ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)・・・買う意味ある?

(2017年8月時点)

設立数か月で個人投資家から1000億円近くの資金を集めた人気ファンド。その勢いは衰えておらず大和証券の主力商品となる見込み。大和証券のみでの販売。超高コストなのが極めて残念。最近流行のAI・IoT関連企業に投資するテーマ型ファンドだが、人気ファンドの運用成績はたいがいヘボい事が多いので、あまり期待できない。ベンチマークも設定しておらず、投資成果の判断が全く出来ないという困ったシロモノ。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)


  • 新しく設定されたばかりのものに飛びつく理由が、まず分からない
  • 購入手数料、信託報酬共に極めて高いので、投資家が不利な投資信託
  • ベンチマークが設定されておらず、投資家は運用成績の判断が不能
  • 典型的なテーマ型投資信託であり、長期的に報われるのか疑問


 


IoTとは何ぞや? この投資信託は具体的には何に投資するの?


ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)の投資対象は、その名の通り世界のIoT関連企業の株式です。ここ数年で、人口知能やAIに注目が集まっています。

その時代の流れに乗って設計されたテーマ型の投資信託で、設立数か月しか経過していませんが、すでに1000億円近い資金が集まる超人気ぶりです。新しく登場したばかりで、海のものとも山のものとも判断付かないものに対して、よくもそんなに投資できるなと、感心します(いや、呆れます)

そもそもIoTが理解できていない投資家が多いと思いでしょうから、簡単に解説します。まず、カメラ、テレビ、スマホなど身の回りのモノから、ネットワークを経由して情報が集められます。集めた情報、例えば、温度や行動履歴、買い物情報など膨大なデータを、AI技術を使って分析して、最終的に新たな製品やサービスとして提供します。IoTは、私達の生活がより便利になるテクノロジーなのです。

iotの仕組み


さて、世間でIoTが注目されている理由は、蒸気機関や電気の発明、コンピューターの発明に並ぶ技術革新だからです。IoTは第4次産業革命の引き金として世界中から注目されており、ベンチャー企業や多くの大企業が製品・サービスの開発に取り組んでいます。

世の中に注目されるテーマの金融商品は、個人投資家に大人気です。笑ってしまうくらいに猛烈に売れます。金融機関が大喜びで商品設計した投資信託なのだろうなというのが、管理人の印象です。


iotに期待されている事


では、ダイワ・グローバルIOT関連株ファンドは、どのような企業に投資するのでしょうか。それは幅広いIoT関連ビジネスの中で、情報を集める・つなげる・活かすの3分野に着目して企業の選定をする方針だそうで、 具体的には下記の3分野になります。なんとなく大儲けできそうな感じですね!!

・IoTを活用した製品・サービスの提供、及びビジネスの創出・拡大を行う企業
・IoTを支える通信インフラを管理・提供する企業
・IoTに関連した技術を駆使し、AI(人口知能)に携わる企業



iotの活用事例


積極的な資産の成長を目指すのですから、アクティブ運用の投資信託となります。銘柄選定の仕方は、下記のようにIoT関連企業をスクリーニングで抽出し、そこから組み入れ銘柄を絞り込みます。どの投資信託も似たような事をしており、正直、目新しいものはない印象です。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)のポートフォリオ構築のイメージ



運用状況を、投資家はどう判断したら良いのか全く不明


2017年6月末時点の運用状況を見てみます。大型・中型・小型株の割合は、ほぼ同等。7割が中・小型株なので、小型株効果によって通常よりも高いリターンを期待できそうな気は、何となくしてきます。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)の投資状況


ところが、アクティブ運用なのに目標とするベンチマークや参考指数がなく、今後、運用成績が良いのか悪いのか、全く評価できない困った状況です。これまでの経験上、ベンチマークのないアクティブファンドの運用成績は、残念な結果になる事が多いです。正直、実績のない投資信託に大金を託す気になりませんね。

日本を含む先進各国に投資するのですから、MSCIワールド・インデックスあたりをベンチマークにしてくれないと困ります。・・・と、そんな事を考えながら指数との比較をしてみたところ、早くも何やら、全く期待できなさそうな感じがアリアリと見えてきました。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)と、MSCIワールド指数との対比


ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)は、次の項で示す通り、頭に来るほどの猛烈な高コストです。そんな高コストを支払わなくても、上記の比較表で示した、例えば低コストのアクティブファンド、iTrust世界株式(購入手数料ゼロ、信託報酬0.89%)あたりで十分でしょう。

本当はインデックスファンドがあれば良いのですが、同指数に連動するものが無いので、残念です。新興国までを含めるならば、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動する三井住友・DC全海外株式インデックスファンド(手数料ゼロ。信託報酬0.25%)がありますので、管理人であれば、だんぜん低コストのこちらを選びますね。

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)と、MSCIオールカントリーワールドインデックスとの対比



ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)の概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.641%(税抜き)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年2回分配、決算日は毎年4・10月の各13日
償還日:平成34年4月13日(平成29年4月21日)
運用:大和証券投資信託委託株式会社

今どき、購入に3%、毎年の信託報酬に1.6%も支払っていては、報われない投資になる可能性が大きいです。仮にこんなもんに300万円投資したら、運用に入る前に手数料で9万円!も抜かれ、そこから毎年のように4万9千円!程度も抜かれるのですから。

要するにこれは大和証券グループを大喜びさせるために作られた投資信託なのだ、という事に気が付かなければならない訳です。でなければ、あなたの投資家としての判断能力は極めて低いという事になりますね。

(参考までに、上の項で提示した全世界株式インデックスファンドは、年間コストはたったの7500円です。どちらが良いのか考えるまでもありません。カモにされているかどうか、こうやって判断するのです。)



ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)の購入先


それでもダイワ・グローバルIoT関連株ファンド(AI新時代)を買いたい困った人は、大和証券で売っていますから、証券マンを喜ばせるために購入すると良いでしょう。


 


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