三井住友・バリュー株式年金ファンド・・・特に利用する意味は無し

(2018年5月時点)

バリュー株に投資してTOPIXよりも高いリターンを出す使命があるものの、平凡なインデックスファンドに長期的に負けているような平凡以下の運用成績であり、コストが高いのを正当化できていない。確定拠出年金ではとにかくアクティブファンドは遠ざけて、インデックスファンドを選ぶ方が良いだろう。

三井住友・バリュー株式年金ファンド


  • インデックスファンドを下回る成績で、投資価値は無い
  • コストがかなり高く、これを一生涯積み立てるのは金の無駄


 


長期でインデックスファンド以下の成績であり、投資するに値しない


確定拠出年金の制度を使って自分で自分の年金を準備する時代となり、困ってる人も多いと思います。できるだけ将来の年金を増やしたいと思うのに、自分がやっている「投資」がきちんとリターンをもたらしてくれるのか、誰にも分からないわけですから。

これから三井住友・バリュー株式年金ファンドを保有する人、あるいは保有を検討する人も、今後の好成績を期待しているはずです。三井住友・バリュー株式年金ファンドに投資する価値があるのか、個人投資家の皆さんが気になるだろう点に注目してみます。

まず、三井住友・バリュー株式年金ファンドは、国内株式を投資対象とするアクティブ型の投資信託です。ベンチマークは、TOPIX(配当込み)となります。ベンチマークを凌駕する運用成績を目指していますので、ベンチマークより運用成績が良いのかをチェックすれば、この投資信託の価値がすぐに分かります。

下記の、過去5年間の成績比較チャートを見た感じだと、三井住友・バリュー株式年金ファンドの運用成績はベンチマークよりも良いです。これだけ見ると、一定の成果を出しているように見えます。

三井住友・バリュー株式年金ファンドの直近5年間のベンチマークとの成績対比


しかし、17年間の運用のうち、直近の5年間だけ見て信用してしまうようではダメです。だいたい、運用報告書を見ても、設定来のリターンのチェックができないのは大問題です。投資家が必要な情報を掲載していない投資信託には、何か問題があることが多いのです。

「これは怪しいな」と匂いましたので、長期運用ができているインデックスファンドと、リターンの比較をしてみる事にしました。その結果が、次の通りです。

三井住友・バリュー株式年金ファンドとインデックスファンドとのリターン比較


これを見ると、3年~5年間で見た場合は、市場の平均値をなぞるインデックスファンドよりは成績が良いものの、より長期の10年ではインデックスファンドに負けてしまっています。

これにより、今、多少成績が良くても、長期では市場の平均値以下の成績しか出せていないアクティブ投資信託であると断定できます。このような投資信託は買うに値しない事が分かります。



超過リターンを期待するならば、小型株効果のあるものに投資しても良い


三井住友・バリュー株式年金ファンドの銘柄選定は、分析を主体としたリサーチ重視の運用を行っています。割安だと思われる銘柄を選ぶ方針で、バリュー投資と呼ばれる基本的な手法ですが、どのような銘柄を保有しているのが肝でしょうね。

三井住友・バリュー株式年金ファンドの、組入上位10銘柄をご覧ください。これを見た感じでは、知名度の高い有名大企業が並んでおり、正直、特徴のあるポートフォリオには見えません。このような「インデックスファンドと選定銘柄が被るアクティブファンド」に、高い運用成績は望めません。

三井住友・バリュー株式年金ファンドの組み入れ上位銘柄


本来、日本市場の平均を表すTOPIXを凌駕する成績を目指すならば、成長の止まった大企業でなくて、成長が期待できる中小型の株を中心にする必要があります。投資の世界では小型株効果と呼ばれており、TOPIXより成績が良くなることが期待されている手法です。

たとえば、この小型株効果を取り入れた、以下のアクティブ型投資信託を追加で比較してみました。いずれの信託報酬も1%強と高コストとなっていますが、運用成績はとても良いです。

日本中小型成長株アクティブ・ファンド(愛称:ニッポンの翼)(信託報酬1.74%)
小型株ファンド(愛称:グローイング・アップ)(信託報酬1.7%)

三井住友・バリュー株式年金ファンドと小型株とのリターン比較


直近3年の運用成績の比較となりますが、小型株を対象としたアクティブ型の投資信託のパフォーマンスの凄さが際立っています。 もしもアクティブ型の投資信託に資金を託するのであれば、上記のような投資信託を採用しても良いでしょう。

ただし、小型株効果のある投資信託は、相場の調子が良い場合は上記のようなチャートになりますが、相場が逆回転したら大型株以上に猛烈に価格が下がります。

従って、リスク許容度の低い人は保有するだけで心臓がバクバクしますので、無理して小型株投資信託などを買う必要はありません。また、投資するにしても、資金を全て突っ込むのは大問題ですから、投資資金のごく一部を回して、ポートフォリオ全体のリターンの向上を目指す程度で良いかと思います。

また、三井住友・バリュー株式年金ファンドは確定拠出年金専用ファンドですし、確定拠出年金口座にはこのようなアクティブ型の投資信託は用意されていないかもしれません。あえてアクティブファンドなど選ばずとも、無難にTOPIXに連動するインデックスファンドを保有する方針でも良いと考えます。



三井住友・バリュー株式年金ファンドの概要やコスト情報


購入手数料:なし(確定拠出年金口座は管理運営コストが別途かかります)
信託報酬年率1.3%(税抜き)
信託財産留保額:なし
決算:年1回(2月20日)
償還日:無期限(2000年8月22日設定)
運用:三井住友アセットマネジメント株式会社


 


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