LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの口コミ評価

(2014/5~2015/5の成績を元に算出、2015年6月時点)

証券会社のランキングに出てくる訳ではないが、純資産2000億円の超人気のある毎月分配型投資信託。投資先の債券の信用度が非常に高く、それでいて10%を超える分配金利回りの為に一般的かつ保守的個人投資家の人気を集めているのか。アクティブ運用であるが平凡な成績でコストも高く、加えて過剰分配も実施しているために投資価値は無いと判断できる。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約7%に対して、現時点の分配金利回りは13%
  • チャートのみで判断しても、分配金は不健全な状態
  • 分配金の内訳を精査すると、かなりの過剰分配が行われている点に注意

 


以前から超人気、まあ典型的な毎月分配型投資信託の王道商品

この投資信託、以前から大人気な状態が続いているんですね。管理人も初めて知りました。で、今見ると、こんなファンドがどうして人気なんだ?と思ってしまうのですが、ジーッと眺めていると、これぞ「ザ・毎月分配型投資信託!」と言う商品なのです。

最近はハイイールド債券通貨選択型投信優先証券に投資するものや、バンクローンやらMLPやら、もう無知な個人投資家はやられたい放題なんですけれども、LM・オーストラリア毎月分配型ファンドは古き良き時代の毎月分配型投信なのです。すなわち、

・適度に心地よい投資先
分配金利回りも10%程度と優しい感じ
基準価額は1万円前後でドキドキしないし高くもならない



今見ると、こういう牧歌的というか、金融機関には当時はまだ若干の良識と言うものがあったんだなあと言う投資信託であり、それが今でも人気があるという事ですね。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンド



投資先には、特に問題は無し

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの投資対象は、豪ドル建の公社債(国債、州政府債、国際機関債、社債、モーゲージ証券)です。債券の格付は信用度の高いもので構成されており、安心感はありますね。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドのセクター別構成比率と格付け別構成比率


運用の目標として、参考指数を「ブルームバーグオーストラリア債券(総合)インデックス(為替ヘッジなし、円換算ベース)」に設定しているアクティブファンドですが、運用報告書にも比較したチャートが掲載されておらず、運用の腕前が分からず投資判断が出来ない点は、非常に残念です。

過去の経験から、このようなファンドの運用成績は大したことがありません。これについてはコラム、ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞをご覧ください。



投資先からの配当収入は、たったの3%であるという点

分配金の利回りを調べてみると、過去3年ほど、10%の利回りを超えています。気持ちよいですよね~、10%の利回りって。これが実質利回りだったら、管理人もこの投資信託を全財産を投じて購入しているところです。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの分配金利回りの推移


しかし、あなたが考えているように世の中が上手くいくはずもなく、冷静に資料を読み込むと投資先の債券の利回りは、たったの3%以下なのです。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの投資先債券の最終利回り


明らかに、10%を超える分配金利回りを維持できない状況にある訳です。分配金の内訳を確認してみると、下記のように過剰分配が行われています。当然ですよね。分配金の利回りを少しばかり操作すると、簡単に人気商品化してしまうのが金融業界の常識なのでしょう。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの分配原資の内訳


念のために書き添えておきますと、過去1年間の運用成績7%に対して分配金利回りが13%と非常に多額な資金を分配した為に、基準価額が下落しています。

ただし基準価額のチャートを見ても、下落原因が相場の悪化なのか、過剰な分配金であるのか判断自体は出来ないですよね。相場の先行きなど分からない上に、投資信託の仕組み自体が物事を複雑にしてしまう問題が、つねに毎月分配型投資信託にはあるのです。

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの基準価額・純資産の推移k



LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの概要

購入手数料:上限2.7%(税込み)
信託報酬:年率1.35%(税込み)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 平成15年6月30日)
運用:レッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社



他に、オーストラリア債券に投資できる良質ファンドが無いか?

それにしてもLM・オーストラリア毎月分配型ファンド、上記のようにコストがかかるのに、運用成績が良いのか悪いのかわからないし、過剰分配しているファンドだし、他に何かマトモなものないのかなと思って、低コストのインデックスファンドをチェックしてみました。

すると、ベンチマークが「UBSオーストラリア債券(総合)インデックス」と異なる点はあるものの、試しに比較してみたのがi-mizuho オーストラリア債券インデックス(手数料無料、信託報酬0.616%)です。




なんだ~~、ほとんど同じような値動きじゃないか!」との感想を抱きますね。という事は、初年度コストが6倍もして、2年目以降も2倍もかかるLM・オーストラリア毎月分配型ファンドなどは、はっきり言って用無しなのです。

あなた、スーパーで同じ出来栄えで同じ価格のタマゴを買うのに、一方が6個入りでもう一方が1個入りだったら、どちらを買いますか?

投資信託選びも、タマゴ選びとまったく同じです。タマゴ買うときに、スーパーの店員がタマゴの内部成分の優位性など説明しませんよね。あなた自身が本ページでご覧いただいたように、ごく簡単な項目を比べるだけで、一発でマトモかどうか判断できてしまうんですよ。

i-mizuho オーストラリア債券インデックスはみずほ銀行のインターネット専用商品ですが、これを購入して、資金が必要になった時点で好きな金額を解約すれば、わざわざ毎月分配のような非合理的な事をしなくても、十分事足りてしまうのです。



LM・オーストラリア毎月分配型ファンドの購入先

LM・オーストラリア毎月分配型ファンドで分配金を得たい場合、金融機関によって大きくコストが異なります。下記以外は、上限の2.7%取られます。どうしてもと言う人は、せめて手数料0円プログラムのある、フィデリティ証券が良いでしょう。

手数料2.16%SBI証券楽天証券マネックス証券フィデリティ証券


 

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