ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)

(2014/5~2015/5の成績を元に算出、2015年5月時点)

無分配から突如月200円に増額し、近年では月300円と明らかに分配金の利回り操作に目覚めた怪しい投資信託。まだ純資産総額は20億円にも達していないのだが、急激な資金流入が見られ今後人気が集まり出すと巨大なファンドに変貌する予感。定期収入を底上げするためにデリバティブ取引に手を出す始末。が、アクティブ運用のくせにパフォーマンスが鼻くそ状態。

  • 運用(価格の上昇含む)利回り約17%に対して、現時点の分配金利回りは19%
  • 相場が良い為に基準価額が下落していないが、詳細を見るると過剰分配の状態
  • 無分配から突如月200円、300円と増額するような投資信託は明らかに怪しい

 

まず第一に、運用目標に対して完全に劣る投資信託

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の投資対象は、新興国を含めた全世界の株式です。配当利回りの高い銘柄を選別して投資する、アクティブ運用型の投資信託です

ですが、運用目標の参考指数「MSCI World(配当込)」に、過去6カ月程度の短い期間で、すでに大きく負けていて、投資価値が皆無です。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)が参考指数に負けている状況


投資信託の過去の運用成績をもって、将来を占うことはできませんが、最初からダメなやつは将来もダメな可能性が高いのは、リアルな現実社会ではよくある話です。



次に、デリバティブ取引を多用して、焦げ臭い香りが漂う

ニッセイグローバル好配当株式プラスですが、プレミアムプラス戦略という名のデリバティブ取引を多用している、焦げ臭い香りが漂ってくる投資信託でもあります。具体的には、下記のようにオプション取引を採用しています。

オプション料という名のプレミアム収益が安定した収益源と明記されていますが、オプション取引によって全ての利益を吹き飛ばす、ギャンブル的な要素のある事を。皆さん本当に理解しているのでしょうか。ま、このイメージ図を見ただけでは、まったく想像も出来ないですね。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の収益の源泉イメージ


じゃあなんでギャンブルを抱き合わせるのかというと、投資信託としての定期収益を底上げするのが目的です。株式の配当利回りだけではインカムゲインが全然足りないので、オプション取引による収益を合わせて、無理やり7.7%の利回りに仕立てあげています。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の利回り確保の状態


それにしても運用収益が底上げされているのに、運用パフォーマンスが参考指数を下回るって、何を意味するのでしょうね。まったく理解ができません。

ちなみにこんなことやったとしても、月額300円の分配金をコンスタントにねん出するのは難しいです。というか、そんなことがふつう、できるわけないでしょうが。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の分配原資の内訳


上記にように無理矢理に分配原資をねん出するために、デリバティブ取引で多大なリスクを背負っているという事を、もっと認識するべきですね。相場が良い時は、みなそれを忘れてしまいます。相場には、良い時もあれば悪い時もあるのですから。



で、分配金の出し方が、極めて異常と言わざるを得ない件

で、ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の分配金の出し方ですよ。このファンドは設立から2年は無分配を続けてきたのに、2013年7月から突如200円の分配金を出すようになり、2014年の10月には更に月300円の水準にまで増額しています

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の分配金履歴


分配金利回りも当然、凄まじい勢いで上昇しています。元々、無分配を貫きとおしていたため、0%の利回りから急激に上昇していき、2015年5月時点では20%に近い分配金利回りになっています。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の分配金利回りの推移


このような利回り操作、おそらく意図的にやってるんでしょうが、このようなことをすると、面白いくらいに庶民が殺到します。こんな具合に。ほんと、分配金を増額するってのは、カモの餌付けですね。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の純資産総額の推移



というか、ふつうにインデックスファンド買えばいいでしょうが

さてこの投資信託、いろんな問題点を抱えていることが分かったと思います。

そもそも全世界の株式に投資するファンドですから、単純に、同じような対象に投資する低コストのインデックスファンドと比べてみれば、ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)にお金をつぎ込んでも良いのかどうか、一発で分かります。

という事で、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)に素直に連動する低コストインデックスファンドのeMAXIS全世界株式インデックスと、運用成績を比較したのがこれ。

ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)とインデックスファンドとの基準価額の比較


eMAXIS全世界株式インデックスは、日本への投資が無くて新興国への投資が含まれます。一方、ニッセイグローバル好配当株式プラスは、日本を含む先進国のみへの投資です。この点の違いがあることだけは、ご理解ください。

が、この程度の違いは、オプション取引を入れるような無茶苦茶な投資信託を買っちゃうあなたにとっては、ほとんど蚊が飛んでいるかいないかの違いくらいです。(ちょっと強引)

それよりeMAXIS全世界株式インデックス、買い付けの手数料が無料です。さらに、毎年の信託報酬が超絶に安くて、たったの0.65%程度です。ニッセイの超絶に高いコストに比べると、天と地の差があるといってよいでしょう。

だとしたらeMAXIS全世界株式インデックスをSBI証券で購入して、投資信託・定期売却サービスを使えば、ニッセイの投資信託と同じように資金を取り崩せますので、毎月のお金を手元に戻すことが可能になります。

なにも、高いコストを支払って高いリスクを負って、運用成績が劣るものを買うなんていう、愚かな事をしなくても済んでしまうのです。



ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の概要

購入手数料:上限3.24%(税込み)
信託報酬:年率1.9765%(税込み)(運用管理費用込)
信託財産留保額:なし
分配金の取扱:年12回
償還日:平成29年10月16日(設定日 平成23年11月1日)
運用:ニッセイアセットマネジメント株式会社

運用成績がとてつもなくヘボいのに、これほどまでの高コストを取るなんて、運用側と販売側は恥を知ってほしいですね。(なお、こんなもんを買うほうにも問題があります。何が問題なのか、自分の頭で、しっかりと考えてみてください)



ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)の購入先

それでもニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)を購入したい場合、対面型の金融機関では上記の手数料を支払う必要があります。せめて、購入手数料が無料になる、下記の証券会社を使いましょう。

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