高利回り社債オープンがあまりに酷い投資信託なのでかなりイラつく

(2017年10月時点)

投資対象が超絶問題。クズ債券であるハイ・イールド債券に投機しているのだが、デフォルト状態を示すようなCCC格付以下が約30%も占める。キングオブクズ投信と命名したい。高利回り社債と呼ぶなんて悪意すら感じる。当然ながら過剰分配の上にコストも高い。個人投資家にハイイールド債券など不要だ。

高利回り社債オープン


  • 投資先の利回り約7%に対して、現時点までの分配金利回りは10%
  • 債券からの収入が占める割合はたったの5割程度と、タコ足分配
  • アクティブ運用なのに参考指数に劣り、運用の腕前はよろしくない
  • だいたいクズ債券を「高利回り社債」などと表現する事が間違ってる


 


高利回り社債オープンには、とりわけ格付けの悪い債券が多数含まれる


高利回り社債オープン(毎月分配型)の投資対象は、米国ドル建てのハイイールド債券です。そもそもクズ債券であるハイ・イールド債券の事を高利回り社債と表現する辺りが、素人を騙して買わせようという魂胆が見え隠れします

そもそもハイ・イールド債券に投資する段階でNGですが、構成されている債券がキング・オブ・クズ債券と呼びたくなるほど酷い構成です。デフォルト状態を示すCCC格付以下が30%近くも占めており、管理人も数多くのハイ・イールド債券型の投資信託を見てきましたが、ここまで酷い構成は初めてです。

格付け別の配分と、業種別配分


驚きを通り越し唖然とします。ハイイールド債券の中でも上物のクズを、ここまで組み入れる姿勢に脱帽です。このような商品を平気で売りまくる証券会社の担当者は、一体どのような気持ちなのでしょうか?

高利回り社債オープンのポートフォリオ特性値


なお、ポートフォリオ全体でも平均「B格付」と非常に悪い状況です。限りなく「CCC格付」に近い「B格付」ではと思っています。ここまでリスクを取りますから、債券の利回りは7.3%と高い水準です。

参考コラム腐った債券を良品に見せかけると投資家が食べる話



分配金利回りを向上させるために、身の丈に合わない分配が続いている


さて高利回り社債オープン、設立以降の基準価額と「分配金を再投資したと仮定した基準価額」との乖離が、とても大きくなっています。そもそも下記のようなチャートの投資信託は、決して購入してはいけません。保有していたら、即刻売却すべきです。なぜなら、身の丈に合わない分配を続けている可能性が高いからです。

高利回り社債オープン(毎月分配型)の基準価額のかい離状況


過去3年の分配金利回りは、8%を超える水準が続いています。2017年10月時点では10%と、異様に高いですね。前の項で、投資先から得られる最終利回りは7%程度だと分かっていますから(さらに経費が引かれると5%程度かな)、明らかに過剰な分配をしているようです。

高利回り社債オープン(毎月分配型)の分配金利回りの推移


そのうえ2013年から月60円の分配が続いてましたが、ついに減額がなされ始めました。基準価額が6,000円台になりましたし、基準価額の下落を少し緩やかにしたいのでしょうね。

高利回り社債オープン(毎月分配型)の分配金履歴


なお、分配原資の内訳をチェックしたところ、クズ債券の収入は5割程度しか占めていないですね。 想定通りの状況です。しかし、このような状況だとは知らずに、利回りだけで投資判断をする初心者の投資家が後を絶たないことは、とても残念です。

高利回り社債オープン(毎月分配型)の分配原資の内訳



参考指数に負けるダメファンド、インデックスファンドで全然OKだろ


クズ債券に投資したうえに、身の丈に合わない分配を続けるファンドなのですが、なぜかモーニングスターの優秀ファンド賞を受賞しています。しかし管理人には、優勝なファンドだとは、とても思えません。

参考2014年モーニングスター受賞ファンドは優秀なのか?
参考モーニングスターだけの評価で投資信託を買ってはならない

高利回り社債オープン(毎月分配型)はモーニングスターの優秀ファンド賞受賞


なぜなら、高利回り社債オープンは、参考指数の「BofA・メリルリンチ・USハイ・イールド・キャッシュ・ペイ・コンストレインド・インデックス(円換算ベース)」を下回る運用成績だからです。正直、アクティブ運用としてはどうなのかなと思います。ファンド賞を受賞できた理由が理解できないです。

高利回り社債オープン(毎月分配型)と参考指数との対比


運用成績だけでなく、コストにも問題ありです。リスクの高い債券が多数組み込まれているからでしょうか、信託報酬は約1.8%と非常に高コストです。ほとんど倒産しかけているような会社に資産の3割を貸し出した上に、金融機関には1.8%の献上金を差し出すなんて、頭がイカレテいるとしか思えません。

それでもリスク承知で高利回りハイイールド債券を購入したいならば、インデックス運用の投資信託を買っておけば良いのではないでしょうか。代替案としては、マークイット iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数に連動するi-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジなし)でしょうか。

ベンチマークは異なりますが、米ドル建ての高利回り社債市場の値動きを表すインデックスに連動しますし、なによりコストが0.9%ですから50%OFFです。運用成績を比較しても、似たようなものです。

高利回り社債オープン(毎月分配型)とインデックスファンドとのリターン比較


なお、本ページではハイイールド債券投信など買うべきではないというスタンスで記述していますが、ハイイールド債券の特徴をよく理解している投資家ならば別です。株と同様に値動きするタイミングを上手に取れば、利益につながる事もあると思います。

しかしながら高利回り社債オープン(毎月分配型)を買うようなダメ投資家にとっては、ハイイールド債券などは全く必要のない資産クラスと言えます。ご自身の投資スタイルをもう一度見直すべきでしょう。



高利回り社債オープン(毎月分配型)の概要

購入手数料上限3.24%(税込み)
信託報酬年率1.836%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日:平成16年11月12日)
運用:野村アセットマネジメント株式会社



高利回り社債オープン(毎月分配型)の購入先

高利回り社債オープンで分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。証券会社によって、手数料が異なります。

手数料1.08% SBI証券楽天証券
手数料2.16% イオン銀行


 


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