日興・AMPグローバルREITファンド、管理人の評価はこれ

(2015/1~2016/1の成績を元に算出、2016年月3時点)

最盛期には1400億円ものお金が集まっていたが、市場の低迷が続いた上に資産を取り崩しながら分配を続けた結果、純資産総額が1041億円まで減少した(おそらく資金の流出では無くて、過剰分配の影響ではないだろうか?)。腰が抜けるほどのコストを毎年支払うのに、ベンチマークと運用成績がほとんど変わらず、存在意義がまったく分からない投資信託。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り▲7%に対して、現時点の分配金利回りは22%
  • 多大な運用損失が発生するも、過剰分配を永続、資産の取り崩しが続いている
  • 相場が好調な頃は資産の売却益で分配していた為に、基準価額が下がらなかった。だが相場が逆回転、株価の下落で、基準価額も激しく下落


 

高いコストを取っている資格のない運用成績

日興・AMPグローバルREITファンドは、世界各国の上場不動産投信(REIT)に投資する、至って平凡な投資信託です。参考指数として「UBSグローバル・リアル・エステート・インベスターズ・インデックス(円ベース)」を提示している、アクティブ運用の投資信託です。

日興・AMPグローバルREITファンド


過去半年程のパフォーマンスを、参考指数と比べたデータを見る限りでは、勝っているとはとても思えず、アクティブ運用として期待できないと感じます。

日興・AMPグローバルREITファンドの基準価額と参考指数の対比


というかですね、世界のREITに分散投資したいならば、比較する指数が少々異なるのではありますが、インデックスファンドのSMTグローバルREITインデックス・オープンを買っておけば間違いありません。

念のため、インデックスファンドであると日興・AMPグローバルREITファンドの運用成績を比較すると、こうなります。日興・AMPグローバルREITファンドの運用成績は、超低コストインデックスファンドと全くと言ってよいほど変わりません

日興・AMPグローバルREITファンドとインデックスファンドの比較
(日興AMPのグラフは、分配金をすべて再投資して、余計な税金も一切差し引かれることが無いと仮定した、ありえない有利な条件での比較です)


SMTグローバルREITインデックス・オープンの初年度のコストは、日興・AMPグローバルREITファンドの9分の1にすぎません。コストが安くて運用成績が同じなら、どちらを選ぶのか小学生でも一瞬で分かりますよね

なお、SMTグローバルREITインデックス・オープンは分配金が再投資されるタイプです。毎月決算型のように月ごとにお金を手元に取り崩したい場合は、SBI証券を利用してこの投資信託を買い付けて、投資信託・定期売却サービスを利用すると良いでしょう。

(このサービスはSBI証券以外は未対応。このサービスが登場した事で、超低コストインデックスファンドを使って、毎月分配型投資信託と同じように、資金を手元に取り崩すことができるようになりました。非常に優れたサービスです)

さて、そんな比較もしたことも無いような人々のお蔭で、2016年1月下旬の純資産総額は1000億円強と、非常に多くの資金が集まっているようです。

基準価額は4000円台、これも安いと勘違いしているのだと思います。株価と基準価額は似て非なるものであり、4000円というのは安いというのではなくて「低迷」です。

⇒参考:基準価格の高い低いはどちらがいいの?



日興・AMPグローバルREITファンドが受け取る配当、知ってる?

日興・AMPグローバルREITファンドの投資対象は世界のREITなのですが、皆さんは一般的なREITの利回りをご存じでしょうか? REITの価格次第で利回りは変わってきますが、今は、下記のように3~5%程度の水準です。綺麗な販売資料にちゃんと記載されています。

世界主要国の不動産投信の分配金利回り


で実際に、ファンドが組み込んでいる不動産の平均的な利回りは、3.36%です。運用報告書を見ると、やはりちゃんと書いてあります。

日興・AMPグローバルREITファンドの投資先不動産投信からの配当利回り


では、あなたが保有している(あるいは購入を検討している)日興・AMPグローバルREITファンド毎月分配型A(ヘッジなし)の分配金利回りは、いったいどの位なんでしょうか? この点が重要なので、以下の項を、目ん玉かっぽじいてご覧いただきたいです。



日興・AMPグローバルREITファンドの分配金利回りは?

はい、日興・AMPグローバルREITファンド毎月分配型A(ヘッジなし)の分配金利回りが、下記です。基準価額が4000円台と非常に低い水準というのもあって、2016年2月時点の分配金利回りは約22%と、異常に高い水準です。

前項で書いた通り、3%強の配当利回りしかないのに、22%の分配金利回り。どう考えても、これは変だとしか思えませんよね。(変だと思わないとしたら、あなたの頭の中が変になっている可能性が極めて強いです)

日興・AMPグローバルREITファンドの分配金利回り


このようなものは、構造として成立するわけがないので、結果として、大いなる過剰分配が行われているのです。相場の調子が良い時はかなりの部分を資産の売却益で賄えますが、下落相場になるとシャレにならない状況に陥ります。



無理やりに分配しているのが分かる資料

運用報告書に記載されている、分配金の中身をさらにチェックしてみましょう。まずは分配原資の内訳。前項で指摘したとおり、毎月の安定収益で分配金を賄うことができていないのが、一目瞭然ですね。




配当金で分配金をカバーできないなら、せめて資産の売買益を出してもらって、それでカバーしていただきたいですが、下記のように、売却益もほとんどありません。分配準備積立金も減っていますから、どうやら積立金を取り崩して、無理やり分配している模様です。

日興・AMPグローバルREITファンドの損益の状況
(表が見にくくてすみません)


というか、こんな投資に関係ない所をチェックしないとダメな投資信託って、どうなんでしょうか。資産運用するのに、適していないと感じるのですが・・・ 。



もしも過剰分配を受けずに、素直に再投資していたらどうなる?

ところで、日興・AMPグローバルREITファンド毎月分配型A(ヘッジなし)を過剰分配せずに、素直に普通に再投資していたら、あなたのお金はどのくらい増えていたのでしょうか?

下記チャートは、過去5年間で過剰分配されずに純粋に再投資した場合と、過剰分配された場合の受け取り金も含めた場合のチャートです。

分配金を再投資した場合と出した場合のトータル収益の差異


再投資した場合の総損益は+208%(赤い矢印)、意図しない過剰分配をされた場合は、+165%(青い矢印)です。

パフォーマンスの差は約43%で、要は1000万円程の資金を預けていた場合に、430万円程の利益を取り損ねたという事です。

変に分配金が毎月出ることで、儲かっているのか本当は損しているのか、さらにはもっと儲けられる分を取り逃がしているのか、超分かりにくくなってしまうのが、毎月分配型投資信託なのです。



日興・AMPグローバルREITファンドの概要(コストに要注意)

購入手数料:3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.62%(税込み)
信託財産留保額:なし

分配金の取扱:年12回
償還日:無期限(設定日 2004年1月27日)
運用:日興アセットマネジメント株式会社


今まで見てきたとおり、運用成績は大したことないですし、無理やりにも分配している問題ファンドです。それなのに、とんでもない高コスト。こういうのを世間では「ボッタクリ」と言います。

今どき購入時に手数料を取るようなファンドなど、買ってはなりません。そして毎年1%以上も信託報酬というコストを抜くようなものも、買ってはなりません。このようなファンドを買ってしまう人の事を、世間では「カモ」と言います。



日興・AMPグローバルREITファンドの購入先

それでも日興・AMPグローバルREITファンドが欲しい人は、下記にてご購入下さい。いまどきこんな高額な手数料を支払うのは、あまりにもったいないですが。

・手数料3.24%:SMBC日興証券SBI証券楽天証券マネックス証券


 

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