みずほUSハイイールドオープンBコース(為替ヘッジなし)の評判

(2015/11~2016/11の成績を元に算出、2016年11月時点)

みずほUSハイイールドオープン Bコース(為替ヘッジなし)は、みずほ銀行で売れ筋の人気商品。最盛期には2000億円超の資金が集まっていたが、猛烈な過剰分配の影響もあり記事執筆時点で897億円まで減少。そもそも投資先がクズ債券のハイ・イールド債券であり、しかもベンチマークにも大敗している超高コストファンドなので、投資価値は全く無いと言える。

みずほUSハイイールドオープン

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約▲1.9%に対して、現時点の分配金利回りは21%
  • 価格上昇を含めたチャートで判断すると、分配金は不健全な状態である事が分かる
  • 受け取っている分配金の7割程度は自分自身の投資原資である可能性が高く、尋常でない過剰分配の影響で基準価額も下落を続けている

 


まず最初に、ハイイールド債券はご存知ですよね?

本ファンドは、「みずほUSハイイールドオープン」という名称です。ファンド名にハイイールドと書いてありますから、当然、ハイ・イールド債券に投資をする投資信託だと分かります。

が、名前をどこかで聞いたことがあるな、程度の認識で投資をしているのではないでしょうか? 本来ハイイールド債券なんて、個人投資家が手を出すようなものではありません。ましてや「何となく聞いたことがある」レベルの投資家には、完全に不要です。

ハイイールド債券は、別名を投資不適格債券と言います。投資不適格なものに手を出してまで、あなたは強欲に儲けたいのでしょうか? こういった類のものに手を出す人は、金の亡者です。

ハイイールド債券の格付け


しかも財務力が極めて弱くて、その一部が債務不履行する可能性が高いCCC格付以下の債券が2割近くも入っています。キングオブクズ債券と命名しましょう。こんな商品をみずほ銀行が売る訳ですから、世も末です。



運用目標を全く達成できていない酷い運用成績

仮にあなたがハイイールド債券をよく知っているとしたら、百歩譲って本ファンドへの投資する資格はあると言っても良いかもしれません。

しかし、資格は有ったとしても、実際に投資をするかどうかは別問題です。なぜなら、ハイイールド債券並みの「クズ度」満載の投資信託だったとしたら、お金の無駄遣いになりますから。

なぜこんなことを言い出したのかというと、実はみずほUSハイイールドオープンはその「クズ度」が非常に高いからです。この項で説明したのは、運用目標を達成しているか否か、です。

投資信託にとっての運用目標は、ベンチマークや参考指数と言われる数字です。これは市場の平均値であり、これを上回ると成績が良い、下回ると悪い、という判断になります。

みずほUSハイイールドオープンのベンチマークを中長期的に上回るリターンを目指すアクティブ運用なので、ベンチマークを下回っていたら運用失格です。では一体、この投資信託はどんな結果になっているかというと・・・・。

みずほUSハイイールドオープンの基準価額とベンチマークの推移


なんと設立来のパフォーマンスはベンチマークに対して、マイナス30%以上の大敗です。こんな負け運用をするクズのような投資信託には、決してお金を投じてはなりません。こういうデータ、販売先のみずほ銀行はきちんと説明しているのでしょうか?

みずほUSハイイールドオープンの基準価額とベンチマークの対比



受け取る分配金の多くが、単なる元本の取り崩し

以上のように、運用成績もプロとはとても思えない状況にも関わらず、分配金は多額に出続けているのも非常に不思議です。記事執筆時点で、20%の分配金利回りを実現しています。

しかしながら運用報告書をよく見ると、投資対象のハイイールド債券から得られる利回りは、6%程度です。残りの利回り14%に相当する分配金は、どこから捻出しているのでしょうか?

みずほUSハイイールドオープンの投資先債券の平均利回り


その答えを知るためには、基準価額の変動要因を調べてみるのも一つの手です。月次報告書に掲載されている基準価額の変動要因を見る限りでは、100円の分配金(赤枠)に対して、債券収入(青枠)はたったの29円。ざっくり7割は、私たちの投資原資を取り崩しながら、提供しているという事です。

みずほUSハイイールドオープンの基準価額の変動要因


「為替レートの部分で200円も儲かっているからいいじゃん」などと考えてはなりませんよ。なぜなら為替レートが上がるか下がるかは完全に五分五分の世界で、為替はギャンブルと同じなのですから。

そのような期待リターンがゼロの世界から金をひねり出す、まさしくギャンブルからの収益ではなくて、債券の金利収入のような、「投資」部分からの安定的な収益をしっかりと見ないといけません。

過去1年間の推移を見ても、やはり債券からの利金収入は平均して3割程度です。という事は、猛烈な勢いで資金の取り崩しが行われている可能性が高いという事に肝に銘じて下さい。

みずほUSハイイールドオープンの基準価額の変動要因の推移


直近1年間は、分配金を一切出さずに全て再投資をしていたと仮定した基準価額は、ほぼ横ばいの推移となりました。このような相場の時に実施には20%以上の非現実的な分配金利回りで回していたので、実際の基準価額は猛烈な勢いで下落した結果になっています。

みずほUSハイイールドオープンの基準価額の推移


あ、ちなみに言っておきますが、基準価額は株価と違って、「下がるとお得」というものではありませんからね。このチャートはお得に下がったのではなくて、無茶苦茶な分配をしたせいで「人為的」に下がったものですから、お得でもなんでもなく、「出涸らし」だと考えて下さい。お茶の出涸らしはいくら安い値段でもお得ではないですからね、それと同じです。

みずほUSハイイールドオープンの分配金利回りの推移


あらためてモーニングスターのサイト内でみずほUSハイイールドオープンの分配金利回りを見ると、本当にあり得ない数字になっていますね。

「凄い利回りでお得ですよね」などと説明を受けるかもしれませんが、こんな数字は誤魔化し以外の何ものでもないですし、そもそもみずほUSハイイールドオープンなどを買おうとしているダメな投資家の元には、絶対に、一切のお得情報などやってきませんから、安心してください。



みずほUSハイイールドオープン Bコース(為替ヘッジなし)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.512%(税込み)
信託財産留保額:なし
償還日:無期限(2004年6月30日)
運用:三井住友アセットマネジメント株式会社


中身が酷い投資信託にも変わらず、信託報酬が税込みで1.5%強も取られるとは、呆れてしまいますね。投資信託は0.5%以下くらいのコストのものを買う癖をつけて下さい。そうすればボッタクリ投資信託からほとんどのケースで逃れられますので。



みずほUSハイイールドオープン Bコース(為替ヘッジなし)の購入先

みずほUSハイイールドオープン Bコース(為替ヘッジなし)をどうしても買いたいのであれば、下記の金融機関から購入できます。せめて手数料が無料のところから買いましょう。

手数料無料SBI証券楽天証券マネックス証券SMBC日興証券
手数料2.7%カブドットコム証券
手数料3.24%:みずほ銀行

 


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