インデックスファンドMLP・・大暴落に巻き込まれた個人投資家多数

(2017年6月時点)

ファンド設立後1150億円まで純資産総額が膨れ上がったが、資産の減少が続いて今では317億円の規模まで縮小。設立1年後に大暴落が発生して、基準価額が50%の減少と、恐ろしい状況に震えが止まらない。恐らく何も知らない庶民が殺到し、甚大な損失を抱えて夜も寝れない日々を過ごしていそうだ。なお上述のような暴落が起きるMLPに投資するインデックス運用型のファンド。利回りは魅力的だが、投資の知識のない人が扱えるような代物ではない。

インデックスファンドMLP

  • 運用(価格の上昇含む)利回り8%に対して、現時点の分配金利回りは10%
  • 分配金の詳細をチェックすると、想定通り過剰分配で不健全な状況
  • そもそもMLPなど、投資の素人が手を出すような代物ではない
  • 2015年の大暴落で、資産が半値になった人もいるだろう


 


MLPに投資をする「リスク」を知っていなければならない

インデックスファンドMLP(毎月分配型)の投資対象は、米国の金融商品取引所に上場しているMLP、そしてMLPに関連する証券(ETNや、ETFの事)です。MLPとは、エネルギーインフラ関連(原油・天然ガスのパイプライン・貯蔵施設)事業に投資して、施設利用料を収益として受け取る仕組みです。

MLPの投資のイメージ


MLPは、収益として受け取ったキャッシュの多くを配当金として支払うのが特徴です。よってMLPの利回り水準は、他の金融資産よりも高いです。例えば、米国国債、米国株式の3倍の利回り、高利回りで有名な米国REITの1.8倍近くの利回り水準となっています。

ただし、魅力的な利回りとリスクは、隣り合わせの関係であり、相当な価格変動リスクがある事を認識するべきです。

参考MLP投資はリスク大でメリット小

MLP投資のメリット


価格変動リスクの凄まじさは、下記チャートをご覧になれば一発で理解できると思います。分配金を出すタイプのファンドなので、分配金を受け取った基準価額の推移を見てみましょう。

2014年初旬の基準価額は1万円。その後、1年程度は上昇が続きました。しかしそのあと、多くの人を恐怖に陥れる暴落が発生しています。12000円台から6000円台にまで、基準価額が暴落しています。

例えば12000円台の天井で当ファンドを買った庶民の多くの資産は、半分になっています。1000万円を投資していれば、今頃投資元本が500万円になって、呆然としているはずです。

インデックスファンドMLPのベンチマークと基準価額、純資産残高の推移

いくら証券会社や銀行でお勧めされて購入したといっても、こんな値動きをするような資産クラスに素人が集中投資をするのは愚の骨頂であり、大した勉強もせずに多額の資金を投じた人は、実に自業自得的な側面が大きいでしょう。

なお当ファンドのベンチマークは「S&P MLP指数(円換算ベース)」となり、これに連動する成果を目指すインデックス投資信託です。しかし上の図を見ると分かる通り、ベンチマークに対して常に乖離が生じています。3年強で8%以上の乖離が有り、コストだけでは説明不能な開きだと思います。




過剰分配によって、利回りの粉飾が行われている形跡がある

さてインデックスファンドMLP(毎月分配型)には、まだ問題があります。下記の分配金利回りをご覧ください。2017年6月時点で、10%近い水準になっています。これは高すぎます。

インデックスファンドMLP(毎月分配型)の分配金利回り


投資先から得られる利回りは7.4%程度であり、そこから経費などのコストを差し引くと、私たち投資家が受け取れる利回りは6%台になるはずですから、利回りの数字が合いません。

インデックスファンドMLP(毎月分配型)のポートフォリオの配当利回り


そんな状況に関わらず、分配金を安定して月額50円も提供されています。この数字は、利回りの計算が合わない中で出されているものであり、出し過ぎなのです。

インデックスファンドMLP(毎月分配型)の分配原資の内訳


定期的な収益源が欲しい欲望から毎月分配型投資信託を選ぶのでしょうが、上記のように、毎月の分配金が毎月の利益でカバーできていません。という事は、かなりあなた自身の投資元本を取り崩して分配が行われており、こんなものはまっとうな資産運用とは言えません。




インデックスファンドMLPの概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率0.81%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:2028年11月20日(設定日:2014年2月18日)
運用:日興アセットマネジメント株式会社


コスト面では特に、ネット証券を使ったとしても、3.24%もの多額の購入手数料がかかるのは全くダメです。

「よく分かっていない投資家」はしょっちゅう、「たくさん儲かるなら手数料を払っても問題ない」などと言いますが、今回のような大暴落を目の前にしても、そんな寝言を言い続けるのでしょうか。投資信託選びで最も注意すべき点は、とにかくまずコストなのです。




インデックスファンドMLPの購入先

インデックスファンドMLPで分配金を得たい場合、下記の証券会社・銀行で購入が可能です。

手数料3.24% SBI証券楽天証券SMBC日興証券カブドットコム証券


 


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