あなた、ハイブリッド証券って分かっているのですか?

「金融工学」の名のもとで、日々、訳が分からない商品が生まれ続けているのが、金融の世界。特に債券型の商品は、非常にリスクが分かりづらく、難しい専門用語のオンパレード。私たち個人投資家に、理解できないように仕組まれているのではないかと疑ってしまいます。

⇒参考コラム:腐った債券を良質な債券に仕立て上げる方法


当サイトでは、クズ債券であるハイ・イールド債券や、バンク・ローン、そして優先証券等の「変な」債券型の金融商品の利用を、お勧めしていません。

安全性を追求するのが、個人投資家にとっての債券運用の大原則であるにもかかわらず、知らないうちに想像を絶するリスクを取らされているからです。




で、近年、徐々に増えだしたのがハイブリッド証券と言われる債券です。ハイブリッドといっても、ハイブリッド車のように、エコでもクールでもありません。このページでは、ハイブリッド証券の投資価値について考えて行きたいと思います。

 

非常に分かりづらいが、実は高いリスクがある

ハイブリッド証券を一言で説明すると、株式と債券の中間的な性格を持った金融商品という事です。ハイブリッド証券には、劣後債、永久債、優先出資証券、優先株などがあり、普段聞きなれない言葉のオンパレードです。

下記のようなイメージ図ですね。細かい事を理解しようとすると、思考が停止すると思います。株式に近い価格変動が発生する分、利回りが高くなっている、という事だけ頭に叩き込みましょう。


(引用元:グローバル・ハイブリッド証券ファンドの交付目論見書)


ハイブリッド証券を利用する上で、「株式並みの価格変動リスク」を、個人投資家がどの程度理解されているか、非常に不安になります。例えばハイブリッド証券の投資信託を利用する時は、金融機関は下記のようなイメージ図を提示してくる事でしょう。


(引用元:日興フィッシャー・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンドの商品資料)


こんなイメージ図を見ると、「なんとなくリスクは高そうだけど、リターン(利回り)が大きいのは魅力的だな。というか、ちょうどいい感じじゃん。」と思うかもしれません。

基本的に債券と言えば国債や社債(普通社債)を示すわけですが、下記のようにハイブリッド証券は内在するリスクが大きいために、相対的に利回りが高くなります。


(引用元:ダイワ・グローバル・ハイブリッド証券ファンドの交付目論見書)


結果的にハイブリット証券を利用すると、投資適格で安全性の高い債券よりも、高い利回りを実現する事になります。ハイ・イールド債券よりは少々小さな利回りですね。


(引用元:日興フィッシャー・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド商品資料)


例えば「ハイ・イールド債券は投機的と言われますが、それより安全性が高くて、しかも高い利回りを獲得できますので、今は非常に魅力的な商品です」と、上手い具合に説明されると、コロッと騙される可能性が高いです。



有事の際には、株式なみの大暴落が発生して心臓に悪い

ハイブリッド証券の細かいところを理解するより、有事の際、つまり大きな金融危機が発生した時にハイブリッド証券の価格がどのような挙動を示すのか見ておくほうが、より理解がしやすいと思います。

例えば、アメリカの最大の保険会社であるメットライフが発行しているハイブリッド証券(劣後債)は、リーマンショックに▲60%の大暴落が発生していますね。


(引用元:日興フィッシャー・グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド商品資料)


数多くのハイブリッド証券に分散してリスクを小さくすると言っても、下記のチャートを見ると分かる通り、世界の株式と同等の暴落状況です。

安全資産である世界の国債の値動きは、有事の際にも変動が分からないレベルですが、ハイブリッド証券の値動きは腰を抜かすレベルかと。ここが、頭に叩き込んていただきたい、大きなポイントなのです。


(引用元:グローバル・ハイブリッド証券ファンドの交付目論見書)


もしもあなたが洗練された投資家で、世界に大きな危機が発生しても、ご自身のご判断で迅速にハイブリッド証券を処分する事が出来る腕前があれば、リスク承知で利用するのもアリかと思います。

ですが何か問題が発生した場合にニュースを見たり、動揺して金融機関に相談に行ったり、挙句の果てには「見て見ないふり」をするようなタイプであれば、決して手を出してはいけません。

大切な預金・資金を使って投資をする際には、リスクを今一度、きちんと理解する事を強くお勧め致します。  





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