明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンドの評価



設立時点から人気が高かく現時点で1000億円近い資金が集まっている超人気ファンド。中身を見てみると投機的な取引でインカムゲインを嵩上げして(実際は全てを吹き飛ばすキャピタルロスが発生する可能性は大)、非常に高い分配金を出し続けている、問題が多すぎる商品。
 (2015年5月時点)

●中身も大切だが、コストには本当にシビアに考える癖をつけるべき


 

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)は、結局のところ高コスト低リターンと言える

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)は、米国の不動産投資信託(REIT)に投資しているのが表の顔です。

しかし無理矢理にインカム収益を積み上げる為に、米国REITと米ドル通貨のコール・オプションを売却するという、投機的な取引にも手を出す「裏の顔」も持っている、問題の多い毎月分配型投資信託です。

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)


当サイトでは、オプション取引を利用したインカムゲインの底上げには、かなり懐疑的に見ています。結局、ギャンブル的な取引ですから、インカムゲインを超える売買損失が生じている事が多そうなのです。(過去の運用成績が、どのファンドも悪いため)

⇒参考コラム:人気の投資信託でも運用成績はヘボい実例集

下記は、2015年3月のみの価格変動要因です。注目点は、オプション取引におけるインカムゲイン(オプションプレミアム)よりも、キャピタルロス(オプション評価損益)が大きくなっている・でしょう。

表面的にはインカムゲインを獲得しているように見えても、裏では損失が拡大しているという事ですね。

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)の基準価額変化の要因分析


その上、当ファンドにはベンチマークや参考指数が存在しないために、基本的な資産運用の腕前すら期待できない状況です。目標を設定しないファンドに、期待できる訳ないですから。

⇒参考コラム:ベンチマークや参考指数が無い投資信託はロクデモナイぞ


真の姿を考えると、まったく投資価値が無いのですが、一般投資家には非常に人気です。そもそも設立時点の段階で323億円も集めた上に、2015年4月末時点の純資産総額は903億円と急速に資金を集めています。オプション取引を加えた事により、表面上の配当利回りは合計約18%ですからね。

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)の分配金がどこから来ているのかの根拠


実際に、毎月140円の分配金を出し続けていますから、基準価額9400円を維持すると、分配金利回りは約18%にも達します。やはり高い分配金利回りは庶民の方の支持を集めますね。

分配原資の内訳を見ると、オプション取引の底上げ効果によって、かなり安定収益でカバーできているように見えてしまう点も、大問題ですよ。

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)の分配原資の内訳


ま、冷静な頭で考えて欲しいのですが、18%もの分配金利回りが本当に実現できるのか、という点ですよね。もしもそんなことが継続できるであれば、こんなオイシイ話はない訳で、日本中の洗練された投資家はこの投資信託に殺到することになりますね。

参考までに、米国を中心に(約7割が米国への投資)、先進各国のREITに投資する、超低コストインデックスファンド、野村インデックスファンド外国REITと、基準価額の比較をしてみましょうか? ほれ、この通り。

明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)とインデックスファンドとの基準価額の比較
(明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)が運用目標を設定していないので、少々むりやり比較しています)


先進国のREIT市場の平均値を、必ずなぞって運用成績が決まるインデックスファンドよりも、相当にヘボい成績で推移していることが分かりますね。

つまりあなたが、「わーい!分配金利回り18%だ~~!」と喜んでいるのでしょうが、最初から妙な投資信託に手を出さないで、シンプルに投資の王道を歩んでいれば、はるかに運用成績がより向上するであろうことを、示唆しているのです。

インデックスファンドをSBI証券で購入して、投資信託・定期売却サービスを使って毎月一定額を取り崩せば、今よりはるかに低コストで、毎月分配が実現できてしまいます。

数年後、明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンドがどうなっているのか、実に楽しみです。あなたが無傷でいられるかどうか。少なくとも、下記に示すような高額のコストは、確実に搾り取られていきます。

⇒2016年8月追記:高齢者に多額の投資信託を売りつける三菱UFJモルガンスタンレー証券



明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンドの概要

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.8274%(税込み)
信託財産留保額:0.3%

分配金の取扱:年12回
償還日:2019年5月1日(設定日 平成2014年5月30日)
運用:明治安田アセットマネジメント株式会社

5年間という、投資信託にしては異様に短い期間設定が、投資信託の真の性格を予測させます。すなわち、投資家に回転売買してもらう事によって、3%も確実に取れる、手数料稼ぎをしたいわけですよ、金融機関は。



明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンドの購入先

それでも明治安田米国リート・インカム・プレミアム・ファンド(愛称:スリーピース)が欲しい奇特な人は、今すぐ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券にお電話を!


 

この投資信託のお問い合わせや口コミ投稿などは、こちらからお寄せ下さい

みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方