GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)を評価すると

(2014/5~2015/5の成績を元に算出、2015年5月時点)

最大で4%を超える購入手数料が必要な毎月分配型投資信託に初めて出会った。そもそも毎年2%もの年貢を金融機関に収める事に我慢がならない。その割に運用成績がクソみたいな状況。さらに分配方針がカモ投資家をターゲットに定めたエゲツナイ状況で、呆れを通り越して逆に拍手をしたくなる気分。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約31%に対して、現時点の分配金利回りは19%
  • チャートのみで判断すると分配金は健全な状態
  • 激しい過剰分配が行われつづけており、手元に受け取っているお金の多くは資産の売却によって獲得されたものか

 

運用目標自体が無いという、欠陥を抱えている投資信託

GS米国成長株集中投資ファンドの投資対象は、米国の株式です。販売資料を読み込むと、「長期にわたり優れた利益成長が期待でき、本来の企業価値に対して現在の株価が割安であると判断できる銘柄に投資」と明記されており、アクティブ運用型として非常に自信があるのでしょう。

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)


保有銘柄数を15~20銘柄に絞って集中投資する、攻撃的なスタイルかと感じます。じゃあ運用目標は何かなと思って調べると、なんとベンチマークや参考指数が存在しません。

だいたい、運用目標を設定しない時点で、誰がその投資信託の良し悪しを判断できるんですか? これだけでもう、買ってはいけない投資信託の仲間入りです。

⇒参考コラム:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ


で、米国に(いかにもカッコよさげに)投資する訳ですから、米国を代表する株価指数であるS&P500株価指数には、圧倒的に勝利してるんだろうな、最低限は。

ということで、GS米国成長株集中投資ファンドと違って購入手数料がタダで、信託報酬は7割も安い、i-mizuho 米国株式インデックスと比べてみました。・・・衝撃の結果がコチラ。

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)とインデックスファンドの運用成績比較


i-mizuho 米国株式インデックスは市場の平均値に忠実に連動しますので、それに負けているという事は、GS米国成長株集中投資ファンドは、常に学校で平均点以下のテスト成績しか取れない、出来の悪い生徒みたいなものなんですね。

そこに、多額のコストを投げ打ってこんなもん買う人がいるんですから、蛙の子は蛙と言いますか、どうしようもない状態と言えそうです。何考えて、買っているんでしょうか?

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の基準価額と純資産の推移



分配金方針を見れば、投資信託の性格を見抜くことができる

当ファンドは、基準価額が上がれば、多額の分配金を出す方針です。多額の分配金を出すとガクンと基準価額が下がりますから、基準価額は安いほうがお得と勘違いしている人に向けて、商品設計をしているように感じられますね。

基準価額に連動した分配金額一覧表


昨今の米国市場の好調さも追い風になって、多額の分配が続いています。基準価額が上がりすぎない上に、分配金の利回りも高い水準を維持できるので、カモの投資家に対しては非常に合理的な商品設計だと感じます。実に上手いこと考えます。。。

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の分配金履歴


計画的に(基準価額が上がらないという意味で)多額の分配を出し続けて、ほどよい基準価額になっているがために、分配金の利回りは急上昇を続けています。

2015年5月時点の分配金利回りは、約19%ですね。もう配当収益ではなくて資産も売却している訳で、仕組みを分かって個人投資家の皆様は購入しているのでしょうか?気になります。

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の分配金利回りの推移


現在の分配金利回りは19%近くまで上昇しているのですが、当然ながら詳細を調べると過剰分配状態って訳です。株の配当で19%も支払えませんからね。

GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の分配金の内訳


なお参考までに、ここまで過激に分配しているにもかかわらず、米国株が絶好調のため、トータルの運用成績は30%超の上昇です。なので基準価額も下がらず、健全に運営しているように見えます。

逆に株価が下落基調になったとしたら、この投資信託はどうなっちゃうんですかね? ま、いいか。保有している人が、胸に手を当てて考えてみてください。



GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の概要

購入手数料:上限4.32%(税込み)
信託報酬:年率1.971%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 2013年5月23日)
運用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社

テストで落第点を取るような運用成績なのに、購入手数料が上限4%を超えるなんて、ボッタクリ以外の何物でもありません。



GS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)の購入先

それでもGS米国成長株集中投資ファンド(毎月決算コース)を購入したい場合、下記の金融機関では多少の手数料の割引があります。俺は4.32%支払いたいんだ!という人は、ゴールドマン・サックス証券に相談してみてください。

手数料3.24%SBI証券楽天証券マネックス証券
手数料3.78%SMBC日興証券


なお、GS米国成長株集中投資ファンドよりも運用成績の良好な、低コストのインデックスファンド、i-mizuho 米国株式インデックスは、みずほ銀行のインターネット専用ファンドです。

 


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