HSBC インドネシア債券オープンの評価はこれだ!

(2018年1月時点)

数年前まで投機的だった(今はギリギリ投資適格)インドネシア債券に集中投資。分配金利回りが高い時期に資金が集まって1000億円近い規模にまで成長した。しかし、その後は分配金を急減させた影響で資金が流出、投資家の「乗り換え」を誘っている状態。コストも非常に高く、価値を認められない一品。

HSBC インドネシア債券オープン

  • 猛烈に分配金利回りを下落させて投資家の乗り換えを誘う投資信託
  • 分配金額が減少したにもかかわらず、それでもタコ足分配
  • 一般の個人投資家が、インドネシア債券に集中投資する意味が分からない
  • どうしてもという場合は、広く新興国債券に分散投資するファンドを選べば良い


 


HSBC インドネシア債券オープンの、リスクを感じよう


HSBCインドネシア債券オープンは、インドネシアのソブリン債券に投資する投資信託です。ただ、リスクの大きな新興国のインドネシアに集中投資をする事には、感心できません。

販売資料には「大手格付会社3社が投資適格級を付与」と書いてありますが、近年ようやく最低ランクの投資適格に上がってきただけなのです。それまでは、投機的な格付でした。今は投資適格と言っても、リスク(価格の変動の大きさ)はまだまだ大きいという事ですので、集中投資は全くお勧めできません。


インドネシア国債の格付けの推移


確かに現時点の長期債格付は、いずれも投資適格債券であるBBB格となっています。ただ、少し評価が下がると、あっという間に投資不適格になるので、微妙な債券といったところでしょうか。

ポートフォリオ全体の利回りをご覧ください。利回り6.6%は、かなり高い水準だと思います。リスクと利回りは正比例の関係ですので、これはリスクが相当に高いという事です。利回りの水準だけで判断すると、ハイ・イールド債券並みのリスクはあると思ったほうが良いでしょう。。

HSBC インドネシア債券オープンのポートフォリオ特性値


しかし残念な事に、HSBCインドネシア債券オープンに心を奪われた庶民が大勢いるようです。2014年11月頃には、なんと1,000億円近くの資金が集まっていました。

HSBC インドネシア債券オープンの基準価額と純資産残高の推移


また、上記のHSBCインドネシア債券オープンのチャートを見てみると、問題があるように思えます。

純資産総額の推移を表すグラフの形が富士山のような形をしている
・基準価額と分配金再投資後の基準価額の乖離が大きい



実は、このような特徴の投資信託では、身の丈に合わない分配金を出していた可能性が非常に強いです。恐らく分配金利回りを大きく見せる事で、庶民のお金を集めたのではないでしょうか。

(ちなみに、分配金利回りと配当利回りは全く違います、勘違いしている人は、必ず勉強しておいてくださいね。じゃないと、金融機関のカモになるだけです。)



HSBC インドネシア債券オープンの分配金操作の実態


HSBC インドネシア債券オープンの利回りの推移を見れば、これまで明らかにおかしな状態だったことが分かります。2016年頃は分配金利回りが何と16%で、明らかに高すぎました。そしてここ2年ほどで、急激に分配金利回りが低下しています。この利回りの動き自体が、普通ではあり得ません。

HSBC インドネシア債券オープンの分配金利回りの推移


実はHSBC インドネシア債券オープンは、過去に過剰すぎるな分配金を出していた時期があります。身の丈に合わない分配金を出せば、分配金利回りは高まりますからね。タコ足分配になろうが、分配金をジャンジャン出せばよいのです。運営側からすれば、非常に簡単な事。

ただ、直近2年では分配金を減らす方針に切り替えたようです。驚くべきスピードで分配金が減ってますね・笑。この意図的(に違いない)分配操作は、分配金利回りを無理やり下落させることで、投資家を別の投資信託に乗り換えさせる狙いがあると思われます。全くけしからぬ投資信託ですね。。。

HSBC インドネシア債券オープンの分配金履歴


こんなタコ足分配でも、口数が減らないから保有していて問題が無いと思ったら大間違いです。ほとんどのケースで、「タコ足分配型投資信託」は基準価額が上がらずに、低迷したまま放置されるからです。

分配すればするほど基準価額は下がりますので、持てば持つほど不利な資産運用になってしまいますね。(分配タイプの上場投資信託(ETF)を利用する場合は除く)

そもそも分配金が減った現在でも、下記のように分配原資の内訳を見ると、債券の安定収入でカバー出来ていないです。未だに、収益以外から分配金を出す、つまりタコ足分配の可能性が高いという事ですね。

HSBC インドネシア債券オープンの分配原資の内訳



インドネシア債券に集中投資などせず、せめて新興国全体に分散投資しよう


人気商品はロクデナシというのが、投資業界の常識だと思っている管理人です。そもそも、HSBC インドネシア債券オープンはアクティブ運用ですが、ベンチマーククが存在せず、優秀なのか判断が不能です。

というか、ただでさえリスクが大きい新興国に1点集中投資する事は、無防備でジャングルに突入するようなもの。せめて新興国全体に分散投資するべきと考えます。

例えば、新興国全体に投資可能なSMT 新興国債券インデックスオープンと運用成績を比較してみます。(複数国に投資するものとインドネシア単独に投資するものは本来比較対象外ですが、投資姿勢の問題を表現するには、これが分かりやすい)

インドネシア債券と新興国債券全体とに投資した時のリスクとリターン


5年の長期運用で見ると、SMT 新興国債券インデックス・オープンの方が、価格変動リスク(標準偏差の値)が明確に下がってリターンが向上します。

リスクもコストも高く、意味不明な過剰分配まで行われる投資信託を選ぶのではなく、まともなインデックス投資信託を採用する事が、あなたの投資人生をより良いものにすると思いますね。

なお、SMT 新興国債券インデックス・オープンで毎月の分配金が欲しい人は、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを利用して、債券の配当の範囲内で分配金を入金するようにしましょう。 こうすれば、自作でタコ足分配ではない毎月分配型投資信託を作る事ができてしまいます。



HSBC インドネシア債券オープン(毎月決算型)の概要


購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.674%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
初年度で5%近い手数料を取られるという、呆れてものも言えない高コストです。ちなみに上述のSMTのインデックスファンドならば、購入時の手数料は無料で、信託報酬は半分以下の0.6%です。

償還日:2020年8月7日(設定日:2010年8月26日)
運用:HSBC投信株式会社



HSBC インドネシア債券オープン(毎月決算型)の購入先


HSBC インドネシア債券オープン(毎月決算型)で分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。証券会社によって、手数料が異なります。どうしても欲しいのであれば、フィデリティ証券のノーロードキャンペーンを使って、手数料無料で買ってください。

手数料2.7% SBI証券フィデリティ証券カブドットコム証券
手数料3.24% 楽天証券野村證券


 


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