三菱UFJ外国債券オープンはあらゆる点で全くダメな投資信託だ

(2018年5月時点)

信頼性の高い債券を中心に投資して安心できる点は評価したい。過去に分配金利回りを操作して庶民に人気が出てピーク時には6000億円もの資産を有していた。しかしながらそれが今や純資産700億円に急減しており、いったい何だったんだと首をかしげたくなるような投資信託だ。

三菱UFJ外国債券オープン(毎月分配型)


  • 分配金利回りは3%台だが、それでもまだタコ足分配
  • 長期的なパフォーマンスが、あり得ないくらいに悪い
  • インデックスファンドにしては非常に高コスト


 


三菱UFJ外国債券オープンの3つのコースを、本ページで解説します


三菱UFJ外国債券オープンは、日本を除く世界の投資適格債券で運用する投資信託です。資産運用の世界では、株・現金・不動産に資産を分ける財産3分法がとても有名です。したがって、現金のかわりに安全性のとても高い債券を利用するのは、特に問題ありません。

さて、三菱UFJ外国債券オープンには以下の3つのコースがあります。運用方針などの基本的な箇所は同一ですから、本ページを参考にして頂ければと考えます。それぞれは、必要に応じて個別に解説させて頂きます。

・三菱UFJ 外国債券オープン(毎月分配型)
・三菱UFJ 外国債券オープン
・三菱UFJ 外国債券オープン(確定拠出年金)




投資先は、信用度の高い世界の国債で高評価


三菱UFJ外国債券オープンは、世界の主要国のソブリン債券に投資します。それぞれの国の政府や政府関係機関が発行・保証する債券ですから、安全性は抜群に高いです。本投資信託1本で、北米、欧州、アジア、中南米と、世界の国債に万遍なく投資できるのは、とても魅力がありますね。

また、投資先には日本が組み込まれていない点も特徴です。ただ、日本で生活する上では円を保有する人がほとんどだと思いますから、無理に日本の債券を入れる必要は特段無いと思います。

三菱UFJ外国債券オープンの投資対象国


さて、三菱UFJ外国債券オープンで特に注目すべきは、投資先の格付け構成でしょうか。保有する約8割の債券は最高水準のトリプルA格付で構成されています。個人投資家に人気のあるハイ・イールド債券のようなクズ債券の集合体で占められた投資信託と比べると、至極まっとうな投資先と言えます。

三菱UFJ外国債券オープンのポートフォリオ


ところで、このような安全な投資先の債券の利回りは、当然ながら低くなります。最新の月次レポートを見れば、投資先の利回りをチェックすることができます。月次レポートくらいは、事前に見るべきですね。

そして、三菱UFJ外国債券オープンのポートフォリオの債券の利回りは1.63%程度と出ています。リスクが低ければ、リターンも低くなりますので、妥当な水準です。

三菱UFJ外国債券オープンの最終利回り


三菱UFJ外国債券オープンの各コース(毎月分配型、年1回型、確定拠出年金専用ファンド)は、共に投資先が共通ですので、いずれを選んでも上記のような投資利回りとなります。

ポートフォリオに問題が無いので、ここからは三菱UFJ外国債券オープンを購入して本当に良いのか、分配金利回り、運用成績、信託報酬の3つの視点からチェックしてみようと思います。



三菱UFJ外国債券オープンが抱えている3つの問題


その1:毎月分配型の分配金利回りに問題があるようだ


三菱UFJ外国債券オープンの3つのコースの中で、毎月分配型は断トツで人気となっています。その分配金に、とても問題を感じています。なぜなら、設立時に25円だった分配金が、25円→30円→35円→37円→40円→42円→47円と上昇して、その後はしばらくは47円の分配金を出し続けていたからです。

この当時は6%の分配金利回りでしたので、投資先の利回りに比べて高すぎました。下記コラムにも書いていますが、分配金を徐々に増加させた過去がある時点で、十分に怪しい毎月分配型投資信託だという予感がします。

参考野村證券の投資信託が詐欺まがい


なお最近では、減額方針に切り替えており、分配金の利回りが低下しています。ただし、この3%台の分配金利回りでも高いと思います。投資先債券の利回りが、1%台だからです。

三菱UFJ外国債券オープンの分配金利回り


念のため、運用報告書に記載の分配原資の内訳をチェックすると、案の定、当期の収益(債券からの安定収益)で補え切れていません。当期の収益でカバーできる割合は、過去6か月の平均で6割程度となります。では残りの4割がどこから出るのかというと、私たちの投資原資からも相当出していると考えられる訳です。

三菱UFJ外国債券オープン毎月分配型の分配原資の内訳


分配金利回りを高めると、個人投資家に注目されて人気が高まります。となると、逆に分配金利回りを下げているということは、金融機関としては「役目を終えた投資信託」だと認識しているのではないでしょうか。

その証拠として、2008年頃は6000億円程度の資産を運用したものが凄い勢いで資金が流出し、現在では700億円台にまで減少しています。恐らくですが、営業マンに回転売買を勧められて、次なるカモ商品を購入させられた可能がとても高いですね。



その2:インデックスファンドとしての運用成績が悪すぎる


三菱UFJ外国債券オープンは、数多くのボッタクリの高コストアクティファンドと異なり、インデックス運用です。ベンチマークは、日本を除く先進国の国債の指標であるFTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)です。しかし、設定来から徐々にベンチマークとの乖離が大きくなり続けており、大問題です。

現時点でベンチマークとの乖離率が45%もあり、インデックス運用としては失格と言える程の残念な状況です。こんな出来の悪いインデックスファンドは、初めて見ました。

三菱UFJ外国債券オープン1年決算型の基準価額の推移とベンチマークとのリターン比較


インデックス運用に失敗しているのであれば、まともなインデックスファンドに乗り換えなければなりません。たとえば、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドが候補となり、三菱UFJ外国債券オープンの各コースと比較した結果をご覧ください。

三菱UFJ外国債券オープンと低コストのインデックスファンドとのリターン比較


とりわけ、三菱UFJ外国債券オープンを確定拠出年金口座で積み立てている人は、被害甚大です。確定拠出年金は20年30年と、定年を迎えるまで長期で運用する訳ですから、マトモなインデックスファンドに比べて直近3年で2%もリターンが劣るとなると、30年の累積で20%ものマイナスが発生する事になります。

こんなバカな話しはありませんから、確定拠出年金でこの投資信託を買っている人は、直ちにスイッチングして積み立て先の投資信託の変更をして下さい。

よく分からなければ、当サイト管理人まで質問コーナーを通じて聞いて頂ければ、マトモな投信選びのアドバイスができると思います。



その3:インデックスファンドにしては、あまりにもコストが高すぎる


最後にコストについてです。先ほど図で示したニッセイのインデックスファンドは、信託報酬が0.17%です。それに対して三菱UFJ外国債券オープンは1.0%にもなり、その差は0.83%にもなります。

実は先ほど、両者に3年で2%の差がある事を書いていますが、信託報酬の差で2.49%にもなり、三菱UFJ外国債券オープンのリターンが悪すぎるのは、ほとんどがコストで説明がついてしまいます。

更に、三菱UFJ外国債券オープンは買い付け時に1%もの手数料が余計にかかります。となると、両者は更に非常に大きく差が付くことになり、コストの問題だけで絶対確実に運用成績がダメな状態になることが決定的です。全く投資に値しないことが分かります。

(確定拠出年金では購入手数料はかかりません。ただし今説明した通り、信託報酬の差だけで非常に大きなリターン差が付きますので、投資するに値しないと言えます。)



三菱UFJ外国債券オープンの概要


購入手数料上限1.0%(税抜き)
信託報酬年率1.0%(税抜き)
信託財産留保額:0.3%
決算日:毎月分配型以外は毎年8月10日
償還日:無期限(設定日・2002年8月29日)
運用:三菱UFJ国際投信株式会社


繰り返すようですが、インデックスファンドで上記のようなコスト体系はあり得ません。ネット証券ではSBI証券楽天証券で購入できますが、それでも普通に購入手数料が1%かかりますので、話しになりません。その他、三菱UFJモルガンスタンレー証券や、地方銀行で取り扱いがあります。


 



みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方