コアラの森の評判は?(実は訴訟沙汰にも):初心者向け解説



初年度に3%以上の手数料を支払い毎年1%を超えるコストを金融機関に献上する必要があるのに、ベンチマークに歴史的な大敗を続ける情けないアクティブ運用の投資信託。過剰分配から高い分配金利回りを演出、その上投資先債券の安全性のお蔭で、銀行員が活発に売りまくっている。
(2015年4月時点)

●訴訟沙汰、みずほ銀行が一審で敗訴している投資信託に買う価値あるのか?



 


投資先の安全度は高いが、運用成績は圧倒的に悪いのが現状

※2014/3~2015/3の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回り約8%に対して、現時点の分配金利回りは9%
・チャートのみで判断すると分配金は不健全な状態
・債券からの収益は分配金の半分以下で、明らかな過剰分配状態
・コアラの森を購入した人が激怒し訴訟、第一審はみずほ銀行が敗訴、二審勝訴



コアラの森


みずほ豪ドル債券ファンド(愛称:コアラの森)の主要な投資対象は、先進国の一つであるオーストラリアの公社債です。

高格付の債券に集中的に投資をするため、安全という観点からは不安は、まったくありません。保有している債券の格付は、最高格付のトリプルAを始めダブルAの上位2ランクの債券で全体の7割近くを占めております。

コアラの森の投資先債券の格付け


気になるのが、運用のヘボさです。ベンチマーク(運用目標)は「ブルームバーグオーストラリア債券(総合)インデックス(為替ノーヘッジ・円換算ベース)」です。

これを凌駕する運用成績を目指している訳ですが、過去のチャートを見てみると、なんとも言えない情けない状況で、低い運用成績だと言って良いでしょう

コアラの森の基準価額の推移と、純資産総額の推移


目視でベンチマークに大負けしている事が簡単に分かる程、惨敗しています。運用が続けば、続くほど、ベンチマークとの差が広がる一方です。アクティブ運用としては酷過ぎる。数字ベースで比較した一覧表を見ても、酷い状況が伝わってきます。

コアラの森のベンチマークとの差異


高コストのアクティブ投資信託で運用成績が酷い場合は、投資価値が無いと自信を持って断言できるのですが、こんな情けない投資信託にもかかわらず、上記のグラフで分かる通り、今でも1400億円ものお金を集めています。

分かりやすく表現すると、10年以上塾に通わせたにもかかわらず、一度も平均点を上回ったことのない落第息子に、毎年高額のお小遣いを与えている、といった状況です。



分配金を利益だと勘違いした人から、訴訟を起こされ、係争

当サイトでは、

分配金利回りと配当利回りの違いくらい知ってから投資しろよ!
普通分配金と特別分配金の違うからね!
基準価額が下がることはお得でも何でもなく最大の問題点だからね!



と散々指摘しているわけですが、これって簡単なようでなかなか理解が難しくて、とある会社の社長をやっているような人でも、カンタンに騙されます。

ちょうどこのファンド、コアラの森の詐欺的な販売手法を巡って、裁判でみずほ銀行の販売手法が是なのか否なのかを争った過去があります。第一審では、購入者側の主張を認め、みずほ銀行が敗訴しているという、いわくつきの投資信託といえます

⇒外部記事:みずほ銀が詐欺的手口の投資勧誘で敗訴判決
⇒外部記事:みずほ逆転勝訴判決、分配型投信「説明義務違反なし」高裁


ちなみにこのコアラの森、管理人がみずほ銀行に資産運用の相談しに行ったとき、(もちろんこんなところに本気で行ったわけではないです)、販売ランキングの売れ筋だと言って、思いっきり紹介されたファンドでもあります。

みずほ銀行がコアラの森を推奨してきたときの記録(音声付き)


銀行は売れりゃあなんでもオッケーと思ってますから、知識が無いのを負い目に感じて、言われるがまま購入するようなことは、絶対にしてはいけません。



コアラの森の概要

購入手数料:上限2.16%(税込み)
信託報酬:年率1.35%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 2003年10月30日)
運用:みずほ投信投資顧問株式会社



コアラの森の購入先

コアラの森で分配金を得たい場合、みずほ銀行でのみ、購入することができます。買わない方が良いと思いますけど、投資は自己責任なのでご自由に。


 続き:みずほ豪ドル債券ファンド・目論見書よりこっちを見て
       (やや上級者向けとなります


 

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