GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)ってどう??

(2017年9月時点)

設立数か月の「新米ファンド」だが、なんと2000億円もの大量の金を集めている。営業マンの口車に乗せられた庶民が買いまくっているものと思われる。AIを駆使して先進国の優秀な株を選ぶわけだが、ベンチマークに僅かに勝る程度のパフォーマンスだ。こんな投資信託よりも、「証券会社や銀行の営業マンの口車に乗らないAI」を一刻も早く開発してくれと言いたい。 一家に一台、必要だろう。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)


  • 新しく設定されたばかりのものに飛びつく理由が、まず分からない
  • 購入手数料、信託報酬共に極めて高いので、投資家が不利な投資信託
  • 運用目標の参考指数は上回るが、今のところ人間の代わりにはならぬ
  • ファンドマネージャーの代替えになり得る期待の投資信託・笑


 


この投資信託は、ファンドマネージャーの代わりにAIが銘柄選定をする


AIに投資するのではなくて、AIに投資させる投資信託


グローバル・ビッグデータ投資戦略Bコース(愛称:AIブレイン)に人気が出ている理由は、恐らく、話題のAI(人口知能)を使えば「きっと儲かる筈だろう」と思った個人投資家が、買いまくっているからでしょう。

私はてっきり、この投資信託はビッグデータやAIなどのテクノロジー関連企業に集中投資するものだとばかり思っていましたが、全くそうではなくて、なんと、銘柄選定をファンドマネージャーの代わりにAIに任せてしまう、というもののようです。運用方法が、従来とは違っている訳ですね。

ファンドマネージャーの代わりに銘柄選定をする投資信託


これまでこういたアクティブ運用の投資信託は、ファンドマネージャーが情報を分析して銘柄を選んでいました。ただ、世の中の投資情報は膨大で、人間の処理能力を超えているという事で導入したのが、AIによる分析です。

・・・と、こういった説明を聞くと、「だったらこの世の中からすべて、ファンドマネージャーなど無くしてしまえ!」と思いますし、運用側が自ら、AIのほうが優秀だと言っているようにも聞こえてくるのですが、どうなんでしょうか??


AIが選んだ銘柄はなぜか大型株ばかり・・・だが待てよ、、、


さてグローバル・ビッグデータ投資戦略(AIブレイン)は、世界的には「天才」レベルの成績優秀者が働く、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントで開発されたAIによって銘柄が選ばれます。

この時点で、普通の人は「儲かりそうだ」と勘違いしそうですね。ぜひ美しい販売資料を眺めてださい。数ページを使って分析手法の素晴らしさが力説されており、確かになんとなく凄そうです。

では実際に、AIを駆使してどんなポートフォリオを構築したのでしょうか。下記をご覧ください。個人的には、高いパフォーマンスを大きく出せるとは思えない大型株が全体の7割強を占めている時点で、「そんなに好成績は出せないのではないか」と感じてしまいました。


GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)のポートフォリオ


ただ、これを見ると、日本にもファンドマネージャーが仕事をしているのかしていないのかちっとも仕事ぶりが見えてこない、インデックスファンドと同程度の成績しか上げられない「ぼったくりファンドマネージャー」がたくさん存在しますので、十分に彼らの代替えになるのではないか、という期待は強く持ちました



人間 VS AIで、運用成績を比べてみた結果・・・


ところで、グローバル・ビッグデータ投資戦略(AIブレイン)が、参考指数のMSCIワールド・インデックス(円ベース)に勝るパフォーマンスなのか、確認してみました。いちおう、米ドルベースでは参考指数に勝っていますし、円ベースでも参考指数を上回っているようです。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)と参考指数の対比


ただし、グローバル・ビッグデータ投資戦略を購入するときに、3%もの購入手数料をかけた事は、忘れてはなりません。このハンデを加味すると、ベンチマークに対してまだ▲1.7%の負け越し状態です。

さらに今後、年間で1.2%のコスト(信託報酬)に打ち勝ちつつ、負け越したパフォーマンスを取り返すほどの成績を出し続けねばなりません。これは、かなり難しいのではないでしょうか。AIに期待しつつ、超割高のコストを支払ってでもこの投資信託に期待したい人は、購入なされば良いと思います 。

代替ファンドも考えてみたいところですが、残念ながら、MSCIワールド・インデックスをベンチマークとする低コストのインデックスファンドが見当たりません。と思っていたら、いい事を思いつきました。

信託報酬0.89%で、人間のファンドマネージャーが運用しているアクティブ型投資信託の iTrust世界株式というのがあります。これを持ち出せば、機械と人間のどちらが優秀なのか比較する事ができます。

GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)とiTrust世界株式とのリターン比較


おっと!人間のファンドマネージャーのほうが優秀じゃないですか!・・・ダメだな、AI。。。ちなみにiTrust世界株式は購入手数料ゼロで投資できますから、上記以上の差異が出る事になります。

本当は代わりになるインデックスファンドがあれば良いのですが、同指数に連動するものがありません。新興国までを含めるならば、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動する三井住友・DC全海外株式インデックスファンド(手数料ゼロ、信託報酬0.25%)がありますので、管理人であれば、だんぜん低コストのこちらを選びますね。

実際に、三井住友・DC全海外株式インデックスファンドとグローバル・ビッグデータ投資戦略(AIブレイン)の運用成績はほとんど同じですから、高額の購入手数料を支払う分だけ、グローバル・ビッグデータ投資戦略(AIブレイン)のほうがアホらしさ全開になります。



GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.2225%(税抜き)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年1回決算
償還日:2027年6月25日(2017年2月24日)
運用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社



GSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)の購入先


それでもGSグローバル・ビッグデータ投資戦略(愛称:AIブレイン)を買いたい人は、SMBC日興証券、あるいは三井住友銀行で、高額の購入手数料を支払って下さい。彼らも喜ぶと思いますよ!


 


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