投資先内容の問題点、ボーナス分配と言う甘い罠、良いところを見出せぬJPMベスト・インカム(毎月決算型)

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の超リアルな口コミ評価



新設間もないが右肩上がりで資産が増えており短期間に100億円を突破。コストが非常に高く金融機関側の笑い顔が容易に想像出来てしまう商品。魅力的に見えるかもしれぬが、そもそも過剰分配を行っている時点で信用する価値が全く無く、投資するに値しない。
(2015年7月時点)

●営業マンと美しい販売資料に惑わされる事なく、投資できる知識を付けよう。



 


まず、投資先の組み合わせ、中身に問題あり

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の投資対象は、世界の債券、株式、リート(REIT)です。大昔から資産3分法といって、現金・株式・不動産に分けて保有する資産運用が有名です。当ファンドも、資産3分法に近い形です。

しかし下記のように、本来「安全資産」であるべき債券部分に、超リスクの高い新興国債券やハイ・イールド債券が組み込まれている点に、非常に大きな問題を感じます。

本来バランス型のファンドは、複数の資産を組み合わせることで必要以上にリターンを落とさず、リスクを低減してやるところが味噌なのですが、JPMベスト・インカム(毎月決算型)は安全資産の部分が皆無に近く、ブレーキの効かない自動車に乗っているようなものです。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の資産構成比率
(非エージェンシーモーゲージなんて、正体そのものが不明です)


参考に、債券の格付構成も確認しておきましょう。かなりのクズっぷり状態です。全体の8割近くが「投機的格付債券(お金が返却されなさそうな相手に貸すって事)」です

ポートフォリオ特性値と格付け別構成比率



「資産配分を機動的に変更」などが出来たら拍手喝采

見てきたように、投資先のポートフォリオに大きな問題を感じる訳ですが、おそらく営業マンが全面にアピールするポイントは「市場の変化に応じて、アセットクラスの投資配分を機動的に変更する」点でしょうか。

市場環境が良い時は攻めの姿勢、悪い時は守りの姿勢を実現するという事です。が、こんな事が出来たらだれも苦労しません。

多くの投資信託でも、さもこういう事が出来るかのように説明している事が多いですが、実際にはそんなことができるわけもなく、大半がヘボい運用結果に堕ちてゆきます。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)のアセットクラスの変更イメージ


実際に過去1年程の資産配分の推移を見ると、ほとんど変わっていないように見えます。この機動的に資産を組み替える戦略が、どこまで機能するのか非常に疑問です。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の資産配分の推移


なお、この1年は市場環境が有り得ないくらい良い「最高の季節」なので、資産配分を大きく変える必要はないかもしれません。「悪い季節」になった時に、お手並み拝見ですね。

ところであなた、 JPMベスト・インカム(毎月決算型)のファンドマネージャーが、そんな上手い具合に資産配分を変更できるって、何でそんな事信じるんですかね? 会った事あるんですか? もう10年来の付き合いとかなんですかね??

そもそも多数の資産を組み入れているために、参考指数などのベンチマークが存在しない事が投資判断を難しくします。どうやって「優れた運用」である事を、判断するのでしょうか?



「ボーナス分配」という甘い罠を用意した金融機関に座布団1枚!

このように管理人としては、総合的に考えて投資するべきではないと思うのですが、設立以来順調に資金が集まり続け、2015年6月末時点では純資産総額が121億円に達しています。

多額の分配金が貰えると思っているからでしょうね・笑。分配金利回りと配当利回りは全く意味が違うという事に気が付かない人々が、一網打尽にされている様が、目に浮かびます。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の分配金支払いイメージ


年に4回の「ボーナス分配月」を設定したことで、ボーナスという言葉を真に受ける弱い庶民に対して、これほど上手に商品設計をしてしまう金融機関に対して、座布団1枚差し上げたい気分です。(歌丸が司会なら「山田君、座布団全部持ってって!」と取り上げるでしょうが)



案の定、毎月の分配金は不健全

で、現時点までの分配履歴は下記のようになっています。新設まもない毎月分配型投資信託ですが、通常は30円の分配金、ボーナス月には200円の分配額を維持しそうです。

この傾向が続くとすれば年間で1040円の分配額になります。基準価額が10,000円から大きく変わらなければ、分配金利回りは10%になる見込みですね。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)の分配金額の推移


ここであなたに質問。10%の分配金利回りが、本当に実現可能だと思いますか?

月報の記載によると、投資先全体から得られる利回りは4%強です。ここから多額のコストが支払われる訳ですから、我々の手元に残る利益は少なくなります。

この状態で「10%もの分配金が出ると考えるのは変だ」、と思わない人は、金融機関に体中の水分を全部吸い取られる運命にあります。

JPMベスト・インカム(毎月決算型)のポートフォリオの概況


念のため分配原資の内訳を見ると、ボーナス月には超絶な過剰分配状態です。案の定ですね。このように、分配金を故意に高く見せつけるような金融商品では、まともな資産運用が行える事は出来ないという事を、理解して頂きたいです

分配原資の内訳は、大幅な過剰分配


ん?じゃあその差額分はどこから出てくるの?」って。・・・それはあなたご自身の投資元本が、普通分配金でなくて特別分配金として、勝手に取り崩されるだけなんですよ、基本的には。利益でも何でもない、そう思ってください。



JPMベスト・インカム(毎月決算型)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.6%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
  購入手数料が取られる時点で、すでに投資価値なしと心得てください

分配金の取扱:年12回
償還日:平成32年2月14日(設定日 平成27年3月20日)
運用:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社



JPMベスト・インカム(毎月決算型)の購入先

それでもどうしてもJPMベスト・インカム(毎月決算型)に投資したい場合、金融機関によって手数料が大きく異なります。下記以外は、上限MAXの手数料が取られます。

手数料2.16%SBI証券楽天証券フィデリティ証券
手数料2.7%:りそな銀行


なお、フィデリティ証券の場合は、キャンペーンによって購入手数料がゼロになりますから、今回の場合はフィデリティ証券以外は買う価値が無いですね。


 

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