野村アセットマネジメントの投資信託のファンドマネージャー一覧表から分かる事

野村の、投資信託のファンドマネージャーの一覧表が面白い

野村アセットマネジメントの運用担当者の実態を少し垣間見た件

世の中のニュースを見ていると、資産運用は我々一般市民には関係の無いお話ではなくて、一人一人が真剣に考えないといけない時代になった事を痛感します。
野村アセットマネジメント
基本的に、お金が直接絡むような投資の世界(不動産の現物取引も含む)では、非常に多くのキナ臭いお話で溢れかえっており、何を信じて良いのか分からなくなるような状況です。

そんな世の中ですが、投資信託という存在は金融業界のプロが運用する訳ですから、多くの人は藁にでもすがる思いで資金を投入する訳です。

ですが大半の投資信託は、投資する価値が無いような商品で溢れかえっています。当サイトで入念に精査している毎月分配型投資信託が、良い例(悪い例?)かと思います。

さて、怪しい投資信託を調べている過程で偶然に発見したのが、野村アセットマネジメント株式会社の「運用担当者の経験年数一覧表」の資料です。
http://www.nomura-am.co.jp/lineup/pdf/experience.pdf

これ、実は普通に公開されているのですね。なんとなく、噂でしか伝わってこない内部の状況を勝手に分析する事で、投資信託にまつわる状況を推測することができました。そしてそれなりに面白かったので、ここに公開することにいたしますね。


 

通貨選択型のファンドは、運用担当者が同一人物の可能性が大

多くの毎月分配型投資信託をチェックしている過程で、頻繁に遭遇するのが、通貨選択型のような、為替取引を無理やり抱き合わせている複雑な投資信託です。大抵は多くの資金が集まる人気商品ですね。

例えば下記のように、「野村新エマージング債券投信◯◯」だけでも、通貨選択のバリエーションと毎月分配か、年2回決算かによって全部で14種類も存在します。




ここで注目するのは「運用担当者の運用経験年数」が、全て2年である事。これ、大概の同じようなファンドの運用経験年数を見ると、全て同じ年数なのですね。

つまり、おおもとのファンド名が同じなら、ファンドマネジャーの運用経験年数が全部同じ。だから、同一の1人と考えられるという事です。通貨が違うだけで、投資対象は全て同じですから予想はしていましたが、本資料を見ると確信に変わる感じです。

ちなみに上の図の「野村新エマージング債券投信」は、海外の投資信託を管理するようなタイプのものですから、運用担当者は、ほぼ新人と考えて良いのでしょう。



野村アセットマネジメントの運用関連の部署構成は、こんな感じ?

完全にネタとして、勝手に調べてしまって大変恐縮なのですが・笑、野村アセットマネジメントの部署構成と人数構成は、下記のような感じでしょうか。前述した、「同一ファンド名で経験年数が同一」のものは、1名でカウントしました。

インデックスグループは、恐らく1人で複数のファンドを運用していると思われますから、現実には、もっと少ない感じだと思います。

アドバイザリー運用部も、管理が基本業務という事を想定すると、もっと少ないでしょうね。ファンドマネージャー一覧表からは、そこまでは分からないのです。

面白いのが、外国株式と株式グループです。人数的には、もう少し少ないと思いますが、妥当な数値かと思ってます。色々なグループがあって、面白いですね。

部門 グループ名 人数
アドバイザリー運用部 - 100
運用部 インデックスグループ 96 181
外国株式グループ 20
株式グループ 18
クオンツ・アクティブグループ 7
債券グループ 23
ソリューショングループ 9
バランスグループ 1
マネーマーケットグループ 7




ちなみに、別件でりそな銀行が販売している毎月分配型投資信託をチェックしている際に、りそな銀行の運用体制が明記されていたので、参考までに。



運用経験が長いファンドマネジャーも多数在籍している模様

全部署の、ファンドマネジャーの経験年数と人数を、一覧にしてみました。ファンドマネジャーって非常に大きなストレスを受けますし、頭を相当使うので、ベテラン的な人は少ないのかなと思っていたのですが、下記を見ると結構在籍しているのですね。

経験が若い方は、ダブルカウントしている可能性があるため、信頼性が少し微妙ですが、全体の傾向として捉えてください。運用させて優秀な人だけが生き残る事を考えると、年長者は少なくて、若手は多いのかもしれないですね。




とりあえず、10年以下の若手選手は意外に多くて、中堅、ベテランは少ない傾向だという事を念頭に置いて、グループごとの傾向を見てみましょう。 グラフにすると非常に見づらいので、下記のように表で整理しました。表で略したグループ名称は次の通りです。

・アド:アドバイザリー運用部   ・債券:債券グループ
・イ:インデックスグループ    ・ソリュ:ソリューショングループ
・外国:外国株式グループ     ・バラ:バランスグループ
・株式:株式グループ       ・マネ:マネーマーケットグループ
・クオ:クオンツ・アクティブグループ

経験年数 アド 外国 株式 クオ 債券 ソリュ バラ マネー
1 7
2 30 2
3 10 6 2 2
4 7 3 1 1 1
5 7 4
6 6 3 3
7 4 1 2
8 7 33 1 5
9 8 16 1 1 5
10 5 1 2
11 1
12 3 5 2
13 2 1 6
14 3 5
15 6 10 1
17 4 2 1
18 5
19 7 1
20 5
21 6
22 3
23 3 3
24 4
27 1

なんとなくの傾向として、管理系の業務が多そうな、「アドバイザリー運用部」と「インデックスグループ」では若手が多くて()、運用の実力が本当に必要な「外国株式」、「国内株式グループ」はベテランが多く在籍していますね()。

ある意味、あるべき姿の構成になっており安心しました。ちなみに「バランスグループ」は1人しか在籍していなくて、しかも最年長者でした・・・。ちょっと面白い。



ラップ口座やSMA口座向けのファンド運用者は?

下記は、野村證券のラップ口座で利用できる、インデックス型の投資信託を運用している担当者の経験年数です。意外とベテランの方が多いですね、インデックスなのに。

ファンド名 運用担当の経験年数
野村世界REITインデックス(野村投資一任口座向け) 3
野村外国株インデックス(野村投資一任口座向け) 12
野村日本債券インデックス(野村投資一任口座向け) 15
野村日本株インデックス(野村投資一任口座向け) 17
野村外国債券インデックス(野村投資一任口座向け) 21


野村證券のSMA向けの投資信託の一覧は、さらに下記の表です(マトモにお金を持っている富裕層向けラップサービス)。こちらもベテランを多く配置しているようです。

経験年数が若い投資信託は、アドバイザリー運用部ですから、外国などの投資信託の管理業務がメインで運用能力は不要なのでしょう。当然ですが真の富裕層向けの商品には、まじめに力を入れているような感じです。(あくまでデータからは、そんな感じがする)

ファンド名 部門 経験年数
ノムラ新興国株ファンズ(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 2
ハイ・イールドボンドオープン(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 2
野村外国債券アクティブファンド(野村SMS向け) 運用部 6
ノムラ新興国債券ファンズ(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 7
野村米国国債部分ラダーファンド(野村SMS向け) 運用部 7
野村グローバル・アセットモデルファンド(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 8
野村日本株マーケットニュートラルファンズ(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 9
リサーチ・アクティブ・オープン(野村SMS向け) 運用部 10
野村グローバルボンド・アクティブファンド(野村SMS向け) 運用部 13
ノムラ日本債券オープン(野村SMS向け) 運用部 13
ノムラ・ジャパン・オープン(野村SMS向け) 運用部 14
野村世界REITファンド(野村SMS向け) アドバイザリー運用部 15
野村日本債券インデックス(野村SMS向け) 運用部 15
ノムラ日本株戦略ファンド(野村SMS向け) 運用部 17
世界好配当株投信(野村SMS向け) 運用部 18
野村J-REITファンド(野村SMS向け) 運用部 20
野村外国債券インデックス(野村SMS向け) 運用部 21
ストラテジック・バリュー・オープン(野村SMS向け) 運用部 22
ノムラ・ジャパン・バリュー・オープン(野村SMS向け) 運用部 23


運用成績と運用経験年数に相関はあるのか

最後に、資料に掲載されていたアクティブ運用がベンチマークに勝っているのか、負けているのか、管理人が目視でさっと確認してみました。

数が多いので、月報にチャートが有って、明確に勝利しているのが分かるのは勝利にカウント、チャートが無くて調べようがないものは負け。というか、勝利していたら月報に普通は乗せるでしょ、という判断をしたの結果が、下記の一覧です。

●外国株グループの成績

ファンド名 年数 ベンチ
マークに
勝利?
比較
チャート
の存在
年数
ごとの
勝敗
オーロラⅡ(東欧投資ファンド) 4 × × 0勝3敗
野村アフリカ株投信 4 × ×
野村アラビアン・ファンド 4 × ×
オーロラファンド(香港投資ファンド) 10 3勝2敗
チャイナオープン 10
野村新中国A株投信 10 × ×
野村中国株ファンド 10
野村中国A株投信 10 ×
グローバル・ハイインカム・ストックファンド 18 × × 1勝4敗
グローバル・バリュー・オープン 18
世界好配当株投信 18 × ×
野村世界業種別投資シリーズ 18 ×
米国NASDAQオープン 18 × ×
アジアオープン 19 4勝3敗
アジア好配当株投信 19 ×
オーロラファンド(タイ投資ファンド) 19
ノムラ・アジア・コレクション’(アジアブランド株式) 19 × ×
ノムラ・アジア・シリーズ 19
野村アジア成長国株ファンド 19 × ×
野村インド株投信 19 ×
総合成績 8勝12敗(勝率40%)


●日本株グループの成績

ファンド名 年数 ベンチ
マークに
勝利?
比較
チャート
の存在
年数
ごとの
勝敗
野村日本スマートシティ株投信 9 × 1勝0敗
リサーチ・アクティブ・オープン 10 1勝0敗
野村アフリカ株投信 13 2勝0敗
野村アラビアン・ファンド 13 ×
ノムラ・ジャパン・オープン 14 2勝3敗
野村小型株オープン 14 × ×
野村日本真小型株投信 14 ×
野村リアルグロース・オープン 14
ミリオン(ジャパンドリームポートフォリオ) 14 × ×
好配当日本株式オープン 15 × × 0勝1敗
オーロラファンド(日本投資ファンド) 17 × × 0勝2敗
ノムラ日本株戦略ファンド 17 ×
野村ストラテジックバリューオープン 22 2勝1敗
日本好配当株投信 22 × ×
野村バリュー・フォーカス・ジャパン 22
小型ブルーチップオープン 23 × × 1勝2敗
スーパートレンドオープン 23 ×
ノムラ・ジャパン・バリュー・オープン 23
総合成績 9勝9敗(勝率50%)


●クオンツ・アクティブグループの成績

ファンド名 年数 ベンチ
マークに
勝利?
比較
チャート
の存在
年数
ごとの
勝敗
野村新興国高配当株トリプルウィング 4 × × 0勝1敗
野村RAFI日本株投信 8 × × 0勝1敗
野村日本高配当株プレミアム 13 なし × 0勝1敗
高配当割安株ジャパン 24 × × 2勝3敗
日本低位株ファンド 24 ×
野村日本不動産投信 24 × ×
野村日本割安好配当株投資 24
総合成績 2勝6敗(勝率25%)

●バランスグループの成績

ファンド名 年数 ベンチ
マークに
勝利?
比較
チャート
の存在
年数
ごとの
勝敗
野村ワールドスターオープン 27 × 0勝1敗
総合成績 0勝1敗(勝率0%)



なお、債券グループも調べようと思ったのですが、もうここまでで力尽きました・苦笑。「何で俺はこんな事やってんだ!?」と思いましたら、限界に達しまして。。。

ざっと見た感じでは、明確な相関がある訳ではなく、アクティブ運用の投資信託がベンチマークに勝つのは、やっぱり至難の業なのだという事です

運用経験27年の最年長すら、ベンチマークに負けていますからね・笑。市場平均に勝ち続けるのって、本当に大変なのですね。そういう意味では、国内のベンチマークであるTOPIX(配当込み)にほとんど勝利している「ひふみ投信」は、やっぱり凄いなと感じた訳です。

でもコストなども含めて総合的に考えると、最初からインデックス型の投資信託を利用すれば良いでしょう。自分で投資信託を組み合わせるのが面倒なのであれば、心理的なサポートも受ける事が可能な、「セゾン投信」で決まりでしょう。



 




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