ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の評価

(2014/8~2015/8の成績を元に算出、2015年8月時点)

最盛期に2000億円を超える資金が集まっていた超人気ファンド。先進国を中心にした信用度の高い債券に投資する割に分配金の利回りが高い為、市民の心を掴んだのカモしれない。ただし急激に純資産総額が減り続けている状況を見ると、回転用の別のファンドを買わされている可能性が高い。参考指数にも負けている状況で投資価値は無いかと。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り9%に対して、現時点の分配金利回りは3%
  • 価格上昇を含めてチャートで判断すると、分配金は健全な状態
  • 分配原資の内訳を調べると想像通り過剰分配が行われており、分配金利回りの底上げが長い間に渡って行われている

 


投資先は安全性が高く、長期的に問題無い

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の主要な投資対象は、海外のソブリン債(国債、政府機関債などの事)です。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)


投資先の地域は下記のように、ドル通貨園、欧州通貨園にそれぞれ50%程度ずつ配分しています。世界の先進国に広く分散投資をしていますから、大きな問題は感じません。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の投資先について


投資対象である債券ですが、国債の格付けは取得時においてA格相当以上、国債以外の格付けはAA格相当以上とするために、非常に高い信用度の債券で占められる事になります。

この投資信託の投資先は「安全資産」であり、全く問題ないと言ってよいでしょう。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の投資先債券の格付け別構成比「



しかし、運用目標に劣っており、投資する意味は無い

ただし、投資先の中身に全く問題ないからと言って、投資に値するかというと全く別問題です。投資価値が有るかどうかは、運用目標であるベンチマークに対して、実際の運用が勝利しているかどうかで簡単に判定ができます。

運用報告書を読んでみると、下記のようにベンチマークとの対比がグラフ化されています。ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)では、参考指数として(事実上のベンチマーク)、シティ世界国債インデックス(除く日本)を提示していましす。

下記を見ると、参考指数を上回る期間も見受けられますが、基本的にはかなり下回っており、平均以下の運用成績しか残せないんならば、わざわざプロに運用を託す必要はないと判断できます

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)と参考指数との運用成績比較


念のために、シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする、低コストインデックスファンドの運用成績と比べてみましょう。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)はアクティブ運用型の投資信託ですから、市場平均を丹念になぞるタイプのインデックス運用型投信に負けていては、話しにならない訳で。という事で運用成績を比較してみたのがこちら。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)とSMTグローバル債券インデックスとの基準価額の比較


SMT グローバル債券インデックスオープンとの比較データです。過去3年間の値動きを比較しておりまして、この結果からダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)には全く存在価値が無いと断定できます

ただでさえリターンの低い安全資産に投資していて儲けが少ない部類の投資信託なのに、3年間で20%という、気絶しそうな成績の大差を付けられたのでは、何のために投資しているのか、全く分かりませんね。



分配金も出し過ぎの傾向があり、信頼できるとは言えない

さて次に、分配金利回りをチェックしてみましょうか。新光グローバル・ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)のように、分配金利回りが40%以上にもなるクレイジーな投資信託を見た後にこれを見ると、全く問題が無いように見えてしまいます。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の分配金利回りの推移


しかし、だからと言って上記の分配金利回り3%強という数字が、良い数字だという事ではありません。何度か繰り返して述べたとおり、この投資信託は安全資産に投資しています。安全資産というのは、リスクが非常に低い代わりに、リターンも低いのが常識です。

具体的には、ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の投資先債券の利回りの数字は、下記のようになります。利回り1.8%という数字です。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の投資先債券のポートフォリオ特性値


最終的な「配当利回り」が1.8%なのに、「分配金利回り」が3.3%もあるのは、数字的に変なんじゃないのか?と気が付くのが、ファイナンシャルリテラシーです。

変なのかどうかは、運用報告書に書いてあります。分配金がどこから出ているのかを示す資料です。これを見ると、毎月の定期的な収益から、あなたの分配原資がカバーできていないという事を読み取る事ができます

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の分配原資の内訳


本来なら、この差額はあなたの投資元本の勝手な取り崩しで賄っていることがほとんどですが、今回の投信は債券価格が値上がりしていますので(あるいは為替差益が出ているので)、売却益によってカバーしている可能性が高いです。(タコ足分配にまではなっていない)



ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の概要

購入手数料:上限2.7%(税込み)
信託報酬:年率1.35%(税込み)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(平成18年3月31日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社

投資信託選びの基礎の基礎として、投資先の中身や過剰分配云々以前に、購入手数料がかかる時点でNGです。信託報酬も1%未満のものを選ばないとダメです。

それにしても、一時期は大人気だった当ファンドも、急激な純資産の減少に直面しています。おそらくもっと分配金利回りのたかいファンドに、乗換えているのか乗り換えさせられているのかが理由でしょうねえ。くわばらくわばら。

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の純資産残高の推移



ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)の購入先

ダイワ海外ソブリン・ファンド(毎月分配型)でどうしても分配金を得たい場合、下記の金融機関の手数料が一番安いです。他だと、上限の2.7%を取られる恐れがあります。

手数料2.16%SBI証券楽天証券マネックス証券


 

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