投資信託のコストが高すぎて、卒倒する事例をお見せしよう

まずは、全く高くない=超低コストのインデックスファンドから

投資信託を利用する上で、最低限、確認しなきゃならないのが、ベンチマークとの比較です。その投資信託がもしもアクティブファンドならば、それによって優秀かどうかが一発で分かります。

⇒参考コラム:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ


さてもう1点、忘れてはならない事があります。それは投資信託のコストである、信託報酬です(当然、購入時の手数料も考える)。基準価額は信託報酬を支払った上で決まるため、確実に私たちの利益を食いつぶします。特にアクティブ運用の場合、食いつぶす度合いが非常に大きいので、大問題です。

例えばインデックス型の投資信託を利用した場合、下記のように0.2~0.5%のような水準になります(購入手数料は無料)。それにしても、・・・人気が無いですね・爆。




では一般的に、銀行や証券会社の店頭でバカ売れしている毎月分配型投資信託のコストは、どうなっているのでしょうか? ちなみに運用成績については、基本的にインデックス投資信託と同水準か下回るようなの代物が大半なのですが・・・。

⇒ 参考コラム:人気の投資信託でも運用成績はヘボい実例集


 

コストの高い毎月分配型投資信託の中身を知っているのか?

さて、モーニングスターの検索機能を利用して「毎月分配型投資信託」を抽出して検索してみると、2015年4月14日時点で、1539件ものファンドが売り出されています。下記のようにコストが高い順に並べてみると、最大で3.3%もの年間コストが徴収される事が分かります。

もしも1000万の退職金を投入したら、(本来はそんな事は言語道断)、運用成績が凄まじくヘボい状況であっても、毎年33万円ものコストを、金融機関に支払っている事になります。

たった3年預けただけで、1割にあたる100万円ものお金が消失してしまうと思えば、コストに非常にシビアになりますよね?




さて、上記にランクインしている毎月分配型投資信託の中身を、少し覗いてみましょう。ファンド名が同一のものは、一番資金が集まっているものを選ぶことにします。



●ノムラ・グローバルトレンド(資源国)毎月


高コストで、ぶっちぎりナンバーワンの投資信託、野村證券の独占販売です。交付目論見書を見ると、購入手数料が最大で4.32%と明記されています。おそらく売買手数料4.32%、信託報酬3.33%で売り出したのではないかとと推測できます。

初年度で7.65%のコストって、超絶に凄まじいですね・・・。最大で800億円近くの資金が集まっているようですから、野村證券は大儲けしたのでしょう。

しかも主要な投資対象が、世界各国の債券先物取引、株価指数先物取引、金利先物取引、商品先物取引、為替予約取引と、デリバティブ取引がメインの運用です。つまり、相場環境がどんな場合でも、絶対確実に利益を出すというヘッジファンドなんですね。

じゃあ運用成績はどうか。ベンチマークなどそもそも無いようなファンドで、そのくせに偉そうにグローバルトレンドなんて名前を付けていることから、無理矢理に、低コストのバランスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと比べてやります。




これを見ると、素直に世界分散投資してやった方が、運用成績が比較にならないくらいに良好になることを示唆しています。グローバルトレンドに大枚はたいて投資した人は、全く報われなくて泣いているという事でしょうね。



●アッシュモア新興国財産3分法F毎(レアル)


SMBC日興証券を筆頭に、主要ネット証券でも販売している当ファンドの購入手数料は、3.78%です。信託報酬であるコストが2.42%ですから、初年度の手数料は6.2%です。これまた凄い投資信託ですね。

こちら、新興国の債券、株式、不動産とリスクを超絶に取りまくった挙句に、ブラジルレアルの為替取引を抱き合わせた複雑な投資信託です。

当ファンドの最盛期には4000億円もの資金が集まった驚きの一品です。激しい過剰分配のお蔭もあってか、基準価額の下落は半端ないですね。 分配金を再投資したとしても、下記の黄色い線の運用成績ですよ。




新興国に集中投資して一山当ててやろう、儲かるんだったらコストなんて高くても当然じゃないか」などという、ファイナンシャルリテラシーが皆無な人御用達だったのではないでしょうか?



●日本株ハイインカム(毎月)(レアル)


ネット証券の一部ではノーロードで購入できるようですが、最大で購入手数料が3.24%も必要になるため、信託報酬2.34%と合わせて初年度の手数料は5.58%と、6%近い費用が必要になる高コストファンドです。

このファンドについては、詳細をチェックしていますので、下記をご覧になって下さい。もう、どうしようもない投資信託なので、何度も繰り返したくないので・笑。

⇒参考:日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の評価



●キャピタル・ストラテジー・F毎月(通貨) 


SMBC日興証券以外に主要なネット証券でも購入できるのですが、購入手数料が3.78%も必要で、年間コスト2.32%と合わせて、初年度に6.1%もの手数料が徴収される高コストファンドです。

先進国や新興国の高配当株式へ投資する事自体は悪くないでしょうが、下記のような様々なオプション取引を行うようで、管理人は中身がまったく理解できません。その上に新興国通貨の為替取引も抱き合わせる複雑具合には、卒倒ものですね。




聞いた事が無いようなインテリな戦略名の投資方法を聞いたら、中身が良く分からないけども儲かる気がすると思うのかもしれませんが、実際はその逆で、儲からなさ度は天下一品です。こんなもん買わされた日にゃ、ご先祖に申し訳ないと思うレベルです。。 。




これだけ高いコストを支払いながら、こりゃーあまりに酷いだろと思って、損益の状況を見ると驚きです。運用益の積立金である分配準備積立金の、5倍程度の損失(繰越損益)が蓄積しています。親戚一同に知られたら、「このごくつぶしめが!!」と怒鳴られますね。



●アジア・エクイティ・インカム・ツインα(毎月)


SBI証券楽天証券ではノーロードで購入できますが、購入の仕方によっては3.78%の購入手数料が必要になる高コストファンド。信託報酬が2.24%も必要になりますから、初年度は6%を超える手数料が必要になります。

恐らく、購入対象の多くはご高齢者だと思いますから、最大の手数料が必要なプランで購入しているかと思います。

さて当ファンドの複雑さ具合は、収益源の資料を見れば一目瞭然です。アジア諸国の高配当銘柄に投資するのは良いとして、通貨や株式を利用したオプション取引のような投機的なデリバティブ取引が余計です。




で、分配金を再投資したというあり得ない前提で基準価額をチェックしますと、下記の黄色い線のようになります。これまた親戚一同にバレたら、村八分にされかねない酷さの運用成績です。(繰り返しますが、アホらしさを際立たせるために、あえて世界分散投資のファンドと比べているのですからね)




損益を見ると、愕然とする状況です。オプション取引などで定期的な収益を底上げして、過剰分配を誤魔化しているのですが、資産運用益の積立(分配準備積立金)の約35倍もの損失(繰越損益金)が発生している状況です。しかも、凄い勢いで損失が膨れ上がっていますから。




以上、ただでさえ高コストの毎月分配型投資信託の中で、最上位ベストファイブの高コスト投信のチェックでした。

背筋が凍りつくような酷い商品のオンパレードですから、しっかりと投資の(というか常識的なお金の)知識を増やしいただいて、それからて資産運用に臨むようにして頂きたいものです。

なお、何度もセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとの比較表を載せています。この良質なインデックスファンドについて知りたい方は、下記の動画をご覧ください。

セゾン投信の哲学(最初に、こちらの動画をご覧ください)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの解説動画



 




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