りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)でドツボにハマる

(2018年月6時点)

運用成績も分配金の出し方もかなり目に見えて悪いと言える投資信託であるにもかかわらず、りそな銀行がまたぞろガッツリと大売り出しを開始している模様。投資信託をどう選んでよいのか知識も無く、また知ろうとも思わないようなカモ投資家がすっかり群れている。ドツボにハマりたい人御用達の投資信託である。

りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)

  • 配当利回りの倍以上の分配金利回りであり、タコ足分配が日常化している
  • タコ足分配だから当然ながら基準価額が右肩下がりで下がり続ける
  • 運用目標に対して長期に渡ってそれを下回るような、成績の悪い投資信託


 


市場の平均的な数値を大きく下回る成績であり、投資価値は無し


りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)は、国内のREIT(不動産投資信託証券)に投資する投資信託です。参考指数として東証REIT指数(配当込み)を上回る運用成績を叩き出さないと存在する理由にならない、アクティブに運用するタイプの投資信託になります。

したがって、りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)が良いのか悪いのかは、東証REIT指数をベンチマークとする、市場の平均値に連動する運用成果となるインデックスファンドと比較してみれば、その実力が一目で分かります。

という事で、SMT J-REITインデックスオープンという、運用期間の長いインデックスファンドと比較してみた結果が、下の図になります。結果は、平均的な成績のインデックスファンドに大きく敗北する体たらくであり、アクティブファンドとしての価値は全く無いと断言してよいでしょう。

日本のツボとインデックスファンドとの成績対比


ご覧の通り、1年で見ても3年で見ても、より長期の5年で見ても、全くインデックスファンドに勝てていません。高い金を支払ってりそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)に投資して、ずいぶんと低コストのインデックスファンドに大敗北するのですから、役立たずな投資信託と言えます。

当然、今後の見通しも期待できませんから、これからも高コスト投資信託で引き続きコストを搾り取られるよりも、 SMT J-REITインデックスオープンのような、低コストの良質なインデックスファンドを活用する方が賢明です。(信託報酬は半分以下です!)

ただし、このSMTのファンドは分配金再投資型です。どうしても毎月分配じゃないと嫌だという強固なマインドブロックがある人は、SBI証券を使ってこれを買い、SBI証券の投資信託・定期売却サービスを利用すれば、毎月同じ金額を手元に取り崩せます。

(つまり、毎月分配型投資信託の仕組みを、自分の手で自由に実現できると言う意味で、このサービスの出現で、世のボッタクリ毎月分配型投資信託が不要になりました)



恐らく分配金も、大半が元本払戻金という無茶苦茶な状況


次に、この投資信託は分配金の出し方も無茶苦茶だという話しをしましょう。最初に、この投資信託の上位組み入れ銘柄をご覧ください。表の右側に、予想配当利回りが載っています。そして組み入れ銘柄全体の配当利回りは、下の方に載せた通り、4.1%である事が示されています。

りそなJリート・アクティブ・オープンの投資先リートの配当利回り


これに対して、分配金利回りは10.29%になっています。配当利回りの2倍以上もの分配をしている訳で、分配金利回りと配当利回りの違いも分からないような人たちが「分配金利回りが高い!」と大喜びしてりそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)を買ってゆく残念な状況が目に浮かびます。

りそなJリート・アクティブ・オープンの分配金利回りの推移


ちなみに、実際の利回り(配当利回り)が4%しかないのに、無理やり10%もの分配をするのですから、基準価額は右肩下がりで下がる一辺倒になります。今後、アベノミクスの初期のころのような大相場が来ない限り、基本的には下がる方向の非常に強い圧力がかかり続ける事になります。

りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)の基準価額


アベノミクスの大相場の時、具体的には2012年末から2014年後半くらいまでの二年間は、分配金を強引に出す以上にJリート市場が猛烈に上がりましたので、タコ足分配をひた隠しにするほどの「威力」がありましたが、それ以降はそんな相場ではありませんので、基準価額が下がる方向になっています。

そして、分配金の明細を見てみると、次のように大変酷い状況です。毎月90円の分配(青線)をしているのに対して、だいたいいつも10円台~30円くらいの配当等の収益(赤枠)しか無いようです。タコ足分配しているといっているのに等しく、大半の人の分配金は、かなりの部分が元本払戻金になっている筈です。

りそなJリート・アクティブ・オープンの分配原資の内訳


上記のような数字でも、相場が右肩上がりだったりファンドマネージャーの腕前が相当良ければ、配当金ではなくてJリート株式の売買で利益を上げられる事もあります。しかし、最初の項で見て頂いたように、市場の平均値を大きく下回る体たらくなので、ファンドの損益の状況を見ても、赤枠の部分のように、有価証券売買損益が総じてかなりのマイナスになっています。もう、どうしようもないですね。

りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)の売買損益


こういう状況は、3年前にりそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)をチェックした時にも同様だったので、「(相場の)深い谷に差し掛かると、基準価額はあっという間に下落してゆくことになりますから、どうかりそな銀行とよく相談して、売り時を逃さないようにしましょうね。」と申し上げておりましたが、懸念は当たった形になっています。

3年前、つまり2015年から現在にかけて、基準価額は14000円から10000円付近にまで、約30%もの大変な下落に見舞われています。元本払戻金という、利益でもなんでもない自分の投資元本を取り崩して、それを生活に使ってしまっていたら、あなたはあっという間にドンドンとお金が目減りしてきます。

りそな銀行では、またぞろこのような最悪の投資信託をお客に強く推奨して買わせているように感じられますので(下記の販売ランキング参照)、判断を間違わないようにして欲しいと思います。

りそな銀行の販売ランキング上位であるりそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)


基準価額が大きく落ちてきて、りそな銀行の販売員は「基準価額が安くなって今後上昇の可能性もあるのでお得です」と頓珍漢な説明をする可能性もあり、投資信託は基準価額が下がるとお得というような事は全く嘘デタラメですから、本当に気をつけて欲しいなと思います。

参考「基準価額が安い方がたくさん口数を買えてお得!」は本当か?
参考基準価格は高い安いどちらが良いのか?
参考基準価額の下げは最大の問題・デメリット



りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)の概要


購入手数料:上限2.0%(税抜き)
信託報酬:年率1.0%(税抜き)
信託財産留保額:なし
償還日:平成32年6月22日(設定日・平成22年6月24日)
運用:新光投信株式会社
販売:りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行


コストに関していえば、Jリートのインデックスファンドなどは購入時の手数料はゼロ、毎年の信託報酬はSmart-i Jリートインデックスなどは僅か0.17%です。コストが高くなればなるほど、投資信託の運用成績を落とす方向にマイナスの力を発揮しますから、高コスト投信など買うに値しないのです。

りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)


以上、りそなJリート・アクティブ・オープン(愛称:日本のツボ)の評価と解説でした。りそな銀行が配っている販売資料を見ると、「それは、身近で目に見える価値」とのキャッチコピーですが、この投資信託は「目に見えて無価値」ですから、お気をつけ遊ばせ。


 



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