フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの評価・解説

(2015/3~2016/3の成績を元に算出、2016年3月時点)

評価できるポイントが一つもない、超残念な投資信託。だがなぜか純資産総額は8500億円ちかくもある(1兆3000億円近くまで資金が集まっていた!)。人気のある投資信託は、本当にクズ投信が多い。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド


  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲11%に対して、現時点の分配金利回りは20%
  • 分配原資の詳細をチェックすると7割近く、我々の資産を取り崩して分配している
  • ここ1年程度、純資産総額が減少し続けているのだが、おそらく運用の失敗と、過剰分配のダブルパンチによって、猛烈な勢いで資金が溶けているのだと思われる


 


一体あなたは、リスクを本当に分かって投資しているのかい?

まずは、本ファンドの収益源から確認していきます。これを読んだ瞬間に、えらい事をさらっと書いているなと思いました。 まず、分散投資と書いてあります。

これを読んで、「なんか分からんけども分散投資をしているから安心だな」と思った方は今後も投資で損をすると思いますので、もっと勉強した方が良いでしょう。

あ、そもそもハイイールド債券に魅力などあるのかのページに、必ず目を通しておいて下さい。ハイイールド債券を知らずして、投資しちゃっている人もいると思いますので。




上の図のBB格やB格というのは、「経済環境の悪化の場合に、債務履行能力が不十分になるリスクにさらされている」「債務履行能力が不十分となる可能性が高い」のような意味で、かなり格付けが低いのです。

そもそもリスクが大きい物を束ねても、基本的にはリスクはそんなに改善しないと考えた方が良いと思います。このファンドの考え方は、リーマンショック時に起きた事に近いと感じます。

サブプライムローン(通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い人向けのローン)というクズ債券を束ねて、リスクを散らしたと見せかけて売っていた訳ですから。

また、格付けを持たない債券にも投資を行っているため、想像を超えるリスクを取っていると思った方が良いと思います

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの資産別の組み入れ状況と格付けの分布



参考に、下記サイトの情報をもとに格付け事の意味合いを記載してみましょう。 そのうえで、どの格付けの債券の比率が高いのか、上記の円グラフを見返してみてください。

http://www.ifinance.ne.jp/learn/bond/bdt_4.htm

格付けについて


9割の債券が、上記の赤枠にあるデフォルトの可能性が非常に高い位置付けですね。というか、格付けの無いクソ債券もまぜこぜにしているのですから、怖いですね

本来、投資に詳しい人だけが投資できるようなジャンルなのですが、こんなものが一般人にバンバン売れているというのが、そら恐ろしくなります。知識がない一般個人投資家にリスクを全て負わせて、金融機関何なんて手数料だけ抜き取れればよいと思っているのでしょう。

歴史は繰り返すと言いますが、リーマンショックであれほど痛い目にあったにも関わらず、同じようなアクドイ商品が出回るのかと思うと、なんだか悲しくなってきますね。

少しはイメージする事が大事ですよね。お金を踏み倒しそうな人に、お金を貸してあげますか? このような投資信託は、そういう事なんですよ。当然ながら管理人としては、本投資信託のような対象には、よほどのことが無い限り投資するつもりはありません。



そもそも、運用目標を超絶に下回る、ヘボい運用成績だ

当ファンドは、ベンチマークである「バンクオブアメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・コンストレインド・インデックス(円換算)」に対して、猛烈に惨敗しています。

ベンチマークなんて、金融機関は決して教えてくれないでしょうね。これって、ファンドの運用目標なんですよ。これを上回る成績なら価値のあるファンドで、下回ったら存在意義が問われると思って良いです。

なかにはベンチマークを設定していない、投資家をバカにしたような投資信託もありますから、今後はこの点を十分にチェックしてください。で、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドはベンチマークに対して、どんな運用成績かというと・・・。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの運用実績(ベンチマークとの比較)


なんと設定来、約33%もの大差をつけられています。これほどまでに惨敗するなど、投資価値は全く無いといって良いでしょう。コストも超絶に高い訳で、なぜこのようなファンドに、大切な資金を託す人が絶えないのか、ちっとも理解が出来ません 。



分配金利回りを見ると、分配金だって非常に不健全だ

最後に、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの分配実績を確認しましょう。なんと直近で、20%を上回る分配金利回りになってきています。1年間のトータルリターンがマイナスにも関わらず、高額の分配金を出し続けているという事ですね。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの分配金利回りの推移


では、当ファンドの投資先から得られる「配当利回り」もチェックしてみましょうか。猛烈にリスクの高い債券に投資するために、利回りが8%近くあり、確かに定期的に獲得できる配当金は高いです。

ですが、20%近く分配金の利回りと数字が合いません。残りの12%程度の収益は、どこから捻り出すのでしょうね・笑。まさか分配金利回りに相当する20%が、利益だと勘違いしているのではないでしょうね??

投資先ハイイールド債券の最終利回り


運用報告書に記載されている、分配原資の内訳も確認してみましょう。結果は下記のようになっておりまして、分配金の70%近くは、投資先の収益でまかなえない状態です。

当たり前ですが運営側のポケットマネーである訳でもなく、我々の投資資金を取り崩しながら分配しているのでしょう。分配金なんて利益でも何でもないぞ、という認識が必要です。

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの分配原資の内訳


⇒参考:分配金が元本払戻金だらけでゲスノ極み!驚愕です



フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの概要

購入時には最大で3.24%の手数料を支払う必要があり、ランニングコストである信託報酬も毎年約1.7064%も必要になる、高コスト体質の投資信託です。こんなもん支払ってたら、確実に不利な運用を強いられます。

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.7064%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日 1998年4月1日)
運用:フィデリティ投信株式会社



フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの購入先

購入手数料は証券会社で大きく変わってくるため、注意が必要ですね。下記に、購入できる代表的な証券会社を上げておきます。購入したい人はどうぞ。

手数料1.78% :  フィデリティ証券
手数料2.16%  : SBI証券楽天証券カブドットコム証券
手数料3.24%  : 三菱UFJ信託銀行、野村證券大和証券

(上記以外でも幅広く取り扱いはありますが、手数料には特に敏感になって下さい)



 


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