野村證券が、ここに書いてあるような事を説明しているのか?フィデリティ・USリート・ファンドB

フィデリティ・USリート・ファンドBについての評価

(2014/11~2015/11の成績を元に算出、2015年月6時点)

過激な分配が開始されて以来、カモ投資家に愛され続けており安定して野村證券の販売ランキング上位に顔を出す超人気な投資信託。11月時点の純資産総額が1兆円を超え、資金の流入が続く。大手証券会社の販売力は凄まじい。コストが猛烈に高額なのにベンチマークには惨敗しており、酷過ぎる運用成績の投資信託が人気になる理由がまったく分からない。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り7%に対して、現時点の分配金利回りは20%
  • 配当収益の10倍以上の分配金を出しており、まっとうな分配方針とは思えない
  • 分配原資の内訳も凄まじい事になっており、近年稀に見る過剰分配状況に驚き


 


まず、平均点以下の運用成績しか残せてない点がダメだ

フィデリティ・USリート・ファンドBは、安定的な家賃収入の米国不動産投資信託(REIT)に投資できます。世界のリート市場の62%は米国が占めており、銘柄数は141もあって、市場規模としても約59兆円もあります。流動性も高く、悪くない投資対象です。

不動産は昔から資産運用として取り扱われてきたので、投資対象として何の不満もありません。資産の3割程度は不動産に所有すべしという、資産3分法があるくらいですからね。

ただ、REITの組み入れ比率を確認してみると、小売、オフィス・工場で約半分を占めています。実物不動産の感覚では、住居系の家賃収入は不況に強い(安定している)のですが、組み入れ比率は18%程度です。管理人的には配当収入の安定性に、少々ですが疑問を感じます。

リートの世界規模


さて、ファンドは実はアクティブ運用であり、ベンチマーク(米国のリート市場の平均値)以上の運用を目指すと明記されています。

ベンチマークは、米国の代表的なREIT指数であるFTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)となっています。

高い信託報酬を支払っているため、ベンチマーク以上の成績を挙げて頂くのは必須なのですが、実は設定来からどの期間を見ても、リターンはベンチマークに大幅に負けている驚愕の事実。ほんと、存在価値を疑ってしまう投資信託です。

フィデリティ・USリート・ファンドBの基準価額の推移とベンチマークとの対比


なお主要なリスクとして、価格変動リスクと為替変動リスクを認識する必要があります。実はREIT商品というのは、価格の変動がかなり大きい金融商品です。

そのため、年間収益率の変動もかなり大きくなっています。運用が良い時は+48.3%ですが、最悪の時は、なんとー54%。

購入のタイミングがかなり重要になり、初心者が銀行や証券会社の営業マン、営業ウーマンに勧められて、気軽にホイホイ買うような代物ではありません

フィデリティ・USリート・ファンドBの年度別騰落率の変化


管理人として一番、注意勧告をしたいポイントとして、本投資信託は、資金を集めるために利回り操作(分配金の放出量を変えるだけですから、簡単です。)をした疑いがある点です。

2003年設立なのに、2009年辺りからいきなり、尋常ではない速度で純資産が増加しています。現在は純資産総額、約1兆円。継続して、かなりのカモ投資家がかき集められたのではないでしょうか?(この点は後述します)

フィデリティ・USリート・ファンドBの純資産総額の急増



野村證券の販売のやり口に怒りすら覚える件

さて、「利回り操作」に関してです。フィデリティ・USリート・ファンドBは直近1年程度、毎月80円の分配金を出していましたが、2015年になってから更なる過剰分配方針に切り替えたようで、分配金の増額が始まっています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配履歴(直近3年)


基準価額が5000円台まで下がっているなかでの増額ですから、分配金利回りが必要以上に余計に高く見えることになります。異常な数値としか思えないですね。ま、リターンに関わらず高い水準の分配金を常に出す訳ですから、特別分配金を出す方針という事ですね。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配金利回り(直近の3年)


なお、本ファンドも野村證券のランキング上位に位置するだけあり、分配金利回りの意図的な操作によりカモ投資家を無理やり集めた形跡があります。

下記のように分配金の履歴を確認すると、2007年の11月以降、分配金が短期間に2倍近くに増額しています。最終的には2010年8月までに、2.4倍程度まで上昇しています。

分配金だけで見ると水面下で何が起きているか分かりづらいですが、分配金利回りと純資産の傾向を見ると面白い傾向が透けて見えてきます。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配金の履歴の変化


下記のように、分配金を増額した時期以降、徐々に分配金利回りが上昇し始めて、ちょうど1年後には分配金の利回りが17%(1年前は3%台)に上昇し、MAX25%まで急上昇。

株式のような動きで笑ってしまいます。その後は、15~25%の非常に高い利回りを維持しています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配金利回りの急速な変化


最後に、純資産の増加傾向もチェックしてみましょう。2008年はまさに仕込みの時期で、徐々に利回りが上昇中。2009年になると15%を超える利回りが完成し、その辺りから純資産が急激に増加。カモ投資家が騙されて群がっている様が良く分かりますね。

フィデリティ・USリート・ファンドBの純資産総額の急増時期


このような傾向は、下記のように野村證券のランキング上位で売られている投資信託全てに見られる傾向です、不思議な事に(笑)。やはり、高い利回りの裏には必ず理由があると言う事ですね。

 ・ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)  
 ・アムンディ・欧州ハイイールド債券ファンド(トルコリラコース)
 ・野村米国ハイ・イールド債券投信(豪ドルコース)毎月分配型
 ・アムンディ・欧州ハイイールド債券ファンド(豪ドルコース)
 ・野村グローバル高配当株プレミアム(通貨セレクトコース)毎月分配型
 ・ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)
 ・ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)



野村證券は、こういう説明、ちゃんとしてたかい??

毎月分配型の投資信託の場合、投資家の利益を無視して過剰な分配金を出す傾向が強いために、本ファンドも大丈夫かなのか分からない、という点で大いに問題です。

実は下記のようにキチンと調べてみると、安定した収益源(REITの配当金)からは、1割程度しか拠出できていません。残りは、特別分配金等で対応したと言う事です。管理人も数々のファンドを見てきましたが、この数字は圧倒的に酷いものとなっています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配原資の内訳


実際に10月末時点の価格変動の要因を見ると、安定収入の配当金等が8円て・・・。分配金100円が異常な数値だという事がお分かりでしょう。

価格変動のプラスが、10月度は大いに寄与しているから何も問題が無いように見えますが、マイナスに働くと結構な下落が待ち受けているという事ですね。


フィデリティ・USリート・ファンドBの基準価額の月間騰落額の内訳


当ページをご覧いただいている人の中には、分配金利回りが高いのに、どうして配当金や利息がこんなに少ないのかと驚く人もおられるかもしれませんが、もともと投資なんて、その程度の利回りなんですよ。ほれ。

フィデリティ・USリート・マザーファンドとベンチマークとの配当利回りの比較


利回りにおいても、ベンチマークの利回りに負けている所が、ヘボいアクティブ運用だなぁと感じますね ・笑。リートは株式より利回りが高いと言っても、実際は上記レベルだという認識が重要です。くれぐれも、高い分配金利回りに惑わされないようにしましょうね

というか、野村證券からこの投資信託を購入した、あるいは購入しようとしているあなた。野村證券は、こういう説明、ちゃんとしてくれましたか??



野村證券グループの他の投資信託と比べて、問題点をあぶり出し

フィデリティ・USリート・ファンドBは、米国一点集中型のREITです。あいにく良質なインデックスファンドには、米国一点集中タイプが存在しないので、先進国(米国、欧州)に広く分散投資するインデックスファンドと運用成績を比較しましょう。

投資の基本は分散ですからね。今回チョイスする良質なインデックス運用の投信は、「野村インデックスファンド・外国REIT」です。

こちらのベンチマークは先進国REITの代表的な指数である、S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)です。 米国の組み入れ比率は67%程度ですね。運用コストも非常に小さい点もGoodです。

というか野村證券グループさんって、こんな良いファンドを持っていながら、なんであなたにちゃんと教えないんですかね???

フィデリティ・USリート・ファンドBと野村インデックスファンド外国REITとの基準価額の推移の比較


過去3年の成績を比較すると同等レベルです。投資に詳しい人からすると、異なるベンチマークの投資信託を比べることに違和感を感じるかもしれませんが、そんな事を言いだすと野村證券に逃げられてしまいますので、マニアの方はぐっと堪えてください。

購入手数料3.24%を考慮すると、インデックス運用の投資信託の勝利になるタイミングも多くなります。だって、投資する前から上記のグラフの起点が、フィデリティ・USリートファンドは3%以上も下に落ちて始まるのですから。

まぁ意味の分からない過剰な分配金を出すような投資信託よりも、良質なインデックス運用の投資信託に資金を預けた方が良いでしょう。下記のように、手数料や運用コストの面でも申し分ないインデックスファンドかと思います。

項目 フィデリティ・USリート・ファンドB 野村インデックスファンド・外国REIT
購入時手数料 3.24% 無料
信託報酬 1.512% 0.55%
3年リターン
(年率)
27.74% 26.28%


もう一度言いますが、運用成績がほぼ同じ投資信託なのに、野村インデックスファンド・外国REITは手数料無料ですからね。何でそれを買わないのですか??

え???野村證券から聞いていない??? おかしいですねえ。野村證券で取扱いしているんですけどね。ファンド名に野村って名前も付いているでしょ??

え??野村證券はそんなの知らないって言ってる??? マジで??? ・・・・そりゃーウソだろ!!?? 野村とか野々村ってのは、シラバッくれるのが実に上手いな!!


●野々村証券、潔白を主張。野村インデックスファンドで日本を変えたい!




●じゃあなぜ、フィデリティUSリートを売りつけたのか聞かれて




●JKも、野々村証券を応援!「ののちゃん、らぶ」

女子高生もの野々村證券を応援


世の中には良質な投資信託は存在するのですが、基本的に販売側は積極的に販売したくありません。(手数料が安いと儲からないからね!

そのために表に出てこないのですが、カモ投資家を卒業するためにはお勧め商品をまずは疑う視点が重要でしょうね!  という事で、オシマイっ!!それでもこのファンドが欲しかったら、下記の概要を見てね。



フィデリティ・USリート・ファンドBの概要

購入単位:販売会社が定める単位
購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.512%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
償還日:無期限(設定日 2003年12月9日)
運用:フィデリティ投信株式会社
為替ヘッジ:Bコースはなし(Aコースはヘッジ有)



フィデリティ・USリート・ファンドBの購入先

フィデリティ・USリート・ファンドBを購入したい場合、証券会社により手数料が異なります。当然、料率の安い方がお得ですので、証券会社選びにはご注意ください。

手数料1.782% : フィデリティ証券カブドットコム証券
手数料2.16% : SBI証券楽天証券
手数料3.24% : 野村證券


※フィデリティ証券で新規口座開設してキャンペーンを利用すると、購入手数料が無料になりますので、どうしても欲しい人はその方法を取ると良いでしょう。



 

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