日本株ハイインカム(ブラジルレアルコース)は最悪の評価だ


分配金利回りが40%を超える凄まじい過剰分配。国内株式にデリバティブ取引を組み込んだベンチマークすら無理やり作り上げる姿勢に呆れる。運用成績が圧倒的にヘボい上にデリバティブ取引の失敗が響き壮絶な売買損失が膨れ上がっている。激しく基準価額が下落、存在価値は皆無。

(2015年4月時点)

●こんな腐った投資信託は見た事ないと感じるほどのレベル。投資不信託。


 

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)

※2014/4~2015/4の成績を元に算出

・運用(価格の上昇含む)利回り約12%に対して現時点の分配金利回りは驚きの40%
・チャートのみで判断しても分配金は不健全な状態
・壮絶な過剰分配が行われているため、基準価額が激しく下落中
・デリバティブ取引の失敗の影響だと思われるが、売買損失が激しく増加中


日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)


日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)は、ファンド名称からはとても評価できないくらいの、ロクデナシ金融商品であるとだけ理解して頂ければ十分です。

何がロクデナシなのか、順を追って説明していきますので、このファンドを買おうと思っているあなた、あるいは買っちゃったあなたは、よーく読んで、反省してくださいね!



ダメな点①:身勝手なベンチマークを無理矢理作り出している

当ファンドの最大の問題点は、ベンチマーク自体をでっち上げている点でしょうか。日本株ハイ・インカム戦略インデックス(ブラジルレアル)という名称の、ベンチマークに連動する成績を目指すらしいです。

日経平均株価に連動する投資成果を目指すポートフォリオとコール・オプションの売り建てを組み合わせた戦略に為替取引(ブラジルレアルの買建て/円の売建て)を加えたパフォーマンスを指数化

と、書いてあります。 というか、「日本国内のオプション取引ブラジルレアルの為替取引、日経平均株価指数の抱き合わせ株価指数」って存在するのですかね? ベンチマークって、誰でも生成できる類のものなのでしょうか?

以上を持って、日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)はインデックスファンドであるという事のようです。運用成績で文句を言われないようにしているんでしょうか? 全く解せません。

⇒参考コラム:要注意!無茶苦茶なベンチマークが投資信託に存在


なお、ブラジルレアルを加えていない「日本株ハイ・インカム戦略インデックス」と「日経平均株価」の比較データは、運用報告書に載っていました。ハッキリ言って、存在価値そのものが皆無の指数です。バカバカしいとはこの事ですね。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)のベンチマーク



ダメな点②:複雑すぎる商品設計

上記で既にある程度書きましたが、この投資信託は商品設計が複雑すぎるのが、評価できない点です。日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)は、多数の投機的な運用を抱き合わせた複雑な投資信託です。

下記を見て、内部で具体的にどのような事をやって、どんな損失が発生して、それが基準価額にどのように現れるかのか、分かりますか?管理人は、絶対に分からないと思います。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の収益のイメージ図


で、上記のようなブラジルレアルの為替取引や、日本国内の株式を利用したオプション取引を利用する理由は、表面的に収入源が多数あって、儲かりそうなことをアピールするためです。下記の4つの収益源がある訳ですから、多額の分配金を受け取る事が出来そうですよね。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の収益の源泉


ですが、国内株式以外のデリバティブ取引は、多大な損失を被る可能性が非常に大きいです。ちなみに過去に、このような複雑な投資信託で、良好な運用成績を叩き出した商品は、ほぼありません。

⇒参考コラム:「複雑な仕組みなのに大人気のファンド」の成績を斬る



ダメな点③:分配金利回り40%って、どう見てもクレイジーだろ

この投資信託、ベンチマークでっちあげ以外に、もう1つ、とんでもない事をやっています。それが、あり得ないくらいの分配金を出しまくっている事です。

日本株ハイインカム(ブラジルレアルコース)は、当初から100円を超える分配金を出し続けています。そしてここ数年は、急激に分配金額を増額し続けており、月250円と、明らかに異常な水準に達しています。運用側の不誠実な姿勢が、透けて見えてきます。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の分配履歴

2015年4月時点の分配金利回りは、驚きの40%です。いやいや、株式そのものの価格上昇でも、40%の運用成績ってめったに遭遇しないのに、・・・凄いですね・笑。想像を遥かに超えた利回りの粉飾と言えましょう


日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の分配金利回りの推移

で、過去1年間の運用成績(日本株の上昇や配当利益込みのトータルリターン)は、約12%です。ここ1年の日本株の相場は非常に良好だったのですが、大したことがない運用成績でがっかりですね・笑。

このような状況にも関わらず、分配金利回りが40%に達するような金額を放出する訳ですから、基準価額が勢いよく下落しています。今後も運用成績には期待できそうもないので、基準価額の下落は今後も続くでしょうね。アーメン。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の運用利回りと基準価額の推移



ダメな点④:多額の売買損失を、内部に計上している

上記のように、分配金利回りが40%に達している点から、明らかに過剰分配の疑いがあります。念のため、分配原資の内訳を見てみます。デリバティブ取引で収益を嵩上げしているにも関わらず、全く補えていないですね。凄い過剰分配が行われている状況です。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の分配金の内訳


さらに、デリバティブ取引で多額の損失が発生している模様です。売買損失がハンパない勢いで増加している上に、運用益の積立金である分配準備金がゼロに近いですね。調べれば調べるほどに、関わってはいけない金融商品と言えるかと。

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の損益の状況



ダメな点⑤:超低コストインデックスファンドに、成績完敗

なんかわざわざベンチマークを作りだしてまで、カッコよく運用したいと思っているのカモしれませんが、日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)は、毎年のコストがなんと10分の1ほども少ない良質のインデックスファンド、ニッセイ日経225インデックスファンドに、完璧に負けています

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)とニッセイ日経225インデックスファンドとの基準価額の比較


こんな複雑で高コストの変な投資信託など買わなくても、低コストでシンプルな投資信託を買ったほうが、はるかに運用成績が向上するという見本のような話です。

ちなみにニッセイ日経225インデックスファンドは、分配金再投資型の投資信託です。「どうしても分配金として、毎月手元にお金を取り崩したい」という欲求が強い場合は、SBI証券が提供する、「投資信託・定期売却サービス」を使ってください。

やたらと値段が高い割に投資家へのリターンが低い、このことを一言で表すとしたら、これはボッタクリと言わず、何と呼べばよいのでしょうか。



日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率2.2444%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:平成29年12月22日(設定日 平成24年1月13日)
運用:アストマックス投信投資顧問株式会社

信託報酬がこんな投信なのに2%以上もの高コストって、マジであり得ないですね。こんな状況なのに、純資産が100億近くって、嘆かわしいです。というか、どういうつもりでお金を出しているんでしょうか???

日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の純資産の推移



日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)の購入先

それでも日本株ハイインカム(毎月分配型)(ブラジルレアルコース)を購入したい場合、せめて下記の証券会社にて、手数料無料で買い求めるべきですね。普通にインデックスファンドを買っておくのに勝るものはないと思いますけれども。

・手数料無料SBI証券楽天証券マネックス証券


 


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