ニッセイ安定収益追求ファンドは、みらいのミノリ・みらいのミカタ共にNG

(2017年10月時点)

世界の株式と債券に分散投資する、よく見かけるバランス型のファンド。債券への投資割合が8割以上あるのに、年間コストがとても高額。その上、小さいリスクをさらに小さくするための資産配分調整がかなり余計だ。ベンチマークや参考指数がなくてパフォーマンスもイマイチ。残念な金融商品だ。

ニッセイ安定収益追求ファンド


  • 超絶臆病者投資家のために強引に作られたかのような投資信託
  • 資産配分の比率をいじり回しても、運用成績はマイナス圏に沈む
  • 運用目標が明らかでないので、判断不能な投資信託
  • コストばかりが食われるだけで、投資家は結局報われず


 


元々かなり低いリスクを、妙な手を使って更に低くする投資信託


本ページでは、以下の2つの「ニッセイ安定収益追求ファンド」について、解説していきます。共に共通のマザーファンドを経由して運用を行いますので、同じ投資信託と思っていただいて結構です。

ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ):証券会社の一般の口座
DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ):確定拠出年金の口座


さてニッセイ安定収益追求ファンドの投資対象は、国内外の債券と株式となります。国際分散投資が資産運用の基本ですから、基本コンセプトは悪くありません。安全資産である国内債券と為替ヘッジつきの外国債券を70%以上組入れますから、極力リスクを取らない方針ですね。当然リターンも少ないですが。

ニッセイ安定収益追求ファンドの資産配分比率


しかしニッセイ安定収益追求ファンドには、気になる点があります。それは、国内外の株式や外国債券(為替ヘッジ無)の投資比率を調整して、リスクを更に抑えようとする点です。

ニッセイ安定収益追求ファンドの資産配分のイメージ


そもそも国内債券と為替ヘッジの効いた外国債券を中心に投資するので、それだけでも価格変動リスクは非常に小さくなるはずです。そこで更に小さいリスクをより小さくする必要は、本当にあるのでしょうか。コストが余計にかかって、パフォーマンスが悪化するだけだと思うのですが・・・。

ニッセイ安定収益追求ファンドのリターンのイメージ


上記の運用イメージを見ると、債券の価格変動を株式やヘッジ無しの海外債券などを使って相殺できるように表現されています。これによって、「常に」最終的な運用リターンを出す戦略のようです。

このような妙な運用は、恐らく「絶対に元本割れが無いような投資信託が欲しい」という、投資の事を全く知らないような人たちの声を反映しての事だと思います。上の図では「常に」ファンドの利益が大きく出るかのごとく「イメージ」されていますが、実際には雀の涙が続くような予感がします。

と言ってもベンチマークや参考指数が存在しませんし、調整後のリスクをどのような数値にコントロールするかなどの運用の妥当性も判断できませんから、そもそもとして投資対象に入れたくなるようなものでもありませんね。



ニッセイ安定収益追求ファンドの代替えとなる投資信託を考える


ニッセイ安定収益追求ファンドは、上の項で書いたように、安全性を最重視するあまり、低リスク低リターンというか、低リスク低リターンになりそうな投資信託です。このような投資信託を使わなくても、低リスク低リターンなどはごく簡単に手に入れる事ができますので、以下、ご紹介しましょう。


ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ)の代替え


投資では、リスクを極力回避したい人は、安全資産である債券に投資するのが常識です。シンプルに100%、債券に投資するバランスファンドを素直に買っておけば、全く問題ありません。

例えば、日本債券75%、先進国債券20%、短期金融資産資産に5%投資するインデックス型バランスファンドの三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)(愛称:マイパッケージZERO)との比較結果をご覧ください。

ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ)の代替えとなる投資信託とのリターン比較

ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ) 三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)(愛称:マイパッケージZERO)
購入手数料 2.0% 無料
信託報酬 1.06% 0.22%


債券100%のバランスファンドを採用しても、十分にリスクを抑えながらパフォーマンスを追求できます。しかも年間コストを0.8%も低く出来ますので、5年、10年の長期運用では、パフォーマンスの差はもっと大きくなるのではないでしょうか。

・・・というか、ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ)の運用成績、複雑に中身をいじくりまわしているはずなのに、ずっとマイナス圏に沈没していますね。

安定収益追求ファンドなどとカッコつけた名前の投資信託ですが、実態はこんなものです。資産配分を機動的に見直すタイプの投資信託で目を見張るような成果を出したものなど、今だお目にかかった事がありません。


DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)の代替え


もしも確定拠出年金を使って資産運用するのであれば、上記の三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)(愛称:マイパッケージZERO)と同じような資産配分比率で、日本債券ファンドと外国債券ファンドをそれぞれ買い付けるのがベターですね。

もしもあなたが加入している確定拠出年金口座に、債券重視の低コストなバランスファンドがラインナップされているのであれば、そういったものを使ったほうがはるかに良いでしょう。

ここでは仮に、DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)、あるいはマイバランス(確定拠出年金向け)30への代替を行ったと仮定して、リターンなどを比較してみます。

DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)の代替えとなる投資信託とのリターン比較

DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ) DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型) マイバランス(確定拠出年金向け)30
資産配分比率 冒頭の通り ・日本債券:45%
・外国債券:20%
・日本株式:20%
・先進国株式:10%
・日本債券:55%
・外国債券:15%
・日本株式:20%
・先進国株式:10%
購入手数料 確定拠出年金専用なので、手数料は無し
信託報酬 0.66% 0.18% 0.22%


DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)の「余計」な資産配分の調整によって、リターンを得るどころか、3年ではパフォーマンスがマイナスです。

「元本割れは絶対に嫌だ」というような投資家向けに作られたような投資信託が、リスクを怖がり過ぎて結局は元本合われしているのですから、話しにならないとはこの事です。

それと、DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)が毎年0.66%とやや高コストなのも、運用成績が水面下に沈んだ原因になっているとも思えますね。余計な事をしてコストがかさむと、それはリターンを削る事になるのです。

もしも全く「絶対に絶対に絶対に元本割れは許さない」というような、超絶にリスク許容度が低い人は、代替えとして示したような恐ろしく低リスクな投資信託さえも諦めて、定期預金で貯蓄に励まれる事をお勧めします。



ニッセイ安定収益追求ファンドの購入情報


手数料:以下に示す通り。全く同じ投資信託なのに、一般の口座で買える「みらいのミノリ」は、倍ほどのコストになっているのがやり切れませんね。

ニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミノリ) DCニッセイ安定収益追求ファンド(愛称:みらいのミカタ)
購入手数料 2.0% 無料
信託報酬 1.06% 0.66%
購入先 SBI証券楽天証券
カブドットコム証券
確定拠出年金口座で当該ファンドがラインナップされている場合に、買い付け可能


 


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