グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の評価は「複雑」

(2018年3月時点)

とても難解な仕組みで、素人にとっては理解するのが難しすぎる。管理人でさえまだ分かっていないのだから、多くの個人投資家は全く理解してないと思われる。先進国の株式や債券に投資して無理やり分配金をひねり出す仕組みが特徴。しかも過剰分配を出しますとも言っており、投資に値するとは到底思えない。

グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)

  • 素人投資家にとって、中身があまりにも複雑で難解すぎる
  • 分配金利回りが16%もあり、どう見ても分配が過剰すぎる
  • 過剰分配のせいで、基準価額が猛烈に下落している
  • 単純に低コストのバランスファンドを買ったほうが「良い投資」になる


 


為替ヘッジの有り無し、限定為替ヘッジ、目標払い出しなどなど・・・


グローバル・アロケーション・ファンドには、以下4つのコースがあります。ただし、運用の本質は同一ですので、本ページにてまとめて解説いたします。・・・それにしても小難しいファンド名称ですね。こんなものを理解しようにも、まず普通の人には困難だと思いますよ。

・毎月決済・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)
・年2回決済・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)
・毎月決済・限定為替ヘッジコース(目標払出し型)
・年2回決済・限定為替ヘッジコース(目標払出し型)


グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)目標払い出し型



限定為替ヘッジコースについて


特に限定為替ヘッジコースとは、ちょっと聞きなれない言葉ですよね。いわゆる通常の為替ヘッジであれば、為替の影響を軽減することができます。

しかし、この投資信託の「限定為替ヘッジ」コースでは、米ドル資産と日本円との間の為替の影響は無視できますが、代わりに米ドル以外の通貨と米ドル間での為替リスクは残ることになります。

例えば米ドルを基準として、ユーロとの為替リスクがあるということです。全体として4割程度の資産の為替リスクが残っているイメージになります。

とはいえ、一定の為替リスクを軽減できますので、為替ヘッジなしとまではいかないものの、為替リスクを少なくして、よりリスク許容度の低い人でも買えるような商品となっています。



一言でいうと、非常に複雑な仕組みのバランスファンドです


この投資信託の仕組みは、とにかく複雑で分かりにくいです。

まず、ブラックロック・グローバル・アロケーション・ファンド(参照ファンド)の運用成績と連動する指数のことを「参照指数」と言うようです。「為替ヘッジなし」と「限定為替ヘッジ」の2つの参照指数が存在します。たいへん分かり難いですね。これだけで、既に意味が分からない状態です。

そして、その指数に連動する「指数連動債」なるものが存在して、私たち個人投資家が購入するグローバル・アロケーション・ファンドは、指数連動債に投資する形です。

指数連動債は、世界の株や債券に分散投資することと同じ意味になるようですので、結果として私たちも、それら世界の株や債券に投資しているのと同じ成績を期待できるという事のようです。

グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の仕組み


ちなみに、ごく一般的な投資信託は、ファミリーファンド形式ファンドオブファンズ形式です。どうしてこのように複雑怪奇な仕組みを採用するのか、それは説明されていませんので、不明です。

現時点でのブラックロック・グローバル・アロケーション・ファンド(参照ファンド)は、株式に6割、債券や現金に3割強を投資する、やや株式重視のバランスファンドといったところでしょうか。

グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の投資比率


投資対象地域を見ると、先進国(日本を含む)と新興国の株式や債券に、適度な比率で分散投資をするバランスファンドだという事が分かります。これらポートフォリオに関しては、特に難しいという事はありません。

グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)のポートフォリオ



投資損益に関わらず分配を明言する驚きの投資信託


さきほど、参照指数の運用成績に連動する「指数連動債」に投資する仕組みと書きましたが、この指数連動債はとてもやっかいだと感じています。

指数連動債は参照ファンドの運用成績と同等になるのですが、定期的に利金(配当金のようなもの)を出す仕組みになっています。つまり指数連動債とは、むりやり配当金を出す仕組みを作るイメージでしょうか。

指数連動債の中身


指数連動債の概要を見てみると、利金の利率が4~17.4%と驚きの高水準になっています。ただ、注意書きを読んでみると、「各債券の利金は、元金から生じる利子でなく、債券の価格から差し引かれる性質のものです。」と明記されています。

つまり投資元本を取り崩して、身を削りながら利金を出すという事ですね。まさにこれは過剰分配を宣言していると言えるのではないかと思います。

目標払い出し型ファンドとは


このように、指数連動債を使って無理やり配当金を生み出す仕組みなので、この投資信託は目標払い出し型とネーミングされています。

分配目標額を予め設定して投資損益に関わらず分配金を出すと明言しており、「過剰分配をやります」と堂々と明言したファンドは、初めて見たような気がします。

というか、あらかじめこのように宣言しておけば後から「元本払戻金ばかりでけしからん!」と叱られる心配もない訳で、もしかしてこれは、顧客や金融庁から睨まれないように「知恵」を働かせて作り上げた「新しい仕組み」なのかもしれませんね。・・・知らんけど。。。



超凄まじい過剰分配の影響で、基準価額は下がりまくり


参考に、基準価額がどうなっているか見てみましょうか。一番人気のあるグローバル・アロケーション・ファンド毎月決算・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)のチャートをご覧ください。

グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の基準価額や純資産残高の推移


設立以降から基準価額の下落が止まらずに、6,000円台に突入しています。これは、間違いなく猛烈な過剰分配が続いている結果だと言えます。2,000億円近くの資産が、500億円近くまで減少していますので、かなりの投資原資を放出したのでしょうね。

分配金利回りを見てみると、グローバル・アロケーション・ファンド 毎月決算・為替ヘッジなしコースで16%もあります。

毎月決済・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)の分配金利回りの推移


これらの資料を見れば、分配金の内訳も「さぞ凄いタコ足分配に違いない!」と思ってチェックしたところ、なんと毎月の分配金は全て配当金でカバーできていると表示されています。これには驚きました。

毎月決済・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)の分配原資の内訳


債券の価格から差し引かれるものは、いくら出しても「収益」から出している事になる、という事なのかもしれません。そうだとしたらとんでもない「まやかし」だと思うのですが。実際のところは販売資料や目論見書を読んでも全く分かりません。

過剰分配としか思えないのに分配金は全て「収益」でカバーできている事になる投資信託など、到底信用なりません。個人的には、全く買うべきではない商品だと思います。



こんなものより、ごく自然なバランスファンドを買っているほうが報われる


ところで、グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)のように、結局のところは日本を含む先進国や新興国の株や債券に分散投資をするのであれば、普通にそのようなバランスファンドを最初から買っておけば良いだけです。

投資先や投資比率がかなり近い世界経済インデックスファンド(購入手数料無料・信託報酬0.5%)と、その株式シフト型と債券シフト型について、過去3年間のリターンをグローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)と比較してみました。

毎月決済・為替ヘッジなしコース(目標払出し型)と世界経済インデックスファンドとのリターン比較


グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)のリターンは、分配金を全て再投資したと仮定した数字になっています。

こうしてみると、ごく自然に国際分散した低コストのインデックスファンドに投資するだけで、複雑怪奇な中身の投資信託に投資するよりも、リターンが良くなる傾向である事が分かります。

世界経済インデックスファンドと、その債券シフト型については、実はグローバル・アロケーション・ファンドよりもリスクが低いのにリターンが良いという内容になっています。

世界経済インデックスファンドは通常、分配金は出ないタイプの投資信託ですが、どうしても分配金が欲しい場合は、これをSBI証券の投資信託定期売却サービスを利用して投資すれば、グローバル・アロケーション・ファンドと同様に、毎月分配金が貰えます。

もちろんグローバル・アロケーション・ファンドのように、猛烈な過剰分配にする必要はありませんので、分配をしても基準価額が下がり続けないような範囲で定期売却する事ができます。このほうが投資家にとって、はるかにメリットがあると思います。



グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の概要


購入手数料:上限3.5%(税込み)
信託報酬年率1.86%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:2023年1月27日(設定日・2013年2月8日)
運用:アセットマネジメントone株式会社


上の項で見た通り、大したリターンでもないにもかかわらず、コストについては猛烈に高いです。かなり高い部類の投資信託になります。金融機関を一方的に喜ばせる投資信託という事ができます。



グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)の購入先


グローバル・アロケーション・ファンド(愛称:世界街道)で分配金を得たい場合、みずほ証券で手数料3.0%で購入が可能です。その他の証券会社では、取り扱っていません。みずほ証券を喜ばせたい、儲けさせたいと思っている人にとっては最適な投資信託と言えましょう。


 


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