グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)・・・何が「革命」だよ

(2018年6月時点)

電気自動車の関連銘柄に集中投資する形のテーマ型投資信託。設定されてわずか5ヶ月で1500億円も資金が集まっているのを見ると、強欲でしかない個人投資家が大挙して群がっているのを確認できる。運用成績を判定するのが困難である欠陥がある点と、コストが非常に高いので、投資が報われるかどうか・・・。

グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)


  • 運用目標が無いので個人投資家は成果の測定がやりにくい
  • テーマ型投資信託であるが、単純な分散投資の方が報われる可能性を示唆
  • コストが恐ろしく高く、それだけで買う気にならない


 


為替ヘッジなしのコースと為替ヘッジありのコースを評価検討します


なんとなく儲かりそうだと思える投資信託は、ほぼ高コストの、カモ向け金融商品である事が多いです。これからご紹介するグローバルEV関連株ファンドは、最近話題のEV(電気自動車)に着目した投資信託ですが、「カモ向け」であるような雰囲気が濃厚な投資信託に見えます。

設立半年経たずに1500億円規模の資金が集まっている人気の投資信託ですので、本当に鴨が群がっているような状態に近いのかどうか、当サイト管理人的な目線で評価してみたいと思います。

なおグローバルEV関連株ファンドは、為替ヘッジありと為替ヘッジなしの2コースがありますが、投資の本質的な部分は同一です。保有するコースに関わらず、本ページを参考にして下さい。

・グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジなし)(愛称:EV革命)
・グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジあり)(愛称:EV革命)


参考モビリティ・イノベーション・ファンドを評価(似たようなテーマ型投資信託)



グローバルEV関連株ファンドは、典型的なテーマ型投資信託


グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)は、世界のEV(電気自動車)関連企業の株式に投資する投資信託です。ガソリン車から電気自動車への大きな流れ自体は変わらず、世界中の自動車企業(トヨタなど)が精力的に開発を進めています。さらに、電気自動車は他業種からの参入が容易で、巨大IT企業グーグルや米国ベンチャー企業のテスラも電気自動車の製造に参入しています。

このような、電気自動車の進化・発展によって儲かると思われる企業に投資する方針です。投資先は全世界ですが、米国、日本、フランス、ドイツで全体の8割強を占めています。中国などの新興国企業も僅かに組み入れていますが、ほとんど先進国の企業に投資するイメージでしょうか。

グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)の投資対象


しかし、このようなテーマ型投資信託は、設定された時が旬で、ピークであることが多い点には注意が必要です。人気に群がった投資家は、買ったと同時にズルズルと下げて行くような状況になる事も多いと、覚えておきましょう。

テーマに沿って投資する場合は、そのテーマが「知られざる」タイミングに銘柄を仕込んで、グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)のように大量に投資家が群がるような時期に、その銘柄を売却するのが必勝法です。

少なくても、テーマ型投資信託にホイホイと乗っかるような人は、儲かる投資家の真逆を行っていると思っておいたほうが良いと思います。



全世界に分散投資をする方が報われる可能性が強いという現状


ところで、グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)はアクティブ型の投資信託なのですが、運用目標が無いのが欠点といえます。

そもそも、投資信託を選ぶ基準は信託報酬等の年間コストですし、アクティブ運用であればベンチマークとのパフォーマンス比較の2点になります。グローバルEV関連株ファンドは、購入時に3%と毎年2%近くの信託報酬を支払い続ける超高コスト投資信託ですので、それ相応のパフォーマンスが必達だと考えます。

これで、ベンチマークが無いというのは、個人投資家をバカにしているような話しであり、本来ならば許されない事だと思うのです。目標とするベンチマークが無いので、後に運用成績のチェックをする時に運用が上手くいっているのかどうか全く判定不能になるのは、欠陥だと言えます。

グローバルEV関連株ファンドは、世界の株式に投資する中で特定のテーマに集中投資する訳ですから、全世界の株式に投資した時に比べて、高いパフォーマンスをあげた場合に、存在価値があると言えましょう。


為替ヘッジなしタイプを比較


だとしたら、以下の2つのインデックス型投資信託と運用成績を比較するのが分かりやすいと思います。これらのインデックス(市場の平均値)を上回ったら、テーマを決め打ちした投資が報われていると判断する事ができますね。(まず最初に、為替ヘッジなしのコースで比較します。)

投資信託の名称 投資対象国 信託報酬
グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジなし) 日本を含む全世界の株式 1.63%
全世界株式インデックス・ファンド 日本を含む全世界の株式 0.48%
EXE-i つみたて先進国株式ファンド 日本を含む先進国株式 0.1095%


これらのインデックス型投資信託は、信託報酬がとても安いのが特徴です。グローバルEV関連株ファンドの信託報酬は1.63%ですので、ざっと1%近くのコスト差がある訳です。このコスト差を正当化するには、全世界に分散投資するよりも高いパフォーマンスを発揮してもらわないと、意味がありません。

グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)(為替ヘッジなし)とインデックスファンドとの比較


投資信託の評価は、少なくとも2,3年程度は見てみないと何とも言えませんが、今のところ数か月では。グローバルEV関連株ファンドには期待できないという雰囲気が滲み出ています。

しかも、グローバルEV関連株ファンドの購入時には3%の手数料が必要です。ということは、すでに▲5%近くも運用成績が悪い事になり、アクティブ型の投資信託としてはイマイチ過ぎるのではないかという疑念が湧いてきます。


為替ヘッジありタイプを比較


グローバルEV関連株ファンドの為替ヘッジありも、インデックス型投資信託と比べてみます。1本で全世界株に投資できる為替ヘッジありの金融商品が無いので、日本を除く先進国に投資できる投資信託と比べてみます。

投資信託の名称 投資対象国 信託報酬
グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジあり) 日本を含む全世界の株式 1.63%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) 日本を除く先進国株式 0.19%


どうも、為替ヘッジありに関しても、大した期待が持てなさそうな雰囲気があります。グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジあり)の購入時の3%の手数料を加味すると、投資のスタート地点が3%低いところから始まるので、余計に運用成績が悪い事になります。

(なお、下の図には日本株に投資するインデックス型投資信託も掲載していますが、これは単に並べてみただけであって特に意味はありませんので、無視してください。)

グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)(為替ヘッジあり)とインデックスファンドとのリターン比較


本来、アクティブ運用の投資信託を選ぶときには、上記で見たような比較検討が欠かせません。運用が開始されたばかりのアクティブファンドなどは、それこそ一切の過去の実績がない訳で、このようなものに1500億円も資金を投じてしまう個人投資家は、一体何を考えているのかさっぱり理解不能です。

今後も本ファンドの運用成績を継続してチェックしていきたいと思います。グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)に投資をして報われるかどうか、結果が楽しみですね・苦笑。



グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)のコストや購入先


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.63%(税抜き)
信託財産留保額:なし
決算:年2回(毎年1・7月の23日)
償還日:平成40年1月24日(平成30年1月24日設定)
運用:大和住銀投信投資顧問株式会社


グローバルEV関連株ファンド(愛称:EV革命)を買いたい人は、大和証券で買う事ができます。が、営業マンの言う事を無条件に信じて買うような投資が、長期的に報われるとは到底思えませんね。


 



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