GSハイ・イールド・ボンド・ファンドは、全く投資に値しない商品

(2017年9月時点)

デフォルト状態を示す悪い格付の債券が10%も含まれているのに、利回りが良いためか純資産総額が3000億円近くも集まっていた人気商品。しかしその後、購入者のほとんどは別の投資信託に回転売買されたのだろうか、凄まじい勢いで金が抜ける。3年経過した今では純資産は1000億円を下回る。購入者はどんなものに投資しているのか理解していないのだろうなと思う。

GSハイ・イールド・ボンド・ファンド


  • 投資先債券の利回り5%に対して、分配金利回りは14%超
  • 過剰分配だと思いきや安定収益でカバーできている模様で、カラクリが分からない
  • 運用目標に対してありえないくらいの大負けを喫している投資信託
  • アクドイ金融関係者とダメな個人投資家の組み合わせは、金が集まり金が出る


 


激しく資金が流出する、不可解な投資信託


2014年にGS ハイ・イールド・ボンド・ファンドをチェックしたのですが、その時に管理人が恐れていた事が起きている模様です。下記の純資産総額の推移をご覧ください。2013年の始めを起点に短期間で3000億円近くの資金が集まり、その後、猛烈なスピードで金が出ていっています。

独占販売でノルマのある三井住友銀行とゴールドマン・サックス証券の営業マンが顧客達に必死で売りさばき、その後、次の回転売買用の投資信託にでも乗り換えさせたのだと思います。

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの基準価額の下落と資金の流出


もしも純資産総額が富士山のような形(赤枠)をした投資信託に出会ったら、決して手を出してはいけません。そんなものは中身を精査する以前の問題です。当然、このような投資信託を推薦する営業マンを、信用してもなりません。あなたを、回転売買用の投資信託を売りつける「カモ」としか見ていないからです。



凄まじいリスクのある債券に集中投資させられる、恐ろしい商品だった


たった3年で2000億円ものお金の出入りがあった訳ですが、購入した個人投資家は中身を理解していたのでしょうか。まだ保有されている人は、これから説明する内容を理解して、投資判断をしてください。

さてGS ハイ・イールド・ボンド・ファンドの問題は、間違いなく投資先にあります。主な投資先は米国のハイ・イールド債券で、投資対象の債券の格付はギリギリ投資適格であるBBB格付以下、つまりメインは投機的格付のクズ債券となります。

投機的格付債券は高利回りですが、貸した金を踏み倒されるリスクが高く、素人にはとてもおススメできる代物ではないのです。(なお、ハイイールド債券のリスクを承知の上で投資をしようとする人は、投資していただいてぜんぜんOKです。そこは、否定するところではありませんものね)

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの格付けや利回り


債券自体の最終利回りは、約5%と魅力的な水準です。実際に保有構成を調べてみると、格付無しやデフォルト状態を示すCCC格が10%程度組み込まれており、けっこうなリスクを取っている状況ですね。債券の格付はかなり低いなという印象です。

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドのポートフォリオ


クズ債券に資金を託す事は、投資というより投機的な色合いが強いです。そもそも中身の良く分からないものに投資してはならないという投資の大原則を考えると、管理人的には完全に見送りのファンドです。



身の丈に合わない多額の分配金は、不安材料のひとつ


GS ハイ・イールド・ボンド・ファンドの分配金額は減り始めていますが、現在でも約14%台の分配金利回りを維持しています。非常に高い水準です。20~30%台の異常過ぎる投資信託も存在しますが、10%を超える水準も、これはこれで明らかに異常です。?

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの分配金利回り


ただし、運用報告書から分配金の内容を調べてみると、直近半期の分配金は全て、配当等の安定した収益源で補えられているようです。これは良い事ですが、実に意外です。

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの分配原資の内訳


しかし・・・・、債券自体からの運用利回りが5%くらいのファンドが14%を超える分配金を出しているわけで、それでも配当の範囲で分配が行われているというカラクリが、よく分かりません。いったい、どうやったらそんな事が可能になるのでしょうか。。。



そもそもベンチマークに大敗するアクティブ型投資信託で、投資には値せず


GS ハイ・イールド・ボンド・ファンド最大の問題は、アクティブ運用にも関わらず、ベンチマークに対して大敗している事です。ベンチマークに負けるアクティブファンドには投資価値無しです。

ベンチマークはバークレイズ・US・コーポレート・ハイ・イールド・インデックス(円換算ベース)です。ベンチマークを設定している点は評価できるのですが、設定来から比較すると54%も負けているトンデモナイ状況です。これほど酷い投資信託は、クズの中のクズと言えます

GS ハイ・イールド・ボンド・ファンドの基準価額とベンチマークの差異


そのうえ、次の項で記すように、購入手数料や信託報酬が腰を抜かすほど高額です。こんな意味が分からないリスクを取らされた挙句に運用成績がチンカスレベルの投資信託など、とても買う気が起こりません。

本来、高いリスクは株式で取れば良い訳で、債券投資はリスクを減らす事が第一だと考えます。なぜあなたはGSハイ・イールド・ボンド・ファンドなんかを買っているのか、自分自身でよく考えてみてほしいと思います。



GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの概要

購入手数料3.5%(税抜き)
信託報酬年率1.5%(税抜き)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日 2004年9月17日)
運用:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社


運用目標に大負けしているのにこのような超高額のコストを取る商品のことを、世の中では「ボッタクリ」と言います。ボッタクリの商品を3000億円も売りつけるとは、売る人間は相当に悪辣です。・・・ま、買う方も買う方でかなりアホではありますが。。。



GSハイ・イールド・ボンド・ファンドの購入先

GSハイ・イールド・ボンド・ファンドで分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。

手数料3.78% 三井住友銀行、ゴールドマンサックス証券


 


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