投資信託の切り替えは、損か得かを考えてみる 

3つのケースで、2つのファンドを併用する場合の損得

銀行や証券会社の店頭で、つい口車に乗ってしまって購入してしまった投資信託。しまった!と思っても後の祭りです。間違いを認めて、別の投資信託に切り替えをする人もたくさんいらっしゃるはずですね。

あるいは、従来から保有していた投資信託に満足しているのだけれども、それよりももっと良いファンドが登場したのをきっかけに、切り替えを検討する人もおられるでしょう。

投資信託の切り替え

しかし中には、以前保有していた投資信託をそのまま保有し続けて、それとは別に、ファンドの切り替えを図る人もいると思います。この場合、資金が2つに分割されてしまう事になるのですが、将来の投資結果に何か悪影響を及ぼすことがあるのでしょうか?

このページでは、3つの切り替えケースを想定して、シミュレーションを行ってみました。切り替えにあたっての前提条件は、下記の通りになります。さて結果はどうだったでしょうか?

・投資信託の運用利回り年率7%
・切り替え時には同一価格で購入できるものとする
・25年間の長期運用の、7年目ので切り替え実施
7年目の浮気


 

ケース1:高コストボッタクリ投資信託どうしの切り替え

1つ目は、世の中で人気のある高コストファンド(毎月分配型投資信託の類)を保有しているときに、少しばかりコストが安くなるファンドに乗り換えた場合を想定します。たまたま多少コストが安くなっただけであって、コスト重視でファンド選びをしていないケースです。

チェック項目 投資信託の名称 売買手数料
(税込)
信託報酬
保有ファンド ダイワ海外ソブリンファンド 2.7% 1.35%
切り替え後 三菱UFJグローバル・ボンド・オープン 2.16% 1.188%


まずは、結果をご覧ください。500万円の投資資金で運用を開始して、7年目で切り替えた結果です。切り替えた事で、25年目には継続保有1925万円に対して、切り替えて保有1941万円と16万円ほど資産が増える事になります。

高コストな投資信託どうしでの切り替え事例


下記に計算結果も見せますが、実は売買手数料の影響で一時的に資産が減少します。その減少分を取り返すのに10年程度かかり、資産運用に多大な影響を与えています。

ダイワ海外ソブリンファンド
を継続保有
三菱UFJグローバル・ボンド・オープン
に切り替え
初期投資資金 500.0 500.0
1年目 514.8 514.8
6年目 677.6 677.6
7年目 715.8 702.3
8年目 756.3 743.1
9年目 799.0 786.3
22年目 1632.5 1638.9
23年目 1724.7 1734.1
24年目 1822.2 1834.9
25年目 1925.1 1941.6 


ケース2:ノーロード投信の切り替えならば複利運用の影響なし

次に、ボッタクリ高コスト投資信託と対極をなす、低コスト・ノーロード(売買手数料が無料)投資信託の切り替えについて検証してみましょう。下記のファンドで考えてみます。

チェック項目 投資信託の名称 売買手数料
(税込)
信託報酬
保有ファンド eMAXI先進国債券インデックスファンド 無し 0.6%
切り替え後 ニッセイ外国債券インデックスファンド 無し 0.2%


シミュレーション結果は、下記のようになりました。前述同様に500万円の投資資金で運用を開始して、7年目で浮気した結果です。(いや、確固たる意志で切り替えるわけですから、離婚&再婚でしょうか)

乗り換えた事で、25年目には継続保有2357万円に対して2532万円と、175万円ほど資産が増える事になります。

低コストインデックスファンドどうしでも切り替え事例

eMAXI先進国債券インデックスファンドを継続保有 ニッセイ外国債券インデックスファンドに切り替え
初期投資資金 500.0 500.0
1年目 532.0 532.0
6年目 725.5 725.5
7年目 771.9 774.8
8年目 821.3 827.5
9年目 873.9 883.8
22年目 1957.4 2078.5
23年目 2082.7 2219.9
24年目 2216.0 2370.8
25年目 2357.8 2532.1 


ケース3:高コスト投信から超低コスト投信への切り替え効果は絶大

最後に、超人気ファンドだが絶望的にコストが高い投資信託から、超低コストなインデックスファンドに乗り換えた場合を検討してみましょう。既に上2つのケースの矢印の差が出るという事なのですけれども、グラフで表すと視覚的にも分かりやすいかと思います。

チェック項目 投資信託の名称 売買手数料
(税込)
信託報酬
保有ファンド ダイワ海外ソブリンファンド 2.7% 1.35%
切り替え後 ニッセイ外国債券インデックスファンド 無し 0.2%


結果はコチラです。これまで同様に500万円の投資資金を使って運用を始め、7年目でノーロード投資信託に切り替えた結果です。なんと25年目には、高コスト投信の継続保有で25年間突っ走った場合の1925万円に対して、切り替えた場合は2364万円と、439万円ほど資産が増える事になります

という事を考えると、高コスト投資信託は切り替え後も保有していたらダメだという事が、お分かりいただけると思います。当サイトで何度も説明していますが、高いコストはファンド自身の運用成績を削るマイナスの効果があるので、結局は低コストファンドに長期の運用成績が劣るのです。

だとしたら、良質な低コストインデックスファンドを見つけた場合は、一刻も早く高コストファンドをぶった切って、完全切り替えを済ませましょう。下記は高コストファンドも売らずに保有している想定ですから、より効果が見込めます。

高コスト投信から低コストインデックスファンドに切り替えた事例


計算結果も併せて掲載しますが、管理人も驚きの結果です。金融機関の関係者に乗せられて、数%程度のコストを甘く見て資産運用をするべきではないです

ダイワ海外ソブリンファンド
を継続保有
三菱UFJグローバル・ボンド・オープン
に切り替え
初期投資資金 500.0 500.0
1年目 514.8 514.8
6年目 677.6 677.6
7年目 715.8 723.6
8年目 756.3 772.8
9年目 799.0 825.4
22年目 1632.5 1941.3
23年目 1724.7 2073.3
24年目 1822.2 2214.2
25年目 1925.1 2364.8 


このように明らかに多大な効果があるにもかかわらず、ケース2の低コストインデックスファンド同士を保有し続けるのに比べて、170万円近く、リターンが劣っています

これは高コストファンドがリターンを削っているからであり、繰り返しになりますが、切り替えする際に、「昔の過ち」はすべて精算して、身をきれいにしてから「再婚」される事を強くお勧めする次第です。



 




毎月分配型投資信託・必須の用語集
毎月分配型投資信託コラム
みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方