ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)に投資する必要などなし

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープンの評価はこれだ

(2015/10~2016/10の成績を元に算出、2016年10月時点)

野村証券のランキングに登場、これから人気化する予感。純資産総額も右肩上がりで増えて286億円を突破。現在は控えめな分配だが、少しでも増配すると一転して過剰分配に。資金を集める為に、タコ足分配の利回り操作を行うかもしれず、目が離せないファンドだ。なお投資対象はオーストラリアのリートで、超低コストのファンドに代替が可能なため、存在価値がまったく見いだせない。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り5.9%に対して、現時点の分配金利回りは3%で問題無し
  • 増額した場合は過剰分配となり、投資元本を取り崩す事になるので注意
  • 正しい運用や分配が行われているのかを常に監視する必要があり、無駄な苦労が発生する
  • 同類の低コストの分配型ファンドに比べてコストが数倍、買う価値無し


 


オーストラリアのREITに投資したいという気持ちには、問題無し

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)は、オーストラリアの証券取引所に上場しているリート(不動産投資信託)に投資する投資信託です。

ここ数年は海外リートに投資した上に、デリバティブ取引の為替取引や、オプション取引を抱き合わせる、複雑で怪しげな投資信託が売れていますが、本商品はまっとうな運用を志しているようです。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)


ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)は、下記のような運用プロセスによって銘柄を選定し、厳選されたポートフォリオを構築します。平均的な成績、つまりベンチマークを上回る運用成績を目指す、アクティブ型の投資信託という事です。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の銘柄選定プロセス


にも関わらず、ベンチマーク、つまり運用目標となる指標を正式に提示しておらず、比較チャートもありません。評価できる運用腕前なのか、全く判断ができません。これでは投資先としては不安ですし、そもそも投資対象として選ぶべきではないと思います。



異様に高いコストの割に、運用成績は極めて平々凡々

オーストラリアのリートに投資したいのであれば、超低コストのインデックス型投資信託を利用した方が、コストがかからない分、私たちの「取り分」となるリターンが確実に向上して、高コストのアクティブファンドに高い確率で勝利します。

当ファンドの参考指数(S&P/ASX300 A-REIT指数)とは若干異なりますが、ほとんど似たようなS&P/ASX 200 A-REITインデックスをベンチマークとする上場インデックスファンド豪州リート(S&PASX200 A-REIT)を使えば、当ファンドなど全く必要なくなります。

下記、信託報酬が1.701%と超絶に高い本ファンドと、3分の1以下の0.486%と低コストの、上場インデックスファンド豪州リートとの過去のリターンの比較です。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)と、上場インデックスファンド豪州リートとのリターンの比較


図を見て頂くと分かる通り、ほとんど運用成績の差がないか、むしろコストの安い上場インデックスファンド豪州リートのほうが約2年近くを通じてリターンが良さそうな結果になっています。

コストが安くても十分に戦えるのであれば、本ファンドのように1年に1.7%も信託報酬で取られて、なおかつ購入時には別途3%強の手数料まで支払わねばならない投資信託にお金を出す必要など、無い訳です。

売買手数料の安いSBI証券楽天証券を通じて、上場インデックスファンド豪州リート(S&PASX200 A-REIT)を買い付けて、極限まで低コストで投資することで、あなたの投資リターンを上げてゆくべきでしょう。



一見、分配金が適正に支払われているように見える陰で・・・

さて投資対象のオーストラリアのリート、下記のように配当利回りが高いです。組み入れ銘柄数が20程度と少なく、分散が効いていない事も気になりますが、利回りは5%を超えており、投資対象としてはまずまずの魅力を感じると思います。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の投資先からの配当利回り


で、分配金が1万口当たり毎月25円出ます。これで年間の分配金利回りを計算すると、3%程度になります。配当利回りの範囲内であり、今のところ正常な分配金のようです。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の分配金利回りの推移


ポートフォリオ全体の配当利回りが5%程度であり、信託報酬と呼ばれるコストが1.7%程度であることを考慮すると、上記の分配金利回りは妥当です。ただし繰り返しになりますが、現状の水準でギリギリです。これ以上の上昇が始まったならば、過剰分配を疑って下さい。

もう少々別の表を使って細かくチェックしたのが、下記です。現在の分配金が増額されると、とたんに過剰分配に陥る可能性があるという事です。現在は配当金(青枠)の範囲内で分配金(赤枠)が出ており、問題ないレベルに納まっています。

ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の分配金の計算過程


25円を倍増して月50円として(やりかねない位の数字です)、分配金利回りが6%程度に上昇すると、タコ足分配、つまり私たちの資産を取り崩す状態になる事を疑わねばなりません。 常に疑いの目でウォッチしなければならないのが、毎月分配型投資信託の嫌なところです。

当ファンドの販売会社の1つ、野村證券などはいきなり分配金を倍増させてカモ投資家を大量にかき集めるやり口で販売したりしますから、十二分に気を付けておくべきですね。

ちなみに前項で紹介した上場インデックスファンド豪州リート(S&PASX200 A-REIT)は上場投資信託(ETF)であり、タコ足分配にはなりませんから、余計な心配をせずに永久に分配金をもらい続けることが出来ます。管理人もこのETFに投資して、幾ばくかの分配金を頂いています。



ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の概要

購入手数料3.24%(税込み)
信託報酬年率1.701%(税込み)
信託財産留保額:なし
償還日:平成32年5月12日(設定日・平成27年5月18日)
運用:ニッセイアセットマネジメント株式会社


本ファンドは、信託期間の5年間保有したら、信託報酬だけでトータルで8%ものコストがかかります。この分、あなたの元本が減る訳です、たった5年で1割も。

それに対してご紹介したETFならば、2%にしかなりません。この差は「運用成績の差」として結果として出てくるわけで、これをひっくり返してさらに成績を上げないと、ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)は勝利できません。

長い目で見れば見るほど、本ファンドはシンドイ戦いをすることになるのです。



ニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)の購入先

それでもニッセイ・オーストラリア・リート・オープン(毎月決算型)が欲しいという人は、購入手数料を支払って、下記の証券会社で買い付けしてください。

手数料3.24%SBI証券楽天証券、高木証券、野村証券、ふくおか証券、丸三証券



 


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