MHAM豪ドル債券ファンドの評価はこれ

(2017年12月時点)

金利の高いイメージの豪ドル債券で、イカサマレベルで分配金利回りが高いために、全盛期には2000億円近い資金が集まった超人気の投資信託。しかし身の丈に合わない過剰分配の修正で資金が流出、現在では700億円程度の規模にまで縮小した。さらに、ベンチマークにあり得ないほどの敗北を喫している恥さらし的な投信。高いコストを要求する資格は全く無い。

MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)

  • 投資先債券の収益利回り約2%に対して、現時点までの分配金利回りは9%
  • 分配内訳をチェックすると、予想通り債券収入は分配金の5割しか占めていない事実
  • 分配金を減額したにも関わらず、激しい過剰分配なので今後も基準価額が下がる
  • 運用目標たるベンチマークにも長期的に大負けしている


 


まず、運用目標のベンチマークに対して大負けしている時点で投資価値なし


MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の主要な投資対象は、豪ドル建てのオーストラリア国債、州政府債、事業債です。投資適格格付で最高ランクの債券を保有する方針ですから、投資先の安全性という視点では不安を感じないかと思います。

オーストラリアの格付け


さて、当ファンドはアクティブ運用であり、ベンチマークは「ブルームバーグオーストラリア債券(総合)インデックス(為替ノーヘッジ・円換算ベース)」を採用しています。

しかし残念な事に、ベンチマークに対して歴史的な大敗を続けています。設定来から39%も負けている驚きの状況です。前回チェックした時よりも6%も負け越しており、今後も期待できないと感じます。


MHAM豪ドル債券ファンドの基準価額とベンチマークとの差異


このような状況にも関わらず、2013年頃には2000億円近い資金を集めていた人気のファンドでした。しかし現在は700億円台の水準にまで、資金が流出しています。実はMHAM豪ドル債券ファンドは、典型的に買ってはいけないファンドなのです。

なぜダメなファンドなのかと言うと、基準価額と「分配金再投資基準価額」の乖離がとても大きいからです。そしてこのような値動きのファンドは、身の丈に合わない分配金を出している事がほとんどです。



MHAM豪ドル債券ファンドの分配金利回りの状況


では、MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の分配金が、まともなのかをチェックしてみましょうか。これまで毎月60円と安定していた分配金が、月35円に減額されています。

いよいよ基準価額の下落があまりに酷すぎるから減額したのかもしれませんが、そもそもこの分配水準が本当に妥当かどうか、詳細に資料を読み込む必要があります。

MHAM豪ドル債券ファンドの分配金履歴


過去3年の分配金利回りをチェックすると、9%程度になっていますね。毎月分配型投資信託には20%を超える異常な利回りのものも多いので、それに比べて低そうに見えますが、この水準でも実は十分に高い値です。

MHAM豪ドル債券ファンドの分配金利回りの推移


なぜなら信頼性の高い債券に投資しているため、投資先から得られる収益が小さくなるからです。当ファンドの平均格付はAAですから、上から2番目に信頼性の高い債券格付になります。

そのため、債券から得られる収益は年利で2.7%程度。ファンドの運用コスト分だけさらに収益が減るので、投資家の手元では、利回り2%を切る水準になるのではないでしょうか。


MHAM豪ドル債券ファンドのポートフォリオ


つまり、9%近い分配金利回りを維持出来る訳はないのです。と言うことで、分配金の内訳は下記のように、当期の収益(債券収入)は5割程度しか占めていない状況です。減額したのに、まだまだ不足しています。高い分配金利回りはマヤカシである事が、よく分かります。

MHAM豪ドル債券ファンドの分配原資の内訳


下記の資料でも、分配金の支払いを債券利金収入で全くカバーできていない事が示されています。ついでに言うと、信託報酬も高いですね。下記のように債券収入の30%程度は信託報酬で消えてなくなります。これでは何でリスクを背負ってまで投資をしているか分からなくなります。


MHAM豪ドル債券ファンドの基準価額の分解要因



インデックスファンドで、十分ですよね


まとめますと、一言で終わります。買うに値せずです。もしもどうしてもオーストラリアの債券に投資したいのであれば、同じベンチマークの低コストのインデックスファンド、i-mizuho オーストラリア債券インデックスを買っておけば良いですね。

また、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを使えば、MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)のようにタコ足分配にせずに、i-mizuho オーストラリア債券インデックスを自作の毎月分配型投資信託にすることが可能です。

下記は、3年で見た時の両者の成績の差です。市場平均に連動するi-mizuhoオーストラリア債券インデックスとの差異が無いという事は、MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の運用成績が完全にインデックスファンドと一緒になっているという事を意味します。

アクティブ運用の投資信託は、インデックスファンドを凌駕してもらわないと困りますし、同じならば投資価値はないという事がよく分かると思います。

MHAM豪ドル債券ファンドとインデックスファンドとのリターン比較



MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の概要


購入手数料:上限2.7%(税込み)
信託報酬:年率1.35%(税込み)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(設定日・2003年2月7日)
運用:みずほ投信投資顧問株式会社



MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)の購入先


MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)で分配金を得たい場合、下記の証券会社で購入が可能です。証券会社によって、手数料が異なります。

手数料無料 SBI証券楽天証券フィデリティ証券、ジャパンネット銀行ほか


 


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