日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)はキチガイ投資信託

(2015/1~2016/1の成績を元に算出、1月21日)

月300円の分配金に惑わされた多くのカモ投資家の資金が集まり、2314億円もの巨大な投資信託へ成長した。デリバティブ取引を駆使して表面的な収益を確保しているが、運用成績を見るとインデックスに惨敗しておりキナ臭い事を裏でやっている事は間違いない。分配金利回りも驚きの70%近くまで上昇しており、資金を投じている投資家は疑問に思わないのか本当に不思議である。超絶に高コストなファンドであるので今すぐに切るべきである。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲14%に対して、現時点の分配金利回りは69%
  • 分配金利回りを見るだけで、キチガイだと分かる投資信託
  • 分配金はインカムゲインでかなり補えて見えるように見える
  • なのに基準価額の大幅下落は、内部の売買損失が巨大なことを示唆している


 



クレイジーとしか言えない、分配金利回りの設定

まず、この投資信託がキチガイであることの証明のような数字から示しましょう。日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の分配金は、管理人も驚愕の300円

日本株アルファカルテット


証券会社のHPを見ると、「300円の高分配を実現!」などと宣伝されていますが、投資家の投資原資を取り崩して分配すれば如何様にも分配可能です。(現在は若干減額しているが、それでも異様に高すぎる数字である事は変わりないです)

分配金利回りも、管理人は今だかつて見たことのない数字、分配金利回りが約70%となっています。これが本当なら、投資資金が1年ちょっとで回収できると言う意味ですが、こんな事が成立する訳がありません。

日本株アルファカルテットの分配金利回りの推移


分配金が大量に出るから素晴らしいパフォーマンスというよりは、何も理解していないカモ投資家を呼び寄せるためのパフォーマンスが上手い投資信託と言った方が良いでしょう。狂った投資信託は狂った投資家を呼びとせて、純資産は2000億円超にもなります。



利回りの説明の前に、この難解な投資の仕組みを書かねばらない

上記の狂った分配金利回りは一体、どこから出てきているのでしょうか? それを説明するには、まず最初に日本株アルファカルテットの非常に複雑な仕組みを明らかにしないと、説明のしようがありませんので、ざっと見てください。

日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の投資対象は、日本の株式です。ですが下記のように、実際のファンドの中身を見ると非常に分かりづらくて、初心者の投資家にはまったく理解できないであろう構成になっています。

日本株アルファカルテットの収益の源泉のイメージ図


カルテットとは四重奏を意味しますが、上記の通り、日本株式への投資以外にも、為替取引オプション取引といったデリバティブ取引にも手を出しているのが特徴です。

 1.日本の株式セクターへの投資
 2.ブラジルレアルの為替取引
 3.TOPIXを利用したオプション「売り」取引
 4.ブラジルレアルのオプション「売り」取引



の合計4つで、危険極まりない内容となっています。デリバティブ取引というと、なんだか高度な技のような気がするでしょうが、本質的にギャンブルまがいのトレードと考えて差し支えありません。

販売資料のほとんどが、デリバティブ取引であるオプション取引や為替取引で占めており、資産の9割を占めている日本株部分へは、ほとんどフォロー無しの状態です。

ちなみに残りの1割程度がオプション先物取引ですが、これはレバレッジ1000倍の異常な世界です。こんな対象に大事な資金を投入するのは自殺行為ですから、止めましょう。

そもそも、上記の赤枠の意味やリスクが良く分からないならば、その時点で営業の話を遮って全力で逃げるべきですね。



で、狂った分配金がどこから生み出されるかの説明

ではようやくここで、具体的に収益源を見ていきましょう。この欄を見て頂くと、かなり驚かれる方も多いかもしれません。というか、意味が分からなすぎて、こんな投資信託を買ったことを悔やむ人が多いかもしれません。


その1:日本の株式セクターへの投資

カルテットの1番目である日本株式の投資に関してですが、下記のように予想配当利回りは2.23%と、至って普通です。頭がマトモな人はここで、「へ?分配金利回りと数字が違うぞ?」と直感するはずです。

日本株アルファカルテットの日本株式からの予想配当利回り


少し横道にそれて組み入れ構成銘柄を見てみると、とりあえず東証1部の大型株にまんべんなく投資していますとのスタンスでしょうか。インデックスファンドと間違えそうです。インデックスファンドに関しては、次項で書きます。

日本株アルファカルテットの投資先ポートフォリオ



その2:ブラジルレアルの為替取引

高金利通貨戦略は、単純にブラジルレアルの為替取引を行い、主に金利差による利子収入を狙っています。下記のように、約10%程度の利子収入を目論んでいるようですが、それを上回る為替損失が発生しない事を祈るばかりです。

日本株アルファカルテットの為替取引によるプレミアム金利


参考までに、金利差収入は得られてもその金利差を打ち消して、投資家を奈落の底につき落とすレベルで、ブラジルレアルが暴落している図もお見せしましょうか。金利を狙って、実態は大きな損失が出ているであろうと想像することができます。

ブラジルレアルの暴落状況


なんと、1年間で40%もの大暴落を起こしています。このレベルの暴落はリーマンショックに次ぐ水準です。そもそも日本株に投資するファンドが、分配金を上乗せするために、何の関係も無いブラジルレアルなんかに手を出すこと自体が、間違っています。


その3:TOPIXを利用したオプション「売り」取引

次に3本目の収益源。順番を前後しますが、株式カバードコール戦略を見てみましょう。これは、東証株価指数TOPIXのコールオプションの売りをやっているのですね。デリバティブ取引に手を出しているという事です。

日本株アルファカルテットの、日本株のオプション売り戦略


この、株の先物取引をすることによる「利益」は、年率で11.1%になることが想定されています。約9割を占める株の配当が2%チョイだったので、この数字は大きいです。

資産の13%近くを使っているようです。平均権利行使期間が31日ですから、約1か月以内に決済が必要との意味です。投資ではなくて、かなりのギャンブルだと分かるでしょう。

コールの売りですから、株価が大きく上昇しなければ、オプションプレミアム収入として11.1%が手に入ると言う事です。果たして、どの程度上手くやっていけるのでしょうか?


その4:ブラジルレアルのオプション「売り」取引

最後に、通貨カバードコール戦略。これはブラジルレアルのコールオプションの売り、つまりオプション取引をやっているという事ですね。

こちらは年率で11.9%のプレミアム収入を狙っている訳です。株式同様に、31日以内に決済が必要ですのでギャンブルに近い取引かと思います。

オプション取引は下げ相場を想定している内容なので、今のように下げたら利益を上げられるように思うかもしれませんが、いくら下げても利益が限定されますから、基準価額を押し上げるまでには、到底至らないのではないかと思います。

日本株アルファカルテットの、ブラジルレアルのオプション売り戦略



さて、以上見てきた利回りを単純に足していくとどうなるか?

2.23% + 11.1% + 13.3% + 11.9% = 約39%!!!


ホントに上記の利回りを常に達成できれば大金持ちですが、そうならないのが投資の世界。こういう投資信託は、全世界的に株価が上昇して、円も安くなっていて極めて順調そうに見えてくるというだけです。

去年の時点で、いざ暴落局面になると、このような複雑な投資信託がどのような結末となるのか、未体験ゾーンだと指摘しております。その件は、次の項で記しましょう。

美味しい話には、必ずと言って大きい落とし穴があります。くれぐれも変な投資信託を買わないように、金融リテラシーを向上させたいものです。



市場平均を大幅に下回るヘボい成績、あなたの資産は

では、日本株アルファ・カルテットの運用成績を見てみましょう。この投資信託、日本株に投資するような名称になっていますが、肝心のベンチマークが設定されていません。投資家として投資判断が行えない、お粗末な状況です。

こんな日本株アクティブファンドを買うくらいなら、比較できないほどとてつもなくシンプルで、かつ、確実に実績を挙げているひふみ投信 でも買った方がはるかにマシです。

アクティブファンドの運用は将来どうなるか分からない点もあるので、だったら日本市場の平均値を必ず出す事のできるインデックスファンド、SMT TOPIXインデックス・オープンあたりを買うのも良いでしょう。過去のリターンを、下記に比較します。

日本株アルファカルテットとひふみ投信、インデックスファンドとの基準価額の推移の比較


図に記したSMT TOPIXインデックス・オープンに対して、なんと15%も成績が負けています。つまり平均点を超下回る、出来損ないのファンドと言えますね。

ちなみに上記のグラフは、日本株アルファカルテットで分配金を受け取らなかったとして、そして当然、税金を引かれないで運用できたとして計算した、ありえない数字です。有利な条件で比べてもこのヘボさですから、全く投資価値が無かったという事です。

実は、日本株アルファカルテットのようなアクティブファンドの大半は、市場の平均値を取るインデックスファンドに負けてゆくのが金融業界の常識です。

そういう現実は、決して銀行や証券会社の営業マンは教えてくれないので、このような投資信託に心を奪われているうちは、永久に金融機関のいいカモになるのです。



分配金に関する疑問を、さらにもう1つ挙げておく

長くなりましたが、最後にもう1つだけ、分配金に関する疑問点を挙げておきましょう。この投資信託、運用報告書を見ると、分配金の大半が既に見て頂いたような「設計」通りにねん出できていると思われる点です。

日本株アルファカルテットの分配原資の内訳


300円(青線)のうち、200円~200円台後半程度の配当金(赤枠)は、当初設計した数字から出ているように見えます。これはこれで驚きなのですが、それだったらなぜ、この分配金を含めたトータルリターンが、上項のようにインデックスファンドに大きく負けるのでしょう?

おそらくこれは、ブラジルレアルの大きな売買損失だったり、オプション取引での隠れた損失が巨大であることを示唆しています。

ちょっと見にくいですが、毎月の売買損益を下記に記します。相場が本格的に逆回転し始めた第17期(2015年9月)に、トンデモナイ売買損失を出しているのが分かります。受け取った配当利益の6倍近くにもなる数字です。

日本株アルファカルテットの損益の状況


ここから想像すると、2015年末からの相場の暴落によって、どれだけの見えない損失を抱えているのか、ちょっと怖くなりますね。

つまり、いくら多額の分配金を貰ったとしても、基準価額は永遠なる右肩下がり状態になって、トータルで考えると全く儲かっていないどころか、かなりの損をしているファンドだ、と結論付けることができます。

参考・Q&Aコーナー日本株アルファカルテットは解約すべきか?



日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の概要

購入単位:販売会社が定める単位
購入手数料:上限4.32%(税込み)
信託報酬:年率1.902%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:0.3%
償還日:平成31年4月4日(設定日 平成26年4月4日)
運用:大和住銀投信投資顧問株式会社
為替ヘッジ:無し


かように儲からないファンドであるにもかかわらず、信託報酬1.9%とは笑止千万です。インデックスファンドの信託報酬が0.37%ですから、超高いお金支払って超低迷した投資信託を保有しているという事で、これはお金を捨てているようなものです



日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の購入先

日本株アルファ・カルテットを購入したい場合、下記の証券会社で取り扱っています。証券会社により手数料が異なります。当然、料率の安い方がお得ですので、証券会社選びにはご注意ください。

手数料無料 SBI証券楽天証券カブドットコム証券マネックス証券
手数料3.24% :エース証券他


 

この投資信託のお問い合わせや口コミ投稿などは、こちらからお寄せ下さい

みなさまにお願い当サイトが参考になりましたら、ぜひブックマークやいいねをお願い致します!
★当サイト限定企画スタート★
SBI証券



メインメニュー

投資信託と分配金に関するQ&Aコーナー

目からウロコ・当サイト人気のコラム集

分配金のもらい方