J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)の評価

(2015/2~2016/2の成績を元に算出、2016年月3時点)

久しぶりにチェックすると純資産総額が4100億円を超える人気ファンドに成長。中身を見ると、高コストかつ平凡な投信信託。ここ数年はインデックスと同等の運用成績なので投資価値があるとは思えない。最大の問題は卒倒しそうな過剰分配。金融機関の都合で意図的に資金を取り崩されて分配されたせいで、手に入るはずだった多額の利益を取り逃がしたことを考えると、夜も眠れなくなりそうだ 。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲7%に対して、現時点の分配金利回りは9%
  • 分配原資をチェックすると、7割程度は我々の資産を取り崩して分配している傾向
  • 不適切な分配のせいで、7年で630万円(1000万円の投資)の利益を取り逃がし


 


J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)の感想

本ファンドは下記に記すように、日本の取引所に上場している不動産投資信託(J-REIT)に投資する事で、不動産からの安定した家賃収入を主な収益源としています。

J-REIT・リサーチ・オープンの銘柄選定プロセス


銘柄分析を行い積極的な収益向上を目指しているとの事で、アクティブファンドになりますね。しかしながら、上場しているJ-REITはで46銘柄しかないので(2014年7月)、積極的に銘柄分析をする必要性があるのか疑問です

分析をするための人員や解析の時間等を考えると、余計な経費が掛かる訳でありまして、それら全てを私たち投資家が負担する訳ですね。

昔から不動産の運用は安定しており、株式のように大きな価格の振れが無い資産と言われています。そんな投資対象、しかもETFに対して調査解析をやったところで、劇的な運用益の向上が見込めるとは思えないです。

もう1点、管理人として気になるポイントとして、本ファンドは単純に東証に上場しているJ-REITを直接購入している訳ですね。であれば、私達も同じようなJ-REITを直接購入すれば良いだけじゃないですか。

もしも、出来るだけ多くのJ-REITに分散投資したいという事ならば、管理人は「SMT J-REITインデックス・オープン」の活用を推薦します。



アクティブファンドは、インデックスファンドに負ける運命

SMT J-REITインデックス・オープン?? インデックスファンドなんかで儲かるのか???」と思う人が大半でしょう。論より証拠、運用成績を比較してみましょう。

J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)とインデックスファンドとの基準価額の比較


過去3年間の成績で比較すると、SMT J-REITインデックス・オープンの方が、本ファンドよりも好成績です。と言う事は、無駄に経費や販売手数料を支払ってJ-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)を選ぶメリットなどないと言う事です


ファンド名 Jリート・リサーチ・オープン ?SMT J-REITインデックス・オープン
購入手数料 2.7% なし
信託報酬 1.08% 0.432%
信託財産留保額 0.3% 0.05%
過去3年の運用益 57.6% 58.83%



だいたい、ほとんどのアクティブファンドがインデックスファンドに、運用成績で劣ります。なぜなら、コストが高すぎて、そのコストがリターンを削るから。つまりアクティブファンドなんぞを選んでも、長期ではほとんど報われないのです。

このように比較してみると、高い購入手数料や毎年の信託報酬をわざわざ金融機関に献上する必要はないと、管理人は考えます

さらに、どうしても毎月定期的な分配金が欲しいというのであれば、SBI証券の「投資信託定期売却サービス」を利用すれば良いでしょう。

このようにすれば、高い運用益を享受しながら、無駄な経費、手数料を支払わず、更に毎月定期的に一定の金額を入手できるためメリットは絶大だと考えます

本ファンドは、世の中に存在する悪辣な毎月分配型投資信託とはやや趣が違って大して悪くはないのですが、他の投資信託を利用すれば、最大限の利益を得る事が出来るため、そういう意味では買うに値するものではありません。



分配金利回りがマトモではないことを指摘しよう

さて、この手の投資信託を購入する多くの人が最も気にするであろうと思われる、分配金利回りの推移を確認してみましょう。どうやら9%近い数字になっているようです。

J-REIT・リサーチ・オープンの分配金利回りの推移


実は、投資先であるREITからの予想配当利回りは3.5%程度です。なのに分配金利回りは9%になっている。これは、配当利回りと分配金利回りが全く別物なのを知らないと、意味が分からないでしょうね。もちろん、分配金利回りなど、マヤカシ以外の何ものでもありません。

J-REIT・リサーチ・オープンの投資先からの予想配当利回り


分配金の原資を詳細に調べてみると、下記のように毎月の収益(REITからの配当金)で補う事が出来ていません。猛烈な過剰分配が行われている、つまり我々の投資原資を取り崩して分配金を続けているという事です。

J-REIT・リサーチ・オープンの分配原資の内訳


で、過剰分配の影響を具体的に体感するために、仮に全ての分配金を再投資した場合と、過剰分配によって受け取った場合の差を、計算してみましょう 。

J-REIT・リサーチ・オープンの基準価額の推移


上記チャートを見ると、再投資した場合は+278%(赤い矢印)、過剰分配で受け取った場合は+215%(青い矢印)になります。お金がトータルで増えているから良いと思われがちですが、差額の63%程度は、本来手に入るはずだった収益です。

仮に1000万円の投資をしていた場合、630万円もの利益を取り損ねたという事になります。 金融機関の巧みな言葉に騙されて、つまらない毎月分配型投資信託など、購入しないようにしましょう。



J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.08%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%

償還日:無期限(設定日 平成17年1月17日)
運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社



J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)の購入先

購入手数料は証券会社で大きく変わってくるため、注意が必要ですね。下記に、購入できる代表的な証券会社を上げておきます。購入したい人はどうぞ。大半は3.24%取られる可能性が有るので、どうぞ注意してください。

手数料2.7%SBI証券楽天証券三井住友信託銀行
手数料3.24%SMBC日興証券


それにしても、日銀がマイナス金利政策を実施して以来、J-REITの価格がぶっ飛んで上昇しています。こういう状況を利用されて、銀行マンや証券マンの口車に乗って、J-REIT・リサーチ・オープンのような投資信託を買ってしまう、「カモ」が続出しそうですね・・・。



 


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