LM・アメリカ高配当株ファンド・・・猛烈な高コスト、酷い運用成績

(2018年3月21日更新)

まともな投資信託に見えるが、資産の一部をMLPなどに投資している点で見送り。分配金はかつて大幅に利回り操作をした事で、今でも分配金利回りが10%もある。見せかけの利回りに魅せられたカモ投資家が多数集結している状況。運用成績は酷いの一言であり、購入時の手数料と年間コストが腰を抜かすほど高いために、投資価値は皆無と言える。

LM・アメリカ高配当株ファンド

  • 過去から分配金利回りを「操作」している形跡がある
  • 今でも分配金利回りが10%超であり身の丈に合わない分配を継続
  • 米国株のインデックス投資信託に比べて著しく劣る成績でダメすぎる
  • 猛烈な高コストについても、最低の評価を下す要因の一つ


なお、LM・アメリカ高配当株ファンドは以下3コースから選んで投資ができます。投資の本質的な部分は同一ですので、まとめて本ページで解説します。

・LM・アメリカ高配当株ファンド(毎月分配型)
・LM・アメリカ高配当株ファンド(3カ月決算型)
・LM・アメリカ高配当株ファンド(年2回決算型)



 


LM・アメリカ高配当株ファンドの実態を書いてみると・・・


LM・アメリカ高配当株ファンドは、高配当の米国株式、MLP、不動産投資信託(REIT)に投資することで、インカムゲイン(配当収入)に加えてキャピタルゲインの両取りを狙う投資信託です。

安定的な分配を得るには、REITや高配当株に投資するのがベストです。当ファンド保有の米国株式やREITの配当利回りは4%近くありますから、それについてはとても良いのではないでしょうか。

LM・アメリカ高配当株ファンド


ただし、MLPに大切な資産の2割程度(以前、チェックした時は4割でした)を投資していることには、とても不安を感じます。MLPは価格の上昇スピードが異常なほど大きく、何かのキッカケで大暴落したときの下落幅も、とても大きいからです。

MLP指数の推移


MLPは、2014年頃に当ファンドを精査した時は、ちょうど価格が天井園でした。当時に比べ、MLPの資産は半分程度になっています。残念ながら、管理人の懸念が現実になりました。

洗練された投資家ならば、いざという時は損切りを素早く行えるのでしょうが、投資の初心者、ましてやLM・アメリカ高配当株ファンドのような投資信託を買ってしまうようなカモ投資家の場合は、塩漬け一直線です。凍死家になる事、間違い無しの危険な代物です。

参考コラム投資信託で高み掴みして凍死家への道を歩む形跡を確認


カモ投資家と表現しましたが、カモでなければMLPとは何かが分かります。もしも分からないとしたら、下記を読んでください。それでも分からなければ、投資してはいけません。投資をする資格は有りません。

参考コラムMLP投資はリスク大でメリット小


加えて、設立以降のチャートの値動きにも問題があると感じます。基準価額と「分配金再投資後の基準価額」との間に、大きな乖離があるからです。分配型の状況を見る限りでは、身の丈に合わない分配をしていそうだなとの直感です。この件について、もう少し精査してみましょう。

LM・アメリカ高配当株ファンドの毎月分配型、3ヶ月決算型、年2回決算型の基準価額の推移



LM・アメリカ高配当株ファンドの分配金と利回りの実態 (毎月分配型)


LM・アメリカ高配当株ファンド(毎月分配型)の分配状況をチェックします。前回見た時は、分配金を50円→70円→120円と段階的に大幅な増額していくタイミングでした。明らかに、分配金を増やして利回りを高く見せようとしていました。

LM・アメリカ高配当株ファンドの分配金の見通し


2015年初の時点で上記の通りコメントしていましたが、以下に記す通り、まさしくその10%の分配金利回りになっており、あまりにピッタリと数字が合ったので、思わず笑ってしまいました。実際にはそれよりももっと高い、15%近い分配金利回りがありました。

LM・アメリカ高配当株ファンドの分配金利回り


なお、現時点では過剰な分配を維持できなくなったのか、減額する方針に変わっているようです。しかし、次の項を見て頂くと分かる通り、これでもまだ過剰すぎる分配金なのです。

LM・アメリカ高配当株ファンドの分配金履歴



分配金の内訳や、損益の状況を見ると、決して楽観できない状態


このLM・アメリカ高配当株ファンドは、たしかに高配当利回り銘柄に投資をしているので、分配金利回りを10%くらいは叩き出せると思っている人がいるかもしれません。

LM・アメリカ高配当株ファンドのポートフォリオ


しかし、ポートフォリオの予想配当利回りは、5%に満たない水準です。普通に考えると5%でも十分に高いですが、これでも分配金利回りの10%には遠く及ばないのです。分配金利回りというのは「作られた数字だ」という事を、しっかりと認識してもらわないといけません。

LM・アメリカ高配当株ファンドの分配原資の内訳



シンプルに米国株へ投資するだけで、普通に報われる投資になる


そもそも、普通の投資家はLM・アメリカ高配当株ファンドなどに投資しないで、シンプルに米国株に投資すればよろしいかと思います。いや、素人だけではなくて、洗練された投資家ほど、こんな投資信託は買わないはずです。

例えば、米国のS&P500指数に連動するごく普通のインデックス運用の投資信託、iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンドと運用成績を比較してみましょう。

(下記、LM・アメリカ高配当株ファンドについては毎月分配型と表示がありますが、3ヶ月決算型も年2回決算型も、これと同じリターンになります。)

LM・アメリカ高配当株ファンドと米国株インデックスファンドとのリターン比較


直近3年の成績で、完全にインデックスファンドに負けてまいす。特に2017年などは、米国株式が非常に大きな上昇をしたのに、この投資信託はその波には全く乗る事ができないという、非常に情けない状態になっています。このようなアクティブファンドなど、決して買ってはなりません。

そもそも、アクティブ運用にもかかわらずベンチマークが存在しないため、この投資信託の成績を判断する基準がありません。運用が上手くいっているのか下手くそなのかを判定できない投資信託という点でも、典型的な、「買ってはいけない投資信託」と言えます。




LM・アメリカ高配当株ファンドの概要


購入手数料:上限3.78%(税込み)
信託報酬:年率1.9042%(税込み)
信託財産留保額:0.3%
償還日:平成34年7月30日(設定日・平成29年7月18日)
運用:大和住銀投信投資顧問株式会社


コストについて補足すると、この投資信託は信じられないような超高コストです。

販売手数料も信託報酬も、共に猛烈に高いです。このコストでロケットの如く、運用成績ですっ飛ぶほどの凄まじい好成績を残すのであれば文句など有りませんが、手数料ゼロ円で信託報酬もたった0.4%ほどのインデックス投資信託に大負けしているのですから、情けなくなります。



LM・アメリカ高配当株ファンドの購入先


LM・アメリカ高配当株ファンドを購入したい場合、下記の証券会社で取り扱っています。証券会社などの金融機関により、手数料が異なります。高いところで買えば、その分損しますね。千葉銀行などで買うのは、愚の骨頂です。

手数料2.16% SBI証券楽天証券
手数料3.78% SMBC日興証券、千葉銀行などの地方銀行


ほら、こんな感じで、地方銀行は店内にポスターを貼りつけて、カモ投資家を誘っているのですよ。。。。

地方銀行で売られている、LM・アメリカ高配当株ファンド(毎月分配型)


 


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