ゴールドマン・サックス米国REITファンド・猛烈タコ足分配の悲劇

(2016年6月時点)

3000億円近い資金が集まっており長期的に純資産総額が減っていない状況を見ると、個人投資家の根強い人気があるのだろう。だが残念ながらコストが高いだけで運用成績も平凡以下。投資価値をまったく感じない毎月分配型投資信託。激しい過剰分配も行われており、損切りしてもおさらばしたい。



  • 運用(価格の上昇含む)利回り約2%に対して、現時点の分配金利回りは27%
  • 分配金の内訳をチェックしてみると、猛烈な過剰分配が行われている
  • コストが高すぎて、長期保有すればするほど元本が傷つけられる
  • 運用成績自体も平凡で、存在価値のないアクティファンドと言える


 


運用成績が悪すぎて、投資に値しないのが現状である

ゴールドマン・サックス米国REITファンド Bコース(毎月分配型、為替ヘッジなし)は、約130銘柄の米国リートの中から、30~60銘柄に絞り込んで投資を行う、アクティブ運用の投資信託です

ゴールドマン・サックス米国REITファンド


MSCI米国REITインデックスを参考指数としていますから、当然、これを上回る運用成績を長期的に叩き出さないと、全く買う価値が無い訳ですが、果たしてどうか?

下記が、実際の過去1年の実績です。明らかに参考指数に負けているようですから、長期的に見ても大した事は無い感じです。というか、長期のデータこそ欲しいのですけど、それを示していないという事は、よほど見せたくない成績なのでしょうね。


ゴールドマン・サックス米国REITファンドの参考指数との運用成績対比


参考までに、(比較する指数は異なりますが)、米国REIT市場を現す最も代表的な指数、「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス」を上回る成績を残せなくて常に下回っている、存在価値のない投資信託(だけど馬鹿馬鹿しいほど大人気の)、フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)よりも、さらにリターンが低いです

ゴールドマン・サックス米国REITファンドとフィデリティ・USリートファンドとの比較


という事は、そんな投資信託など、買うに値しないという事です。高い金出して運用を任せているのに、市場の平均値を上回れないというのは、学校のテストで平均点以下しか取れないバカ息子に毎月3万円の小遣いを渡しているような、そんなイメージです。

そもそも「米国に一点集中する理由があなたには本当にあるのか?」という、リスク分散の観点から考えると、米国を含む、先進国全体に広く分散投資したいところです。

日本を除く先進国全体のREITに投資可能な、<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドあたりを利用する方が、コストも安いですし理に適っています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンドをSBI証券で購入して、投資信託・定期売却サービスを使って毎月一定額を取り崩せば、今よりはるかに低コストで、毎月分配が実現できてしまいます。




分配金利回りが高いのは、明らかに過剰でおかしいだろう

さて、かように運用成績はみすぼらしいのでありますが、広く一般市民の人気を博している状況です。純資産総額は、2890億円も集まっています。以前にチェックした時よりも、倍ほどに純資産が増えていて、金融機関の笑い声が聞こえてきそうな勢いです。


・・・どうしてなのかというと、分配金の利回りが異様に高いからです(たぶん)。2017年6月時点で、26%の分配金利回りであり、明らかに異様な水準となっています。しかも、分配金を出し過ぎた反動なのか、分配金の減額が行われての、下記の水準ですからね。

ゴールドマン・サックス米国REITファンドの分配金利回りの推移


普通に考えて、こんな利回りはありえません。普通に考えないから、普通の人がやたらとこのような投資信託を買っちゃうわけですが。。。投資先のREITからの配当利回りは、下記のような水準なのです。。。。。

ゴールドマン・サックス米国REITファンドの投資先REITの配当利回り


え??どういう意味???」と感じた人は、ちょっとは騙されない可能性はあります。分配金利回りと配当利回りの違いを理解すれば、おそらく大丈夫だと思います。

明らかに分配金利回りと整合性が取れておらず、分配原資の内訳を見ると、かなりの過剰分配が実施されているようです。こういう状況なのに、投資してしまうのは、いかにも残念です。

ゴールドマン・サックス米国REITファンドの分配原資の内訳


上記、意味が分かりますかね? あなたが現在受け取っている45円(少し前までは75円)の分配金のうち、利益でカバーできているのは数円~十数円程度しかない、という事なのです。

となるとあなたの分配金は、ご自身の投資元本を取り崩して、支払われていることになります。その証拠に基準価額は猛烈に下がっています。




だいたい、基準価額は現在、わずか2000円台後半です。2年余りで半値とは言いませんが、そのくらいの大きな価格の下落を見ています。

タコ足分配で自分の投資元本を削り、そして損切りしようとなったら基準価額も下がっていて大幅に元本割れ。投資をしているようで、大きな無駄遣いをしているのが実態と言っていいような、バカ丸出しの状況になっていますね。




ゴールドマン・サックス米国REITファンドの概要

購入手数料2.7%(税込み)
信託報酬年率1.5444%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日:2003年10月27日)
運用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社


そして、こんな投資信託ほど、決まって高コストです。年率1.5%という事は、設定来保有している人は、既にコストで元本の2割が無駄に削られた勘定です。

このようなものはとても投資とは言えず、極力元本を保全した形で毎月分配を可能にする、投資信託定期売却サービスを活用すれば良いのではないでしょうか。




ゴールドマン・サックス米国REITファンドの購入先

それでもゴールドマン・サックス米国REITファンドが欲しいという人は、購入手数料ができるだけ安いところで買ってください。下記以外では上限いっぱいの手数料を取られます。

手数料1.62%SBI証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券みずほ銀行



 


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