小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)・好成績の裏で投資家は?

(2018年5月時点)

2018年4月の時点で、過去1年のリターンが日本株投信ではトップの成績を収めた。純資産が急激に増えてきて、運用元では新規受付を一時停止するほどの人気。設定来では価格は何と6倍以上にも達していて、こんな投資信託に投資出来たら幸せだろうなと思う。ただし現実には、ほとんどの投資家は利益を取れていないのではないかと危惧するような状況。

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)


  • 参考指数に大勝ちしている素晴らしいリターンの投資信託
  • 基準価額が現在6万円台という、なかなかお目にかかれない価格に到達
  • このような投資信託への投資は、投資家としての胆力が求められる


この投資信託の姉妹ファンドとして、新成長株ファンド(愛称:グローイング・カバーズ)という投資信託もあります。こちらも好成績なので、興味があればご覧ください。


 


2018年4月下旬時点で、圧倒的なリターンを誇る投資信託


小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の運用成績は、ただただ凄いの一言です。コストなどの問題は有りますが、現状、そういった指摘を全て吹き飛ばすかの勢いであり、現在、日本株の投資信託の中では5本の指に入るような途轍もない好成績を誇ります。

下記、小型株ファンドと、同じく好成績を誇るJPMジャパン・テクノロジー・ファンド、そして同じく「小型グロース株」のカテゴリーで大人気のひふみ投信、その小型グロースの投信の運用成績の平均的数値、その他にインデックスファンドであるeMAXIS TOPIX インデックスを比較します。

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)のリターンが凄い


見て頂くと分かる通り、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の圧倒的なリターンにはただ感服するばかりです。多くの投資家の投資対象であるTOPIXなどが、まるで「地平線かよ!」と感じてしまうくらいの平坦なチャートに見えてしまうのが驚きです。

ひふみ投信などは超絶人気を誇っているのですが、そんなひふみ投信までもが霞んでしまうような運用成績であり、上のは上がいるものですね。

このような投資信託でも、ベンチマークや参考指数のような運用の指標に対して劣るような成績だと、苦言の一つは言いたくなるものですが、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)は参考指数のジャスダックに対しても、下記の通り圧倒的な好成績です(青線が小型株ファンド)。

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)と参考指数とのリターン比較


ただし、基準価額の推移をTOPIXと比べてみると分かる通り、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)はかなり変動が大きいです。直近の2018年初の価格の下落は、TOPIXや日経平均でも多くの人たちが大騒ぎしていたあのレベルをはるかに上回る、とんでもない下落に見舞われています。

本ファンドのように小型株に投資する投資信託は、景気が良い時は小型株効果がよく効いて、かなりの価格の上昇を見るものですが、景気が悪化するとその真逆の現象が起きて、大型株をはるかに上回る価格下落に見舞われます。

したがって、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)に投資する場合は、どこまで行ったら利確して投資から降りるのか、あるいは損切りして撤退するのか、あらかじめ自分なりのルールを決めておくことが求められると思います。

しかしこれは「言うは易く行うは難し」の典型的な事例で、例えば2013年の基準価額の大幅下落で利確(あるいは損切り)してしまった人は、2017年以降の価格の急速上昇には付いていけなかった事になります。

小型株を保有し続けるのは、かなりの胆力とテクニックが必要になりますから、投資の初心者はこのようなものに集中投資をするのではなく、分散投資の一環として、保有資金の一部を振り向ける程度が無難です。



事前にこのような投資信託を見分ける事ができないのが大きな問題


今回のように、ここまで凄い成績の投資信託を見ると、自分もそういうものを見つけてやろうと変に気合いが入る投資家も多いと思います。・・・しかし、大きな問題があります。

というのも、例えば下記は小型グロース株投信の一例なのですが、数多くある同じカテゴリーの投資信託の中で、一体どれを選べば良いのか、全く判断ができないのです。投資信託によってリターンにかなりのバラつきがあって、リターンの高いものに投資をしようと思っても、事前には全く分からないのが大問題です。

アクティファンド選びは難しい


「販売資料や目論見書を見れば分かる」と豪語する人もおられましょうが、そんな表面的なところで判断して金持ちになれるのであれば、日本中が大金持ちになっている事でしょう。

そして、実際に運用するのがファンドマネージャーで、彼らが一体どのような人間で、過去にどのような運用をして大成功を収めたのか、あるいは大失敗をしてきたのか、全く情報が開示されていないので、いったいそのような曖昧模糊としたところに、誰が大金を託すことができるでしょうか。

そう考えると、基準価額が低迷している時に小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)に投資をして、「ようやく今刈り取りの時期を迎えた」などという人はほとんどいないと思います。

下記は、基準価額と純資産残高の推移です。赤く囲んだ2つ部分を見ると、基準価額が上昇したのちに、大幅に純資産が減っているのが分かります。おそらく大半の人がそういうタイミングで解約しているのではないでしょうか。

それにしても、2つめ(右側)の赤枠のところを見ると、基準価額が急上昇したタイミングでとんでもない資金が集まり、その後価格がヨコヨコで推移している時に純資産が急激に減少しています。

・・・という事は、このタイミングで投資信託に飛びついた人たちは、ほとんど利益など手にしていないのではないでしょうか。

恐らく銀行や証券会社に勧められて飛び乗っただけの人たちだと思いますから、せっかく好成績の投資信託が有っても、大半の人はそれを活かしきれていない恐れが大ですね。

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の基準価額と純資産の推移


そして今、過去を更に上回るような価格の急上昇局面です。三度、純資産が集まり始めており、またぞろ多くの人が飛び乗りをし始めたようです。運用元の明治安田アセットマネジメントでは、これ以上の資金流入の急激化は運用の足を引っ張るという事で、新規受付を一時停止したほどです。

小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の買い付け一時停止


投資をする際に、一般人と同じような感覚だと痛い目に合います。投資は満員電車への駆け込み乗車とは違うのです。一体何を考えて、この投資信託に殺到するのか、全く意味が分かりませんね。

非常に胆力を求められるので、大変難しい事だとは思いますが、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の基準価額が低迷していた時からコツコツと買い増しを進めて、価格が一時的に大きく落ちた時も狼狽えることなくホールドできた人は、今はまさに、一般人とは真逆で利益確定をコツコツと実施するフェイズに入っているものと思われます。

そういった投資家の仲間入りをしてから、小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)のような投資信託を買いたいものですね。少なくとも、「こんなファンドが人気がありますよ、注目されていますよ」などと営業担当者から言われて買うようでは、全くとは言いませんが、かなりダメだと思いますね。



小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の概要


購入手数料上限3.0%(税抜き)
信託報酬年率1.7%(税抜き)
信託財産留保額:0.5%
分配金の取扱:年1回(8月の12日))
償還日:2022年8月12日(2002年8月13日に設定)
運用:明治安田アセットマネジメント株式会社

購入手数料、信託報酬ともに、非常に高コストです。コストに関しては大問題ですが、結果オーライで、コストを支払った対価は得られているという事ができています。ただし、世の中の大半の投資信託は、コストを支払いながらも平均以下の成績に甘んじる事だけは、忘れないで頂きたいですね。



小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)の購入先


小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)は、以下のネット証券と、みずほ証券及び岩井コスモ証券で、手数料3.0%にて買う事ができます。みずほ証券が大量に売っているんだな、恐らく。そんなところの言いなりになっていたら、いつまで経っても一人前の投資家にはなれませんよ。

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