に喜ばせるだけの悲しいマネーという事になります。

なお、もしもREITを使って、タコ足にならないような分配金を確保したいのであれば、カモにならない分配金の貰い方ページをご覧ください。当サイトでは2つの方法を使って、世の中のボッタクリ投資信託から身を守る方法をご紹介しています。




ドイチェ・グローバルREIT投信のコストが酷すぎる

購入手数料3.78%(税込み)
信託報酬年率1.6664%(税込み)
信託財産留保額:0.3%
償還日:平成31年12月10日(設定・平成21年12月18日) ※償還日が延長され再設定
運用:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社


購入手数料が3.78%というのは、言語道断な超絶高コストです。もちろん信託報酬も、こんなに支払っていたらとても投資にはならない、というレベルです。

世の中には、商品を買うときに何ら比較検討を行わず、相手に言われるままにホイホイと買ってしまう人がいるという証拠ですね。実に不思議でなりません。




ドイチェ・グローバルREIT投信の購入先

それでもドイチェ・グローバルREIT投信(米ドルコース)が欲しいという人は、購入手数料を猛烈に支払って、野村証券で買い付けしてください。野村證券が、大喜びします。



 


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